【雑談】薬剤師になるには・・・

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

テスト期間中ですので、月曜17時、火曜~金曜14時、土曜・日曜10時から教室を開けております。栗原中と、来週からテストが始まる長江中のみなさんは、最後まで頑張りましょう!

毎日塾を開けて、みなさんの様子を見させてもらっています。このテスト期間中、中3は比較的理科の質問が多く、中2は数学、中1は英語と数学の質問が多いように思います。

皆さんからもらう質問によって、私も色々なことに気付かされています。

例えば、中1のとある生徒さんからもらった質問で、

「haveとeatってどっちも『食べる』って意味ですけど、何が違うんですか?」と聞かれました。

ここで「どっちも同じ意味だよ。」と言おうかと、一瞬思ったのですが、・・・ちょっと待てよ。

確かに、実はあまりちゃんと考えたことが無かったな。いったい何が違うんだろう?と気になって、英語の辞書を調べてみました。

そこで私も2つの言葉の違いを勉強させてもらいました。

haveとeat、どちらも『食べる』と訳しますが、実際のところ何が違うのかと言うと・・・

・・・

・・・

・・・

それはぜひ私に聞いてください!笑

答えが気になる保護者の方がもしいらっしゃれば、生徒さんづてに聞いてください!

この生徒さんの言葉に対する感覚は素晴らしいなと、質問を通して感じます。今の中学生が教科書で習う英語の文章って、色々な文法が詰め込まれていますから、本当に大変です。真剣に1つ1つを理解していこうとすると、「なんで?」「どうして?」と気になることが出てくる人も結構いるはずなんですよね。

英語の教科書内容の補習も行いましたが、1回の授業で教わった内容を100%全て理解することって難しいですからね。

だから、自分で考えて気になった箇所をこうやって質問をしてくれる生徒さんは、言葉の感覚がどんどん研ぎ澄まされていくんだろうなと思います。そういう生徒さんは、中学生の間にその感覚をしっかりと磨き上げていって、入試の際にはしっかりとした英作文を書いてくれる可能性がとても高いです。期待しています!

さて、今回のお話は、先日とある方とお話をして、教えて頂いた内容を基にして、作った記事です。

近隣の大学入試に精通している方のお話だったので、興味深く聞かせていただいたのが「薬学部」についてです。

うちに通っている生徒さんの中には、将来「薬剤師」になりたいとおっしゃっている生徒さんが何人かいます。

そのため・・・

教室には、薬剤師が主人公のマンガを置かせてもらっています。

中でも私が個人的にびっくりしたのが、マンガの2巻にある薬学部出身者たちの推定年収です。

主人公の葵の薬学部時代の同級生たち、社会人になって数年といったところですが、

MRが年収590万、調剤薬局が年収440万、ドラッグストアが年収480万・・・ということでした。

MRというのは、病院に新しいお薬や医療器具を売り込む「営業職」です。医薬品の知識も必要ですし、新しいものがあればそれが今までのものとどう違うのかをきちんと勉強して、病院に売り込んで契約を勝ち取らなければいけないので、相手を説得する資料作りの技術や、話術・コミュニケーション能力も必要ですね。「神の手」なんて呼ばれている有名な医師の方とお知り合いになれるチャンスもあるかもしれません。

ただし、私が聞いた話では、会社によるとは思いますが、MRは全国転勤があるそうです。そうなると、自分が希望する場所に住み続けるのは難しいと思いますが、それも考慮されてなのか、お給料は良さそうですね。

病院の横にある調剤薬局というのは、業界の知識のない私からしたら、病院を受診した患者さんがお薬を受け取りにくるため、病院がつぶれない限りは安泰な職場のように思うのですが、どうなんでしょうか?

そして〇スモスや、〇まわりや、〇ツモトキヨシのようなドラッグストアも、薬剤師の方が働いています。市販のお薬について、眠くなる成分が入っているのかを教えてくれたり、熱・のどの痛み・鼻水のどれに効くのが何色の〇ンザブロックなのかを教えてくれたり、妊婦さんが飲んでも赤ちゃんに影響の少ないお薬を教えてくれたりします。

ひと言で「薬剤師」「薬学部」と言っても、色々な働き方があるんですよね。そして・・・

主人公の葵のような総合病院勤務の年収は380万ということでした。病院勤務こそ、給料が良さそうなものですが、この漫画に描かれていることが本当だとすると、一番お給料が安いんですね。

年収というのは、額にもよりますが1~3割くらいは税金でもっていかれます。そこから生活費を払い、貯蓄をし、遊ぶお金も少し考えつつ、お金を借りている場合には奨学金の返済ということで、生活するって大変ですよね。

お医者さんになると、中には年収が数千万円という方もいらっしゃるようです。それに比べると、薬学部に合格する大変さは医学部ほどではないにしてもかなり大変なのに、ここまでお給料に差があるというのは、なかなか厳しい・・・。

薬剤師になるためには、大学の「薬学部」に6年間通わなければなりませんし、大学に入ってからの勉強は、膨大な量の化学の知識を頭に叩き込まなければならないので、かなり大変だと聞きます。もちろん、薬剤師になるための国家試験にも合格しなければいけませんね。(ちなみにお医者さんになるための「医学部」も6年間です。)

そして、大学に通ってからかかるお金、学費についても少し考えてみます。国公立大学の学費は初年度が入学金込みで90万くらい、2年目以降は年間55万くらいかかるので、6年間で大体360万くらい、一人暮らしをするとなると、そこに生活費の仕送りなどでさらに費用がかかります。学費全額を無利子の奨学金で済ませたとすると、学生時代はお金がかかりませんが、働き始めてからその奨学金を返済しなければならないので、毎月3万ずつ返済していったとしても、返済には10年くらいはかかりそうです。

私立の薬学部となると学費が大体年間200万くらいで、それを6年間ですから1,200万円くらいです。学費だけで、国公立大学の3~4倍ほどかかってしまいます。

ただし、各大学が設けている独自の奨学金制度を上手く利用すれば、私大の薬学部でももう少しは通いやすくなるようです。例えば、近隣の福山大学にも薬学部がありますが、「学校推薦型選抜」(昔の指定校推薦)という入試を利用すれば、学費が30%免除される制度があったり、私立高校の特待制度のように、入試で高得点が取れれば学費の50%免除などの制度もあるようです。半額免除になれば、国公立大学の学費の2倍まではかかりません。

そうなってくると、国公立大学の薬学部に合格するために高い授業料を払って毎日塾に通ってひたすら勉強をして大学に合格し、大学進学後は一人暮らしでたくさん仕送りを送って頑張ってもらうことと、偏差値が薬学部にしては決して高くはなく、自宅から通学圏内でもある福山大学の薬学部に、学費免除の特待枠に入れるように勉強をして合格することは、金銭的には大差がないのかもしれません。

「薬剤師」になりたいという夢を持っている中学生のみなさんは、高校受験が終わってからでも構いませんので、ぜひ家族と協力して、その辺りの情報収集をしてみてください。大学の目標が決まれば、それによって高校での各教科への力の入れ方も変わってきます。もちろん、途中で軌道修正したって構いませんから、とにかく情報を集め始めましょう。

私も、前職のつてやソフトボール仲間を探せば、都内の私立大学の薬学部に通っていたという人や、福山大学薬学部に通っていた人も知り合いにはいますから、何か気になることがあれば、私にも相談してください。

そして最後に・・・、みなさんが「薬学部」に入って何をしたいのかについて考えたときに、「薬の研究をしたい」「新しい薬を開発したい」という思いが強いのであれば、薬剤師の資格を取るために6年間通うコースではなく、4年間のコースというものも薬学部にはあります。創薬科学コースなどと呼ばれていますが、偏差値的にはこちらのコースの方が6年コースよりも入りやすいです。そちらを目指すことの方が、みなさんのやりたい研究・やりたい仕事につながることだってあると思います。それどころか、そもそも薬学部を目指さずに、理学部の化学科などを目指す方がいい場合もあるでしょう。高校受験とは違って、大学受験では、皆さんには色々な選択肢があることを知っておいてください。

ということで、突然ではありましたが、福山大学の奨学金制度の話を聞いて、鮮度の良いうちにこんな話もしてみました。

とはいえ、薬学部を受験しようと考えたことすらなく、そもそも理系でもない私が勝手にまとめただけですので、何か修正するべき点や、この話にも触れておいた方がいいというご指摘があれば、ぜひお願いします。

 

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