【社会】COTEN RADIOで歴史好きになろう!

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

3/24は第1回全県模試です。内部の生徒さんたちには対策プリントを配布しておりますので、頑張って勉強して、しっかりと結果を出していきましょう!前回の自分よりも成長していきましょう!

新中1のみなさんの英語の授業では、宿題で書いてくれたアルファベットの文字に関して、丸みをもった文字できれいに美しく書けていた生徒さん3名を紹介させてもらいました! ぜひ、今後も美しい文字を書いてください!

また、最近は新中3の生徒さん3名、新中2の生徒さん1名にお問合せを頂き、少しずつ各学年の生徒さんが増えていっています。満席・・・にはさすがにならないとは思いますが、気になっている方はぜひお気軽にお問合せください!

さて今回は、みなさんがもっともっと社会の授業を好きになってくれるのではないかと思う、面白いラジオ番組を紹介したいと思います。実は、この番組が好きすぎて、数か月前から塾内では何度も何度も紹介をさせてもらっています。

COTEN RADIOを知っていますか?

中3の受験シーズンは、私は毎日小テスト作りに2時間くらい時間をかけていました。生徒さん1人1人に別々のテストを用意するので、かなり時間がかかっていたのですが、その作業の際によく聴いていて、今も継続して聴かせてもらっている面白いポッドキャスト(ネット配信ラジオ)があります。

それが、COTEN RADIO(こてんらじお)です!

どんなラジオ番組なのか・・・ホームページの紹介を引用します。

歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEK2人と
圧倒的歴史弱者がお届けする歴史インターネットラジオ。
学校の授業では中々学べない国内外の歴史の面白さを学び、
「人間とは何か」「現代人の抱える悩み」「世の中の流れ」
を痛快に読み解いていく!?
笑いあり、涙ありの新感覚・歴史キュレーションプログラム!

GEEK(ギーク)というのはオタクという意味です。どれくらいオタクなのかというと・・・なんと歴史の会社を作ってしまったくらい!

そんな、歴史が大好きで会社まで作っちゃった深井さんという方と、その会社の社員である謎の中国人ヤンヤンさんのお2人が、歴史をほぼ知らない樋口さんという方に、歴史の面白さを語っていくトーク番組です。

毎回、歴史上の人物1人や1つのテーマに絞って2時間以上語っていく番組で、2024年3月現在で、40テーマ以上の内容が公開されています。2時間以上と聞くと大変に思うかもしれませんが、いくつかのパートに分かれていますので、1つのテーマを時間をかけて一気に聴くことも、何回かに分けて小分けに聴くことも出来ます。

このラジオがとにかく面白い! そう思っているのは私だけではないようで、「第1回 JAPAN PODCAST AWARDS」の『大賞』と『Sportify賞』をW受賞しているのだそうです! 歴史について、学校の授業では時間が足りなくて掘り下げられないレベルまで詳しく掘り下げて、色々なことを話してくれます。

こちらはポッドキャスト配信なので、私はAmazon Musicから聞いていますが、Sportifyというアプリからも聴けますし、YouTubeではトーク中の様子を動画で見ることも出来ます。基本的に何か作業をしながら話を聞いているので、聞き飛ばしてしまうことも多々ありますが、配信番組なので聞けなかったところを戻って聞き返したりしながら、のんびりと聞いています。ちゃんと聞いていても一回で理解出来ないときもありますし、一気に全部聞いてしまうともったいないというのもあります。

現在私はシーズン14まで聞いているのですが、それまでのテーマが・・・

「第1回 吉田松陰」

「第2回 古代ギリシャの都市スパルタ」

「第3回 人類のコミュニケーション史」

「第4回 天皇」

「第5回 秦の始皇帝」

「第6回 諸葛孔明」

「第7回 世界三大宗教」

「第8回 ヒトラー」

「第9回 フランス革命」

「第10回 ガンディー」

「第11回 アレクサンドロス大王」

「第12回 お金の歴史」

「第13回 玄奘(三蔵法師)」

「第14回 高杉晋作」

となっています。

これ以降のエピソードもまだまだたくさんあります。日露戦争や鎌倉武士、織田信長やヘレンケラーなど、世界史・日本史に限らず、色々なテーマを扱ってくれています。中学生・高校生の皆さんにとっては、少し難しい単語も出てくるかもしれませんが、ポッドキャストは何度も聞き返すことが出来るので、分からない単語などを調べながらでも、あるいは飛ばしながらでもいいので聞き進めてみてほしいです。

もちろん、気になるテーマから聞き始めてみるのもおススメです! 私も好きなテーマから聞いてみようとも思ったのですが、最初はあまり興味がなかったテーマでも、聞いてみると一気に引き込まれてしまうことが多いので、ほぼ飛ばさずに順番通りに聴いてしまっています。

COTEN RADIOの魅力

さて、「聴き進めてみてほしい」と上に書かせてもらいましたが、この紹介だけで「よし、聞こう!」と思ってくれる方は、・・・たぶん私個人のファンの方くらいでしょう。(そんな人はたぶんいない苦笑)

どうしてこのラジオが面白く感じるのかを考えて見ると、その魅力はざっくりと語らせてもらうと3つあります。

魅力その①「深井さん、ヤンヤンさんのリサーチ力・プレゼン力がすごい!」

ホームページを見てもらうと分かりますが、毎回のテーマについて、深井さんとヤンヤンさんは何冊、何十冊もの関連書籍を読んで、しっかりと準備をしてから紹介してくれています。

参考文献は多いときはなんと70冊以上!

すごいですよね。歴史の本を1シーズンの収録のために70冊以上・・・恥ずかしながら私は、人生を通してもそんなに歴史関連の本を読んでいないと思います。そして、メインプレゼンターである深井さんの過去のSNSの投稿にこんなものがあります。

深井さんは、次回の放送に向けて関連書籍を読んでいるときに「20時間ぐらい勉強をすればようやく面白くなってくる」と話をされていますが、つまりこれは裏を返せば、1つ1つのテーマについて20時間以上、もしくはその2倍、3倍の時間勉強をした上で収録をされているということです。大人になってからのこの勉強量というのは本当に尊敬します。そして、それだけ綿密に調べて話すお話なわけですから、内容自体も「深い」話になりますよね。(深井さんのお話だけに!)

「人間を理解するのって忍耐要る 生きてる人間に対しても全く一緒」というのは、なるほどと思います。例えば、みなさんが入学してから、初めて知り合った人がいたとします。その人を最初に見た第一印象は「嫌な奴」でも、実際に話してみると優しかったり、第一印象が「カンペキそうな奴」でも、実際に一緒にいるとおっちょこちょいなところがあったりすることに気づけるものです。

春から新しいクラスになったり、新しい学校に入学したりして、環境が変わる人も多いと思いますが、今までろくに話したことのない相手のことをすぐに「どうせあいつはこういう奴」と決めつけてしまわずに、じっくりと付き合っていくことも大切ですね。

これってもしかしたら、歴史の勉強だけでなく、他の勉強にも当てはまるのかもしれませんね。勉強が嫌いな皆さんも、1つの教科について20時間くらい勉強をすれば、色々なことが分かって、その教科の勉強が面白くなるのかもしれませんよ?

そんな感じで、徹底的に調べ上げたテーマを分かりやすく掘り下げてくれるものだから、1つ1つのエピソードが面白いんです。

ヒトラーが30歳くらいまでは大学にも入れず働きもせず、世の中に文句を言うだけのただのニートだったという話。そこから軍人・政治家として、あれよあれよという間にのしあがり、ユダヤ人を600万人虐殺するまでになっていき、最後は薬物中毒になっていくというのは、ものすごい人生です。

ガンディーが妻や子から逃げるように海外に行く、ぱっとしない弁護士だったという話。身内のこともろくに弁護出来ない、出来損ないの状態から、南アフリカの列車内で非白人に対する差別を受けてしまい、電車から放り出されてしまったことで何かのスイッチが入り、そこから「非暴力・不服従」で世界を動かすものすごい人になっていくんですよね。長男のその後の話も含めて衝撃的な内容でした。

吉田松陰が松下村塾という塾を開いていたのはわずか1年半だったという話。けれどその塾で学んだ人たちの中から、後の総理大臣経験者が5人も輩出されるんですよね。じゃあ吉田松陰という人はどれだけ素晴らしい人だったのかと言われれば、実はものすごく「破天荒」。何度も刑務所に入れられている罪人です。そして、自分が処刑されることになる直接の原因を作ったのも本人。自分が将軍を殺そうとしていることを幕府に話してしまったから処刑されてしまったと言うんですよね。私は勉強不足で、吉田松陰はきっと真面目で素晴らしい人だったんだろうというくらいの印象しかなかったので、第1回の内容から、なかなか衝撃的でした。

アレクサンドロス大王なんて、中学校の歴史の最初のころにちょろっと登場する人、という印象しかなかったんですが、「大王」と呼ばれる人は歴史上にほとんどいないように、歴史上でこの人に並ぶ戦果を出した人がいないくらい、ものすごい人だったということが分かりました。数の上では圧倒的に負けていても、武力と勢いで相手に圧勝してしまうというんですから、とんでもない人です。どうしてそんなことが今の私たちにも分かるのかというと、アレクサンドロス大王は、自分の戦争に哲学者や歴史家など色々な人達を連れまわしていたおかげで、当時の戦場での様子が詳しく残っているからなんですよね。今から2300年以上も前の戦争の様子が、記録が残っていることで詳しく分かるというのがとても興味深かったです。

似たような話で言うと、ショートエピソードでヤンヤンさんが語っていた菅原道真のエピソードも良かったです。当時の貴族社会の制度に関して、細かい仕組みの部分は私にも難しくて、内容をあまり覚えていないんですが、道真が「塾」に通い勉強をし続けて結果を出し続けた話を聞けたので、なぜ道真が学問の神様と呼ばれ、毎年多くの受験生たちから神頼みをされているのかがよく分かりました。また、道真が自分の子供が病気で死んでしまった後に苦しんでいる様子が「詩」として残っているようで、そのエピソードを聞いていて、自分の子供のことを思うと、胸が締め付けられるような思いでした。道真も1100年以上前の人ですから、今とは全く違う世界を生きた人なわけですが、詩で自分の気持ちをたくさん残してくれたおかげで、今の私でも彼の気持ちに共感し、追体験をすることができるんですよね。なんだか感動してしまいました。

番組全体を通しては、「イデオロギー」や「哲学」や「抽象的」など、少し難しい言葉を使うときもあるので、分かりにくい部分もあるかもしれませんが、聴くときにはまずはストーリーの大筋を理解するようにしてみてください。きっと、紹介したエピソードも、私がまだ聴いていない他のエピソードも、皆さんに気に入ってもらえると思います。

魅力その②「樋口さんが聞き役として心地いい」

歴史のことを熱く語る2人の話を聞く、聞き役である樋口さんもこのラジオの大きな魅力です。

詳しい樋口さんの経歴は忘れましたが、元「吉本」の芸人さんのようで、2人に気持ちよくしゃべってもらいながら、リスナーとの橋渡しをしてくれています。そして、純粋に2人の話を楽しんでいる様子がとても気持ちが良いです。

「へー、そうなんですか!」

「マジっすか、うわー!」

「え?え?ちょっと待ってください。どういうことですか?」

こんな感じで合いの手を入れるので、2人のトークが加速したり、飛ばし過ぎているところでは、丁寧な説明が入ったりしています。

ガンディーの話のときには、樋口さんが思わず「くぅーーー!かっこいい!!」と叫んでいましたが、私も大学の授業でガンディーの映画を観て以来、ガンディーの生き様が好きで、中3の生徒さんたちに社会の授業をするときは、毎年ガンディーの話を時間を割いてさせてもらっているくらいなので、「わかるわかる!かっこいいよね!」となりました。

みなさんもぜひ、樋口さんと一緒に楽しく勉強していきましょう!

魅力その③「歴史がつながる深い学びを味わえる」

ここまででこのラジオに出演する3人について触れてきたのですが、3つ目はそれをまとめたような内容になります。

COTEN RADIOのホームページに行ってもらうと、今までの放送で飛び出した名言のコーナーがあります。

ものすごい名言が次々に飛び出しますし、歴史がつながる感覚がすごくあります。

ここから先は私の記憶に残っているものなので、一部不正確なものもあるかもしれませんが、少しだけ共有してみます。

例えば、「フランス革命」のお話。今の仕組みじゃダメだと革命を起こし、貴族たちをどんどん処刑していった結果、フランスの政治の中心に残されたのは革命を起こした平均年齢30歳くらいの若者ばかり。だから、革命直後に大失敗をしてしまうんですよね。「絶対王政」→「共和制」→ナポレオンの「帝政」と、この時代にフランスの政治体制がコロコロと変わっていきますが、一度王様を処刑したのに、なんでわざわざ「皇帝」という新しい地位の王様を作り直すことになったのか、という部分がこの番組のおかげで感覚的によく理解できました。

フランス革命のお話を今の私たちに当てはめて考えたとすると、「今の日本の政治はダメだ!裏金ばっかり!税金でダンサー呼んで変なパーティーやったり!」と言って革命を起こし、政治家全員を処刑してしまったとしたら、残された若者たちだけでは経験が圧倒的に不足しています。たとえ、どんなに優秀な人が政治を任されたとしても、少なくとも最初のうちは何も上手くいかないはずです。

このフランス革命によって、今の私たちが当たり前に思っている「自由」や「平等」という権利が、一般人にまで広がっていったんですよね。今こうやって私が好きなことをブログにつらつらと書けているのも、フランス革命のお陰かもしれないと思うと、もっとちゃんとフランス革命のことを勉強しよう!となります。

また、上でも触れましたが、ガンディーとヒトラーという一見すると真逆の2人に共通しているのが、30歳くらいまでは全然パッとしない、むしろダメ人間だったという話でした。実はこの話の後に続く話もとても面白かったです。

深井さんが「歴史上の偉人たちを見ていると、学生時代に勉強が出来ない人なんて普通にいる。そんな人たちでさえ、世界を変えられるくらいものすごいことが出来るんだから、若い人たちには『可能性』しかない。」という風な話しをされていたんですが、実際に遅咲きの歴史上の人物たちが、ものすごいことをやっているのを見ると、勇気をもらえますよね。

塾の先生としては微妙な発言かもしれませませんが、別に中学生・高校生の今勉強が出来るかどうかなんて、実は小さなことなんです。「理系に進みたいけど、数学苦手だし・・・。」「自分はバカだからどうせ・・・。」そんなネガティブなことを考えている生徒さんたちもいると思いますが、たとえ失敗したっていいし、そもそもあきらめてもいいんです。

今は人生百年時代と言われますから、もしかしたら今このブログを読んでくださっている保護者の方々だって、この話は当てはまるかもしれません。何歳からであっても、自分が頑張りたいと思ったときに精一杯頑張れれば、そこから大きく羽ばたくことだってあります。今、思うように頑張れなくて、自分の人生がろくでもないと感じている人もそこまでではない人も、ぜひヒトラーやガンディーの回の話を聞いて、勇気をもらってください。(ヒトラーのお話は後半に虐殺の話もあるので、暗い気持ちになりますが。)

この他にも、秦の始皇帝、諸葛孔明など古代中国の話を聞いていると、中国という国が、世界史の中で世界のトップであり続けた理由と、今はそうでない理由が分かります。中国って、ネガティブな印象で語る方もいらっしゃるとは思いますが、本当に凄い国です。

お金の歴史の話は、私にとってもなかなか難しいお話もいくつかありましたが、この回を聴いて理解するだけでも、大学で学ぶ経済学という学問の、基本の部分の話が理解出来ると思います。だから、大学入試で「政治経済」「公共」を使いたい人には、ぜひ何度も聴いてもらいたい話です。銀行という存在あるおかげで、私たちは自分たちの持っているお金よりも多くのお金が使えるようになるというお話、このあたりは経済学のことを良く知らない私でも、今の経済について理解をする上で、ものすごーく大事な話しだということは分かります。頑張ってついて行ってみてください!

最後の一押し!

ここまで頑張って読んでくださった方のために、最近更新されたばかりの最新のエピソードのYouTubeのリンクを貼り付けておこうと思います。

現時点での最新エピソードのテーマはなんと、「アンパンマン」の原作者の「やなせたかし」さんです。アンパンマンというのは、1歳4か月のうちの子も大好きですし、生徒の皆さんも幼い頃に一度は通ったアニメなのではないかと思います。現時点では全5話か6話のうちの1話だけが公開されていますので、よろしければご覧ください。

ちなみに、有料会員になると最新話の最後のエピソードまで一気に聴けるそうです。有料会員の方が残されたであろうコメントを見てみると、このやなせたかしの回は、どうやら終盤のエピソードが泣ける話のようです。私は今の時点では、まだ聴けていないストックが大量にあるので、更新されるまで気長に待とうと思っていますが、面白過ぎてどうしても我慢できなければ、・・・うちの奥様には内緒で有料会員になってしまうかもしれません。

(たぶん、うちの奥様もこの記事を読むと思うので、読み飛ばされない限りは内緒には出来ないでしょうが・・・。苦笑)

少なくとも近いうちに深井さんのご著書は、購入して教室に置こうと思っています。

そしてタイムリーなことに、やなせたかしさんのエピソードは、2025年のNHKの朝ドラにもなる予定です! 朝ドラファンの皆さんは、ぜひ予習だと思ってこちらの話を聞いてみるのも良いと思います。実際の放送をご覧になって、本当は全然見るつもりがなかったけど面白そうだなと思って下さった方、私と一緒にCOTEN RADIOに「入信」される方は、ぜひ過去の放送分を楽しみましょう!

今後、私の社会の授業ではこのCOTEN RADIOが元ネタの話を、さも自分が最初から知っていた話であるかのように生徒の皆さんにちょいちょい話していくとは思いますが、それは許してください!笑

きっと、このラジオを聴く前の西川先生の授業よりも、楽しい授業にアップデートされているはずですので!

ということで、社会の勉強で苦戦している皆さんが歴史を好きになってくれたり、既に歴史が好きな皆さんがもっともっと歴史の面白さに気づいてくれたり、みなさんにとって尊敬する歴史上の人物を見つけられたりする機会になってくれると嬉しいです。

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