【季節講習】中1のみんなは「チャンス」を活かせているか

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

8/29~8/31も以前お休みした日の振替で開けることにしました。つまり、8/22~8/31まで毎日10時から開いています。模試の解き直し、受験生は受験勉強、まだ学校の課題が残っている人は集中して終わらせるために塾を利用してください!

今、塾業界ではちょっとした「異変」が起きているようです。それは何かというと・・・「中1が塾に来ない」問題です。非行少年・非行少女たちが塾をサボりまくる、・・・ということではありません。今年は全国的に、「塾に通わない」生徒が他の学年に比べて多いということです。

この話は、以前教材会社の方に教えて頂いたものなのですが、話を聞いて「なるほど」と思いました。チラシをまいたり、PRをしても中1がなかなか来てくれない。おかげで生徒数が減って困っている塾が多いのだそうです。たしかに、うちの塾も中3・中2に比べれば中1の生徒さんの数は少し少ないです。

生徒が塾に来なくなった3つの理由

では、その原因は何なのか?考えられる原因は3つほどあるようです。

①中学校による1学期中間テストの廃止→危機感を持つ保護者が減った

尾道市内にはそこまで多くありませんが、今は中学校の1学期中間テストを廃止する学校が増えているそうです。1学期の5月半ばに実施されるのが1学期中間テストですが、4月は新年度の始まりで何かとバタバタしているし、5月に入るとゴールデンウィークの長期休暇もあるしということで、学校の勉強があまりすすまないまま、試験範囲がせまい状態で受けることが多いのが、1学期中間テストです。

それもあってか、近年は定期テストを無くす中学校が増えつつあるため、「勉強が出来ない」→「じゃあ塾に行かせよう」と保護者の方々が考える機会が後ろ倒しになってしまうのだそうです。

②コロナ明け→家族旅行など他のことにお金を使いたい

コロナによる自粛が3年ぶりに無くなりました。今までは、実家に帰省したくてもコロナが・・・、旅行に行きたくてもコロナが・・・、イベントやお祭りもコロナで中止・・・、となっていましたが、今年はようやく今まで我慢してきたイベントに行ける!ということで、旅行などの需要が高まっているそうです。

その結果、旅行の費用を捻出するために、まだ中1だし、お子さんの塾はしばらくはいいか、となってしまうご家庭もあるのだそうです。確かに、海外旅行に行きたいとなると、今は燃料費もとんでもなく高いですし、円安の影響・石油価格高騰の影響で、ガソリン代や電気代など出費がかさむようになりましたからね。

③安価なオンライン学習が人気

コロナの影響で在宅でテレワークをする機会が増えた方は多いでしょうか。今は学校を欠席したときは、自宅でオンラインで授業を受けることもあるようですね。

同じように、今年はわざわざ塾に行かずに自宅でオンライン学習をする方が増えているようです。「安い」「送迎の手間がかからない」「自分の好きな時間に動画を見ればいい」などメリットがたくさんあるようで、そちらを選択する生徒さんが増えているようです。

それで勉強は大丈夫なの?

ということで、全国的に塾に通塾する生徒さんは減っているようです。では、塾に通わなくなって生徒さんの学力は大丈夫なのか?

これは一概には言えませんが、「大丈夫ではなさそう」な気がしています。このブログを書くにあたって、過去の生徒さんたちの1学期の定期テストの平均点を見比べてみました。そうすると、中1の定期テストの平均点に関しては、英語を筆頭に平均点が下がっている学校・教科が多くありました。

もちろん、これが生徒が塾に行かなくなったことが原因かどうかは、はっきりと断定は出来ません。たまたま難しい定期テストを作る先生が今年の中1の担任だったのかもしれませんし、もしかしたら小学校での勉強の積み上げ方に問題あったのかもしれません。地域や中学校によっても差があるかもしれません。

また、中1のこの時期に学力が低くて問題はないのか、と言われれば、もちろん問題のない子もいます。それは、遅れを取り戻そうと勉強に取り組める生徒さんたちです。ですが、この時期に勉強嫌いになってしまえば、勉強を取り組む気持ち自体が生まれにくくなってしまうかもしれません。

さらに、オンライン学習をしていれば大丈夫じゃないか?という意見もありますよね。ただし、好きな時間に出来るということは、本人もしくはご家庭でしっかりと自制心をもって管理をすることが大切です。そうでなければ、とりあえず定期購読していた〇ャレンジ、やらないまま何か月分も溜まっている・・・状態になってしまいます。

ZOOM社もフルリモート廃止へ

米国ではほぼ答えが出つつあり、ハイブリッドワークへの移行が起こりつつある

・Google社内でもコロナ時代のフルリモート環境で、20%以上のパフォーマンスダウンが統計的に出ている

・リモートワークの代名詞のようなZOOMですらフルリモートは廃止 ・顧客のリアル回帰によりビジネスチャンスもリアルへ回帰(オフラインイベント、商談等)

・自宅は仕事以外のタスクが発生し、タスクフォーカスが困難

・メリハリが効かず物理的労働時間が長時間化する傾向で、健康被害も懸念

・テキストコミュニケーション難易度は相対的に高く、誤解を生むリスクが高い

(中略)

・在宅勤務には高度な自己管理とモチベーションが必要であり、自己規律レベルが高い人間でなければパフォーマンスを維持できない

(中略)

フルは明らかに難しく、経営者は軒並み厳しい意思決定をいつするのか?という所まで来ている

X(旧Twitter)より引用

こちらも又聞きの引用と言う形になってしまうのですが、GoogleやZOOMでもフルリモートだと作業効率が落ちてしまうということで、完全リモートは辞めて、リモートワークもやりながら週に何日かは出勤をする形式に変更しているのだそうです。優秀なGoogleやZOOMの社員ですらそうなんですから、中学生がオンラインだけで学習をするというのは、果たして結果がついてくるのでしょうか・・・。何もやらないよりはマシなのかもしれませんが、結局のところ、「安物買いの銭失い」になってしまいかねないような気がしています。

ということで、ここまで色々と話をしてきましたが、1つ言えるのは、中1の勉強は中2・中3と積み上げていくための非常に大事な時期だということです。英語は、中1の時点でbe動詞と一般動詞の区別ついていなかったり、代名詞(I, my, me, mineなど)が使い分けられなかったりすれば、今後英語嫌いになること間違いなしです。数学に関しては、中1~中3それぞれ、1学期に計算、2学期に方程式と関数、3学期に図形と決まっています。つまり、中1の1学期の計算問題に苦手意識があれば、中1・2学期の方程式や、中2・中3の1学期の計算問題で、苦手意識を抱えたまま勉強を積み上げることになります。理科・社会であれば、中3になって中1の単元をがっつりと勉強し直さないといけなくなる可能性があります。

つまり・・・今、塾に通っている中1は「チャンス」

さて、ここまで書いてきて、すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ここまでの話をまとめると、今現在、塾に通っていて夏期講習を受けている生徒さんたちは、「チャンス」なんです。

周りに勉強をする子たちが少ない時期から、コツコツと勉強をして、しっかりと基礎学力をつけたり、応用問題にチャレンジをしておけば、通っていない子たちやオンラインでダラダラと勉強をしきれていない子たちに差をつけたり、逆に差を縮めたりすることが出来ます。

だから、中1の授業中にはその話を何度かさせてもらいました。

「小テストを毎回合格出来るようにちゃんとやろう! 宿題は答えを写したり、提出しなかったり、いい加減にするんじゃなくてちゃんとやろう! それだけで、ものすごく差をつけられるからね。みんな、おうちの人が塾に行かせてくれていることに感謝しながら頑張ろうね!」

こんな話をさせてもらっています。・・・正直、まだちゃんと伝わっていない生徒もいます。全体向けに言われた話を自分は関係ないと思って聞き流してしまうのか、それとも自分が言われているんだと考えて真面目に取り組むか、その点で中1はクラス内でも差が大きく開いています。

中1のみなさん。いいですか?

夏休みも勉強をものすごく頑張っている、ある中1の生徒さんは、夏休み中にこんな問題を解いているんですよ。

周りが勉強していない中で自分だけ勉強をするのは、ものすごく精神的に負担が大きいことです。特に勉強が嫌いな生徒さんならなおさらです。だけど、塾に来れば同じように頑張っている生徒さんがいます。その頑張っている生徒さんを見て、自分もやる気を分けてもらえばいいんです。分からないところは、その場で先生に聞けます。まずはやってみることから! やらない言い訳を考える時間がもったいないです!

先日、新たに1学期末のテスト結果を掲示しました。そのテスト結果をみながら、「塾内1位の中3の先輩は、どれくらい勉強をしているんですか?」と質問をしてくれて、そこからたくさん塾に来るようになった中1の生徒さんもいます。

また、お盆明けになって、学校の夏休みの宿題を終わらせようと、長時間頑張って勉強をしてくれている生徒さんもいます。

朝10時から夜10時まで、約12時間も塾にいた中1の生徒さんもいます。

せっかく与えられた「チャンス」を存分に活かしましょう!

 

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