【ニュースで知ろう】止まらないAIの進化、シンギュラリティはもうすぐ?(前編)
みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。
本日よりテスト前道場開始!今年度最初の定期テストに向けてしっかりと頑張りましょう!
テスト前道場初日ですが、初日から10名以上の生徒さんが教室を利用してくれました!中でも中1が6人もいたのが嬉しかったですね。初回の定期テストに向けて、本気で頑張ろうとしてくれているのがとても嬉しいです。
そして、中3のみなさんは、内申の重要度が今までよりも3倍になる大事な時期です。部活引退までは、どちらも大変なのは私も経験したことなのでよく分かっているつもりです。だから、どちらもしっかりとやり切れるように、しっかりと計画を立てることが非常に大切です。部活も勉強も頑張りましょう!
GW休みを使って埼玉・東京へ!
4/29から5/3まではお休みを頂いておりまして、奥様の実家の埼玉に、うちの子を連れて初帰省をしておりました。
私よりも妻子は1週間ほど早く帰省をし、2年前に亡くなったおばあさんの法事に出席したそうなのですが、お坊さんのお経に合わせてうちの子が叫んでいたそうで、早くも親戚の中で人気者になったようです。笑
私が妻子と合流してからは、私が以前勤めていた職場近くの人気のお寿司屋さんで海鮮弁当を買って・・・
近くにある公園でお散歩。我が子はおばあちゃまに抱かれながら日光浴をして、元気にはしゃいでおりました。
もうすぐ生まれてから半年になる我が子も、この2週間ほどで、まだハイハイは出来ないものの、四つんばいで体を浮かせたり、そこから座ったり、自分の足の指をなめたり、離乳食をスプーン5杯分食べたり、色々なことが出来るようになりました。子どもの成長を見ていると本当に楽しいし幸せです。
私もしっかりと休んで充電完了なので、ここから定期試験まで頑張りたいと思います!
SFの世界が現実になる日は近い!?
さて、本日は話そう話そうと思いながら、数か月経ってしまったネタをお届けします!
皆さんは、「シンギュラリティ(Singularity)」という単語をご存知でしょうか?
ネットで調べたところ、次のような解説がありました。
シンギュラリティ(Singularity)は英語で「特異点」の意味。「人工知能(AI)」が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)、または、それにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念のこと。
シンギュラリティは、アメリカの発明家であり人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイルが2005年に提唱した未来予測の概念で、わが国ではソフトバンクの孫正義氏が、2016年に「シンギュラリティがやってくる中で、もう少しやり残したことがあるという欲が出てきた」と語ったことで、急速に注目されるようになった。
カーツワイルは著書で、2045年には人間の脳とAIの能力が逆転するシンギュラリティに到達すると提唱している。AIが人間の脳を超えると、これまで人間にしかできなかった多くのことが機械によって代替されるため、人間の生活環境は大きく変わると予想されている。その一方で、AIは人類に悲劇をもたらすリスクがあると警告する声もある。
今後、AIは単なる人間の代替労働力としてだけでなく、医療、金融、情報通信、さらには軍事にも適用されることが予想されている。それゆえに人間の知性を超えるAIをいかに制御し、人類の発展のために役立てるかという議論が活発化することも想像に難くない。
https://mypage.otsuka-shokai.co.jp/contents/business-oyakudachi/words/singularity.html より引用
人工知能が人間の知能を超えることで、私たちの生活が大きく変わってしまうことを指す単語です。ロボットが人間よりも優秀になってしまう時代のこと、と言い換えることも出来るでしょう。
そのような話は、近未来SF作品で度々紹介されてきました。
古くは、大人気ハリウッド映画の『ターミネーター』シリーズも、「シンギュラリティ」という言葉は使われていませんが、これに近いものがあります。当時天才子役だったH・J・オスメントが主演の『A.I.』や、戦闘シーンはドラゴンボールから着想を得たとされている『マトリックス』もそうですかね。
また、最近のアニメだと、100年後に起こる人間とAIの戦争を止めるためにAIが戦うお話、『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』は、作中に「シンギュラリティ計画」という単語も登場するので、まさにシンギュラリティをテーマにした作品だと言えると思います。
AIが人間の知能を上回ったときに、「地球にとって必要ないのは人間。だからAIは人間を抹殺する。」という判断をAIが下してしまう・・・、シンギュラリティを題材にした物語の中では、そんなストーリーになっていく展開が多いようです。
これは流石に、現実には起こりえない話でしょうか、どうでしょう?
今回は、そんなAIについて、前編は私が気になったニュース記事を。そして近日公開予定の後編は、そんなAIの中でも革新的とされる「Chat GPT(チャット・ジーピーティー)」について、話してみたいと思います。
AIを使ったフェイクニュース
まずは、こちらの映像を見てください。
え?アメリカの前大統領のトランプさんが警察に取り押さえられている!?
何があったの?・・・と、なりますよね。
実はこの画像は、AIが作成したフェイク(にせもの)です。
画像生成AI「Midjourney V5」を利用して偽の「トランプ前大統領が逮捕された」画像を生成した人物が利用禁止処分を受ける
こちらはイギリス人の方が画像生成AIで作った画像です。リンク先の紹介記事によると、このイギリス人の方は、トランプさんのフェイク写真をこれ以外にもたくさん作っていて、裁判で負けて刑務所に入り、そこから脱獄をして、トランプさんが大好きなマクドナルド(にそっくりなお店)に駆け込むところまで、50枚ほどの画像を作成したようです。
ということは、今後は有名人のスキャンダルの写真というものも、ホンモノなのかニセモノなのかをきちんと判断しなければいけなくなりますね。自分の友達や知り合いの写真をイタズラ・悪用して、ありもしない事実をでっち上げることだって可能になるでしょう。
きちんと調べていませんが、誰かの声を録音して、その元データを使ってAIが音声を作り上げ、あたかもその人が実際に発した内容であるかのように偽造することだって出来るようになるんだろうと思います。しかもそれをプロの犯罪者ではなく、一般人が出来てしまう訳です。
・・・自分が悪用されたら怖いし、誰かが悪用した情報を信じ込んでしまうのも怖いですね。
AIによってクリエイターは終わる?
画像生成AIの出現は、イラストや絵を描いているクリエイターの方々にとっては死活問題のようです。
ということで、関連した3つの記事を紹介します。
(1つ目) 著名コンテストで受賞の「写真」、実はAIが作成 作者が賞の受け取り辞退
ドイツで開かれた写真コンテストで、受賞した作品はAIが作った画像だったことがあったようです。
私は写真家ではありませんが、被写体の近くにある写したくないものを写さないように工夫をしたり、天気や気候によって撮影のタイミングが限られていたり、光の量やピントやシャッタースピードを細かく調整したり・・・、プロの写真家の方々にとっては、作品となるような写真を撮影するためには、ものすごく繊細で大変な努力があるように思います。AIで作った画像は、そもそもそんな努力をしなくても、自分が見せたいものだけをコンピュータ上の微調整だけで簡単に作れてしまうのではないかと思います。
(2つ目) AI作品が絵画コンテストで優勝、アーティストから不満噴出
アメリカの絵画コンテストでも、AIが作った作品が受賞したようです。記事によるとこちらの絵をAIに作らせるために900回以上の細かな指示をして、80時間以上かかったそうですが、それでも絵を描く技術が無くても絵が描けるというのはものすごいことですよね。
(3つ目) AIスゴっ! 下手な漫画が秒で“プロ並み”に 「ネームだけで原稿完成」の時代に?
こちらの記事もなかなか衝撃的でした。
この記事の筆者が書いたこのイラストが、イラストAIを使えばたったの数秒で・・・
ここまでのクオリティーに仕上がるそうです。似たような画像を紹介している記事やSNSの投稿はたくさん見つかります。
このようなイラストAIの登場によって、「今までは自分の絵が下手すぎて、マンガを書くことを諦めていたけれど、このAIを利用すれば自分にもマンガを描ける!」と自信を持つ方もいるかもしれません。その一方で、「自分はイラストの上手さだけが取りえだったけれど、イラストAIを使えばこんなにうまい絵が描けるなら、これから先は自分がもらえる仕事は無くなってしまう・・・」となる方が大勢いるような気がしています。
また、背景画像をAIに書いてもらったり、実際の写真の画像をコンピュータに取り込んで、漫画風のタッチになるように画像処理をしたりするような技術は、既に一部のマンガやアニメも採り入れられているようですね。そうやって、ひと昔前と比べれば、色々な技術が進化して、どんどんマンガやアニメが見やすくなっているのだろうと思います。
この他にも気になったのが、描きかけのイラストの画像をインターネット上に途中経過としてアップしたところ、その画像の続きをAIに描かせて、「これは自分が描いたイラストだ!」と主張する別の人が現れて、トラブルに巻き込まれたという方もいるそうです。
描いたイラストを使う権利は、そのイラストのオリジナルを作った人にあります。この権利を「著作権(ちょさくけん)」と言いますが、著作権に関わるトラブルも今後はどんどん増えていきそうですね。イラストAIを使って遊んでいただけのつもりが、どこかで別の作品の著作権に引っかかってしまい、トラブルになってしまうような事例も増えそう・・・。
AIがきちんと筋の通った小説を書けるようになれば、私たちは「誰も創っていない(=AIが創った)」小説を読んで、登場人物に感情移入をして涙することになるのかもしれません。
このように、AIの進歩は、プラスなのかマイナスなのかは分かりませんが、芸術・創作といった分野において、小さくない影響を与えているようです。中学生の皆さんの中には、すでにこの技術を使いこなせている人がいたり、あるいはこのようなAIで作られた作品を鑑賞して楽しんでいる人もいるかもしれませんね。
こういった新しい技術の登場によって、今までよりも創作活動がしやすくなることで、失われるものもあるでしょうが、新しい世界が見られるはずです。新しいものを拒絶するのではなく、しっかりとその良い面・悪い面を知ることで、上手く活用していきたいですね。
皆さんも何か知っている関連ニュースがあれば、ぜひ教えてください。もしかしたら、AIを題材にしたお話が、皆さんが解く入試問題に登場するかもしれませんよ?
AIが新たな治療法を発見!
AIの登場によって、医学の分野も大きな影響を受けそうです。
短い記事ですし、専門単語も登場するので、詳しくはよく分かりませんが、なんとAIが30日間学習をしただけで、肝臓がんの治療法を開発したのだそうです。(・・・という認識で合っています?)
さらに、医師の診断書をもとにして、患者の生存率を割り出すことも可能になったとも書かれています。自分があと何年生きられるのかが、AIによって分かってしまうというのは、どんな気分なんでしょうね。知りたくないような、知りたいような・・・なんとも複雑な気持ちになります。
医学に限らず、科学技術はものすごいスピードで発達し、それぞれの分野がかなり専門的で難しくなっています。そのため、ある分野とある分野の技術を組み合わせれば新しい技術を開発出来るのに、両方の分野に精通した人がいないため、まだ発見されていないことはたくさんあるのではないかと思います。
AIが膨大な知識を学習し、学習したことを基にして、今までは関連が無いと思われていた研究を組み合わせることで、人間だけでは発見することが困難だった技術が生み出されていけば、私たちの生活はもっと快適になっていくのかもしれませんね。
前編のまとめ
ということで、最初はChat GPTがすごいらしい・・・というところから書こうと決意した話題なのですが、本題に入る前の段階で5,500字近くになってしまいました。
今ある仕事のうちのおよそ半数が、10~20年後にはAIに奪われると言われている時代です。生徒のみなさんは、これから先の人生で、新しい技術や新しい価値観にどんどん適応していかなければなりません。アタマをやわらかくして、どんな変化が起きているのかをしっかりと理解し、自分が利用できそうなものは上手く利用して生きていく。そんな「適応力」が若者の皆さんには必要でしょう。
だから、こうやって私が勉強になったことや感心したことを紹介することによって、読んでくれている皆さんにも何か刺激になればと思っています。
さて、ここまででようやく話したいことの半分です!後半もお楽しみに!
“【ニュースで知ろう】止まらないAIの進化、シンギュラリティはもうすぐ?(前編)” に対して1件のコメントがあります。