【高校紹介】如水館高等学校(その④)

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

日曜日は10時から、月曜日は少し遅いですが17時から教室を開けますので、ラストスパートをかけましょう!

突然ですが、本日は「沖縄戦」が終結した日ですね。

沖縄戦終結79年「慰霊の日」 沖縄・玉城知事「平和な社会構築、大きな責務」

沖縄県というのは、日本で唯一地上戦が行われた場所であり、この戦いで沖縄県民の4分の1が亡くなり、終戦後も1972年に日本に返還されるまではアメリカの支配下に置かれ、今も沖縄県のおよそ15%が米軍基地です。沖縄の基地を県外へ移転させると意気込んで、結局は断念して県民を失望させたのは、2009年に政権交代した旧民主党政権でしたね。

また最近では、米軍の普天間基地を辺野古へ移設する計画が、県民の反対を押し切って強硬され、現在も工事が進んでおります。辺野古周辺の環境破壊が進んでいるという問題もありますが、それよりも「軟弱地盤」と呼ばれる辺野古に、いったいどれだけ土砂を埋めれば飛行場として使える地盤になるのかが不透明なため、結局大金と時間をかけてもやはり移転出来ませんでした・・・となる可能性は現在でもまだあります。(参考:「辺野古移設 アメリカ軍担当者が垣間見せていた本音とは」

基地の完成は、早くても2037年か・・・少なくともそれまでは普天間基地は残り続け、周辺住民は基地によって起こる騒音や戦闘機の墜落、兵士と地元住民のトラブルなどのリスクは残り続ける訳ですね。一方で、アメリカ兵が来てくれることで売り上げを伸ばしているお店もあるでしょうから、移転が100%沖縄県民全員のためになるかというとそういう訳ではないんですよね。決して簡単ではない問題です。

修学旅行で沖縄に行く中学校もあるかと思いますが、ぜひしっかりと下調べをした上で学びの多い旅行にしてください!

ということで、説明会に参加してから少し時間が経ってしまいましたが、如水館の紹介に入ります!

前回の記事はおよそ1年半前のものですが、こちらです。

【高校紹介】如水館高等学校(その③)

今回は、「入試報告会」ということで、入試結果と、その結果に至るまでに具体的に学校としてどのような取り組みをしたのかの紹介が今回の主な内容でした。ですので、如水館の入試の具体的なラインに関しては、如水館の説明会に参加して頂くか、秋の塾対象説明会まで待っていただくか、塾で進路面談を申し込んで聞いてください。

私の過去ブログの中にも基準が書かれていた・・・かもしれません。

如水館高等学校

HP: http://www.josuikan.ed.jp/

男女:共学

アクセス:JR三原駅よりバス(約20分)、JR尾道駅からおのみちバスか中国バス(約40分)

学科・コース:

S類(一般で国公立大・難関私大を目指す)

A類(一般+推薦等で国公立大・私立大を目指す)

B類(推薦での私大進学or就職を目指す)

全県模試受験者平均偏差値:S類 60.7、A類 52.9、B類 43.9

R5年度の主な大学進学実績:東京大学、防衛大学校、広島大学4、香川大学3、同志社大学3、立命館大学、関西大学3、関西学院大学3など

今年度は10年ぶりに東京大学の合格者が出たそうです。また、広島大学の看板学部になりつつある総合科学部国際共創学科に次席(首席の次、2番目に高い成績)で合格した生徒さんもいらっしゃるそうです。おめでとうございます!すごいですね!

そんな如水館の紹介をしていく訳ですが、如水館の特徴として、学力によって分かれるS類・A類・B類というコースがあるのとは別に、「専攻」と呼ばれるものを選ぶ、というものがあります。こちらに関して、過去の自分のブログから引用しておきます。

(※こちらは5年前の記事を引っ張って来たものです。あくまでもイメージをしていただくためのもので、実際には細かいところで変わっている部分があるかもしれません。気になった方はぜひオープンスクールや説明会で直接確認をしてみてください!)

類というコースが如水館には

S類・A類・B類の3つあります。

 

こちらは学力によって決まりますが、

それ以外に生徒の希望を募るのが、専攻です。

生徒さんは学力を問わず、

自分の興味・関心に応じて専攻を選びます。

 

学習専攻:4年生大学進学のための授業

留学専攻:1年間ニュージーランド留学を目指す授業

クラブ専攻:特定の部活動のための実技の授業

舞台芸術専攻:舞台に関する芸術系大学進学のための授業

機械システム専攻:機械システム科に進むための授業

 

この専攻が実際に授業にどう影響するかというと、

 

火曜日の6・7校時

木曜日の6・7校時

土曜日の1~4校時

 

この時間帯だけは、類でのクラス分けではなく、

専攻によってクラス分けがされます。

 

ですので、

1年間の留学を経験したい場合は留学専攻を

(留学費用は約300万円ほどだそうです)

 

硬式野球・バスケ・サッカー・空手

吹奏楽・ロボット研究・チア・ゴルフで

県大上位・全国大会を目指す場合はクラブ専攻を

 

機械システム科という、工業科にあたる科に

進学を希望している場合は機械システム専攻を

 

演劇・ダンス・ミュージカルなどの職業に

興味がある場合は舞台芸術専攻を

 

上記以外で、大学進学に向けて

小論文や英検の対策をしたり、

自分の興味がある学部を探す進路探求したり、

普段の授業とは違った勉強をする場合は学習専攻を

 

少し細かく説明をすると、

こんな感じだと思います。

 

入試の段階で希望の類と専攻を聞かれますので、

しっかりと説明会に参加して、

自分がどの専攻にするのかは

ちゃんと考えておくべきところですね。

https://sakatajuku-chugakubu.hatenablog.com/entry/2019/09/30/131041より引用

部活動はチアリーディングやロボコンが相変わらず強いようです。部活動をめいっぱい頑張ったり、留学をしたり、生徒さんに合わせて色々な専攻が選べるというのは大きな特色の1つだと思います。(そういえば、今年はeスポーツ部の話を全然聞きませんでしたがどうなったんでしょう?)

校門前には全国大会で4位になったチアの横断幕が飾られていて、その中にうちの卒業生のお名前を見つけました!

チアに入りたいということで、私立単願で如水館に進学した生徒さんですが、定期テスト前に、塾で12時間勉強してくれたこともあったくらい根性のある生徒さんだったので、お名前だけですが頑張っていることが分かって嬉しいですね。

前回の紹介ブログでも触れていますが、如水館の舞台芸術専攻に興味のある方は、公式YouTubeもあるようですので、そちらを見てみてください!

校長先生のお話

さて、ここからは説明会の内容を話していきます。

まずは説明会冒頭、校長先生のお話でした。

生徒数が減ってしまった平成26年から、この10年間で生徒数が約200名増え、現在如水館中学・高等学校合わせて、生徒数は1000人を超えているそうです。うちの塾に最後まで通ってくれた中3の卒業生でも、如水館を単願で受験された生徒さんが過去に3名おります。決して交通の便が良い訳ではない如水館ですが、それを補ってもおつりがくるぐらいの魅力があるということが、生徒増という事実からも示されていると思います。

また、何度かご紹介させて頂いているように、高校に関しては「就学支援金」という制度があります。

私立高校に通うと学費が大変・・・と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、世帯年収に応じて県と国から補助が出ますので、昔に比べて私立高校は、費用面でかなり通いやすくなっております。実際、現在如水館高校に通われている生徒さんの約半数が、毎月の授業料が6500円以下で通えているそうです。(もちろん、如水館に限らず他の私立高校も「就学支援金」によって、補助を受けた状態で通えます。)

就学支援金に関して、一番わかりやすく説明してくださるのがこの近隣の私立高校の中では如水館だと思いますので、私もとても参考になっています。

そして、今回の説明会で説明をしていただいたのが、「英語教育」に関してです。現在中学部では、英語にかなり力を入れているそうで、「S類ジュニア」の中3の生徒さんのうち、86.7%が準2級、そして36.7%の生徒さんが2級を持っているそうです。高等部も英検準1級を取得している生徒さんが高2と高3に合わせて10名いるそうで、学校全体で英語を重視した取り組みを行った結果が、検定合格者増につながっているようです。

時代は、「英検があると有利になる」という時代から「英検がないと不利になる」という時代に変わってしまったと、如水館の先生がおっしゃっていました。(私も同感です。)そのため、学校は引き続き、英語教育に力を入れていきたいというお話でした。この如水館の英語教育に関しては、後半でももう少し触れていきたいと思います。

そして、今年度から「DXハイスクール」に認定されたというお話も伺いました。私も詳しくは知らなかったのですが、文部科学省が全国で1000校募集した「DXハイスクール」、それに認定された、広島県内の15校のうちの1校が如水館なのだそうです。DHハイスクールになると、ICTを用いた授業を積極的に行うことによって、国から補助金が支給されるそうなので、今後の如水館のICT教育にも注目していきたいですね。

進路状況に関して

校長先生のお話の次に、中学入試・高校入試の総括をして頂きましたが、このブログを読んでくださっている生徒さんや保護者の方々にとっては、どの地域から何名合格したかや、男女比や部活推薦者などは、あまり関係のないお話だと思いますので、割愛します!

また、各コースの合格ラインに関しては、秋の説明会で詳しく教えてもらえると思いますので、それまで少しお待ちください。

如水館の大学入試に向けた進路指導に関しては、S類の生徒さんと一部のA類の生徒さんは、担任・教科担当・生徒個別と、生徒1人につき最大3名の担当教員がいて、それぞれが情報共有をしつつ、勉強方法や教科ごとの時間配分などを細かくアドバイスをする形で、大学受験のフォローをしている、という話を数年前の説明会で伺いました。

それもあってか、如水館の生徒のみなさんは、高3の9月の進路希望調査の段階で決めていた第一志望の大学に、最終的に69%の生徒さんが合格されたのだそうです。これはイマイチぴんと来ない方もいらっしゃると思いますがすごいことだと思います!「初志貫徹」で、第一志望にしていた大学を受験することが出来るレベルまで達する生徒さんというのは、実はあまり多くないですし、第一志望に合格までするとなると、ハードルはもっと高くなります。

塾によくあいさつに来て下さる如水館の先生のお話を聞いていても、進路選択に関して色々な提案をしてくださる、まさにプロという感じなので、信頼できるのではないかと思います。

また、如水館は「指定校推薦」の枠についても、情報を積極的に公開してくださる数少ない学校です。

指定校推薦というのは、大学に指定をされた高校の生徒さんたちを対象にしていて、毎年秋頃に実施される入試のことです。このタイプの入試は、校内の選考で勝ち進んで、学校からの推薦がもらえることになれば、希望した大学への合格をほぼ確約してもらえるタイプの入試です。今年は45名の生徒さんがこの「指定校推薦」を利用したそうです。

「指定校推薦」を初めて聞く方のためにもう少し分かりやすく言うと、各高校は私立大学への「合格確約チケット」を何枚か持っていて、それを学校内で、成績が優秀でその大学・学部への進学を希望をする生徒さんに配布していく制度、・・・という風なイメージです。ですので、学校の勉強や定期テストなどではきちんと点がとれていて、通知表の成績はわりと良いけれど、模試や実力テストではパッとしないというタイプの生徒さんにとっては、この指定校を狙って行くのも、作戦としてはいいですよね。

一般入試以外の方法で大学受験をしたいと考えている生徒さんは特に、自分の行きたい高校には、「指定校」の枠がどの大学のどの学部に何名分あるかという情報は、知ることが出来るならば知っておいて損はないと思います。ただし、この「指定校」の枠は毎年変わる可能性がありますので、その点は注意しておきましょう。

如水館の場合は、同志社大学や関西大学や近畿大学などの関西の有名私大、成城大学や日本大学や神奈川大学などの関東の私大、そして広島修道大学や安田女子大学、広島工業大学や広島国際大学などの広島県内の私大も充実しています。看護師や理学療法士などの医療関係に興味がある生徒さんであれば、広島国際大学や、岡山の川崎医療福祉大学などは魅力的な選択肢ですよね。A類・B類の生徒さんたちの中で大学進学をする生徒さんたちの中のおよそ3分の1の生徒さんたちがこの指定校推薦を使っているようです。

英語教育について

冒頭でも少し触れた英語教育についても、学校の取り組みを紹介されましたので、書いておきたいと思います。

如水館の英語科の先生方が英検を分析したところ、合否に関わる重要なポイントがなんと・・・「音読」なのだそうです。ここ最近、音読の事をたくさんブログに書かせてもらっていますが、まさかここでもか!と思いました。笑

そのため普段の授業でも英検2次の面接試験を想定してペアワークで音読をしたり、放課後に個別でスピーキング特訓の練習を行うそうです。

ちなみに、ご存知の方も多いとは思いますが、英検準1級を取得していると、広島大学の場合は共通テストの英語の点数が満点扱いになり、大学の英語の授業6単位分が免除されます。

また、如水館の高校入試においては、英検もしくは数検において準2級や2級を取得していると、入学手続金9万円の免除と、入試本番の得点保証(準2級を取得していれば80点、2級ならば100点!)があります。 こうした生徒側へのメリットも十分に伝えつつ、中学校のうちから検定合格を目標に掲げて、学校全体でコツコツと取り組みを続けていった結果が、中3全体の英検準2級取得者約6割、2級取得者2割超という結果につながったのだと思います。

まとめ

ということで、遅くなってしまいましたが如水館高校の紹介でした!

最後に少し、私の主観的なお話をさせてもらうと、今回の塾対象説明会に参加して改めて感じたのが、先生たちの暖かさ・やさしさ・お茶目さです。

如水館中学校の教頭先生が「今回の東大に合格した子、あの子に中学校時代数学を教えていたのが私なんですよ!広大に合格した4名のうち3名が理系ですがその子たち全員を教えていたのも私です!」と笑顔でお話下さっているのを見ていると、この先生の授業はきっと生徒たちも笑顔で受けているんだろうなと思えます。

英語か主任の先生が広大に次席で合格された生徒さんにインタビュー形式でお話を聞いていた動画でも、生徒さんもインタビューをされる先生のお声も明るくて、お互いの信頼関係がしっかりとあるのが感じ取れました。塾対象説明会というのは、どうしても塾講師と学校の先生方が集まる会なので、堅苦しい雰囲気のことが多いのですが、そんな中でも暖かい雰囲気が感じられるというのは良い兆候なのではないかと思います。

最近はだいぶマスクをつける子も減りつつあると思いますので、文化祭や授業見学などで学校の様子を見させてもらう際には、ぜひそういった生徒と先生の表情に注目して、色々な学校を見てもらえると良いかと思います。

次回の学校紹介もご期待ください!

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