【教室内紹介】宿題チェック・小テストチェックについての考え方

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

4/29土~5/3水まではお休みです。5/4木、5/5金は塾を開けますので、勉強をしに来てください!

さて、突然ですがクイズです。今からとある中1の生徒さん2人の宿題の様子をお見せします。この2人のうち、「宿題と同じ内容をそのまんま出題した小テスト」に合格出来たのはどちらでしょう?? これを考えてみてください。

まずは1人目。

いいですね~。全部〇です!

そして2人目。

この子はたくさん間違えていますが、自分で書きこんだコメントを見る限り、しっかりと見直しをしてくれているみたいですね。

さて、みなさん。

全部で4問だけ出した小テストで、きっちり4点満点をとってくれたのはどちらの生徒さんでしょうか?

・・・何となく、これから西川先生がしそうな話を考えると、予想出来るかもしれませんね笑

正解は、「2人目」の生徒さんです!ちなみに1人目の生徒さんは4問中半分も取れませんでした。

実はこれ、結構あるあるなことなんです。

宿題は全部〇なのに小テストはボロボロという生徒さん、逆に宿題は間違いだらけなのに小テストにはきっちりと合格してくれる生徒さんというのは、各学年に数名ずついます。

もちろん、逆の生徒さんだっています。宿題は全部〇でしっかりと小テストも〇になる生徒さん。これは、しっかりと勉強が出来ている、理想形といってもいい生徒さんですね。そして、宿題が間違いだらけで、小テストも間違えている生徒さんだっています。

ではこれを番号を付けて、「①宿題〇、小テスト〇」、「②宿題×、小テスト〇」、「③宿題×、小テスト×」、「④宿題〇、小テスト×」という4つのタイプに分けて少しだけ考えてみます。この4つのタイプの中で、うちの塾で学力が伸びやすい子はどれかと言われると、番号のまま①(伸びやすい)→②→③→④(伸びにくい)の順になることが多いです。ただし、生徒さんによっては、①と②が逆になったり、③と④が逆になったりしてしまうこともあります。

このあたりを少し話してみたいと思います。

①の生徒さんは、上でも理想形と書きましたが、塾の授業がしっかりと理解出来ていて、宿題もちゃんと理解をしながらやっているタイプが多いです。そして、小テストで前回教えたことがきちんと再現出来たということは、教えた内容が頭の中にどんどん積み上がっているということです。ぜひ、全ての生徒さんにこのレベルを目指してほしいです!

②の生徒さんは、授業では理解出来たなかった取りこぼしも、宿題をやることでしっかりと出来るようになっている生徒さんです。このタイプの生徒さんたちは、宿題の間違えたところに、自分がどこで間違えたのかをメモしてくれている子も多く、徐々に①のタイプに近づいていく生徒さんも多くいます。まさに伸び盛り!といった印象で、実際にこのタイプの生徒さんたちは現段階の学力がどうであれ、いずれは学力が上がっていきます。

③のタイプの生徒さんは、授業の取りこぼしがあるまま宿題をやり、〇つけをしてもそのままやりっぱなしにして、出来ないままでもへっちゃらになっているタイプが多いです。授業をしっかりと聞く、宿題をやって分からないところは調べたり質問をしたりする、という風に、自分の行動を変えていかないと、このままズルズルと低空飛行をする可能性が高いです。

宿題で間違えた問題をしっかりと時間をかけて見直しをしてもらう。そうやって、自分が何が出来ていないのかをきちんと自分で理解してもらうのが、とても大切です。また、塾で出来なかったことは先生に質問をするか、それが時間的・性格的に難しいのなら、学校の授業を復習のつもりでよーく聞いてもらうことも大切です。定期テスト前に、同じタイプの問題をいくつか解いて、間違えた問題をきちんと自力で解けるようになるように、解き慣れてもらうことも大切です。最初はもちろん大変なわけですが、どこかできっかけをつかんで、とりあえずは②のタイプに昇格したいところですね。きっかけがつかめれば、そこから成績は上がっていくと思うので、頑張ってほしいです。

④のタイプの生徒さんは少し複雑で、色々なタイプがいます。

たまたまケアレスミスをしてしまっただけの本来は①タイプの生徒さん、これなら大した問題ではありません。

それ以外には、割と女の子に多いのですが、宿題をやるときにはノートやテキストを見て、調べながらやっているタイプの生徒さんもいます。出された宿題に対して、〇をつけるためにちゃんと努力をしているので、一見すると几帳面で真面目で好感が持てるタイプではあります。

ですが、実際のテストのときにはノートやテキストを見ながらやることは出来ないので、結果に現れません。ノートやテキストを確認するのは良いのですが、確認をしてきちんと「覚える」・「理解をする」という作業をして、そこからはチラチラ確認をせずに一気に宿題を解いた方がいいです。もっともっと「覚える」・「理解をする」ことに時間をかけた方がいいことは理解しておいてほしいです。そうしないと、実力テストで点数が伸び悩み、志望校を下げることになってしまいます。また、塾の小テストは答えを丸暗記して乗り切ろうとする子が多いです。記号や番号だけ必死に覚えても、問題をちゃんと理解して解けるようにならないとその頑張りがムダになってしまいます。

そしてもう一つ考えられるのが、やる気がなくて答えを写している生徒さんです。宿題をやらないと怒られるからやる、宿題をやらないとゲームをやらせてもらえないからやる、というただの作業になってしまっている。こういう子は割と字で分かります。だって、仕方なくやっているんですから、そりゃ字も雑になりますよ。誤字脱字も大して気にしないし、筆圧も薄くなりがち。チェックをする私のことなんて、これっぽっちも考えてくれていないひどい字で提出してきます。また、数学で途中式を書かなければいけない問題であっても、答えだけ書きがちです。

こういうタイプの子って、実はある意味「頭が良い」と個人的には思っています。自分が楽をするために工夫をするって、時には大事なことだと思うんですよね。効率重視、と言い方を変えれば、なんだかすごそうですよね。

ただし、「ある意味『頭が良い』」というのは、別の意味では「頭が悪い」ということを意味します。ここでいう「頭が悪い」というのは、学力のことを言っている訳ではありませんよ。つめが甘いという意味です。

例えていえば、目の前の100円を手に入れる方法は知っていて実践しているけれど、その100円が1か月我慢すれば1万円になる方法はあきらめているっていう感じでしょうか。1クリックをしてCMを見れば1ポイントがもらえるから、たくさんCMを見て2時間で500ポイントを稼いでいるけれど、その2時間をちゃんとアルバイトに使えば2000円近く稼げるのに・・・という感じです。

せっかく効率を重視するなら、本当に楽をしたいなら、一度頑張って勉強をしておいてしっかりと理解をしておけば、長い目で見れば少しの時間ですむのになぁ・・・と思ってしまいます。楽をしようとして答えを写した結果、その場しのぎにはなったとしても、結局理解は出来ていない訳です。塾にかかるお金も、塾に通っている時間も、宿題を写している時間も全部ムダにして、テストで点数は取れない、志望校を下げることになる、学力が上がらずに塾を転々として余計な費用を親御さんに払わせてしまう、入試直前に焦ってものすごく勉強をしなければならないという・・・、効率最悪なことをしているのに気づいていないのか、気づかないフリをしているんですよね。

その辺りの話を過去のブログでも話しています。興味がある方はこちらです。

この答えを写すタイプの生徒さんには、勉強が出来る人もいれば出来ない人もいます。

勉強が出来るのに手を抜いている生徒さんは、中学時代はテスト自体がそこまで難しくないので、問題が表面化しませんが、高校に入ってからは、今よりももっと勉強に時間をかけて、真面目に課題をやっていかないと苦労すると思います。

勉強が出来ないのに答えを写して〇にしている場合は、・・・これはかなり根深い問題の可能性があります。×をつけたくないというプライドはあるのに、自分から成長しようという気が無い訳ですからね。

この話は、この1、2か月ほどずーっとしているつもりです。先日は模試を使ってその話をかなり時間をかけて話しました。ですが、その話を聞き流し、改善する気が無い生徒さん、言いかえると、私が宿題や小テストの意味を上手く伝えきれていない生徒さんもまだまだいるような気がします。それは私ももっと伝え方をうまく工夫しなければいけないところです。

ご家庭でこの話に心当たりがあれば、本人はどうしたいのか、何を不満に感じているのかなどを感情的にならずに冷静に話し合っていただければと思います。もうすぐ学校の定期テストです。頑張って勉強したご褒美が、「結果」としてちゃんとみんなについてきてほしいと願っています。一緒に成長していきましょう!

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