【ニュースで知ろう!】イスラム教と女性差別

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

テスト対策は月曜日までです。しっかりと頑張りましょう!

この土日でも色々と質問対応しました。

比較の復習(中3高西・英語)、室町時代の復習(中2栗原・社会)、血液型の遺伝の確認(中3吉和・理科)、漢字の部首(中1高西&長江・国語)、因数分解の応用・1次関数の復習(中3日比崎・数学)、化学反応式の確認(中2栗原・理科)、地形図の確認(中2日比崎・社会)、熟語の構成(中2栗原・国語)、世界恐慌からの流れの確認(中3日比崎&高西&吉和・社会)、時差問題・日本の領域(中1&中2社会)、正負の加減の応用(中1高西・数学)などなど。英語と国語は私の自作プリントを配布して、頑張ってもらい、これに加えて、数検準2級対策&英検準2級対策なども、希望する生徒さんにはおこなっていました。

しっかりと頑張っている皆さんの、勉強面での目標が達成できることを願っています。

新型コロナウイルスは現在、日本全国だけでなく広島県内でも感染拡大しており、中学生の南部地区大会が中止、高校は一部の学校で定期試験後にオンライン授業、長江中学校では5月いっぱいは部活動停止、商店街の土曜夜店も中止、その他飲食店も時短営業や営業自粛などが発表されています。中学生のみなさんにとっては、引き続き色々と制限された生活が続きます。変異株と呼ばれているものは、若い人にもかかりやすい、重症化する可能性もある、という情報もありますから、どうせかからない、検温なんて面倒くさい、などと思わずに、消毒・手洗い・うがいをしっかりとやりましょう。

みなさんも大変だと思いますが、私もみなさんと一緒に、ある程度の行動制限をしながら頑張りたいと思います!

さて、先日、「男女格差ランキング」に関する記事をご紹介しました。

今回はこのランキングで最下位のアフガニスタンで起こったある事件について書いてみたいと思います。

そもそも西アジアはランキング下位が多いのはなぜか?

帝国書院編集部編『中学校社会科地図』p.19 より

以前のブログで触れた、ジェンダーギャップ指数のランキングでは、ランキング下位に西アジア、いわゆる「中東」と呼ばれている地域が目立ちます。実際のランキングを見てみると、156か国中で、

131位 ヨルダン、132位 レバノン、133位 トルコ、137位 バーレーン、142位 カタール、143位 クウェート、145位 オマーン、147位 サウジアラビア、150位 イラン、152位 シリア、153位 パキスタン、154位 イラク、155位 イエメン、156位 アフガニスタン

ということで、上の地図帳の写真に載っている西アジアとその周辺の国々が、同ランキングで120位である日本よりも、下位の位置にたくさんいることが分かります。特に、男女格差ランキングのワースト5か国は、この地域が独占している状態です。

では、なぜこれらの国々は、男女格差があるのでしょう?

それには、宗教が関係しています。

西アジアで中心となっている宗教は、「イスラム教」です。みなさんにはあまりなじみのない宗教かもしれませんが、私の通っていた大学の近くにも、モスクと呼ばれるイスラム教の寺院がありましたし、大学にも留学生が何人もいたように思います。

このイスラム教の経典「コーラン(クルアーン)」には、「女性は男性よりも劣位にある」と書かれています。そこからは、この文章の解釈が、同じイスラム教の中でも宗派によって異なるようです。ですが、その中には、「女性は9歳から結婚可能」とする幼児婚を認めたり、「男性は4人まで妻を持つことができる」という一夫多妻制、「娯楽施設に入れるのは、独身の男性か男女の夫婦に限られていて、女性のみでは入室禁止」という地域があったり、「女性は男性を誘惑しないように髪の毛を布でおおって、肌を隠す」「女性が不倫した場合は死刑」という、女性のみに制限を課すルールがあったりします。(調べていると、全てのイスラム教がそのようなルールを設けているわけではない、ということが分かりましたので、誤解のないようにしてください。)

この他にも、みなさんは学校で、イスラム教に関して、「1日5回、聖地メッカに向かって礼拝をする」、「ラマダン(断食)と呼ばれる期間に入ると、昼の間は食べ物を食べてはいけない」、「豚肉は食べない」などの宗教的な風習を習うと思います。

あまり宗教になじみがないと、言われる私たちにとっては、少し変わった風習にも思えたり、なんでそんなことまで決められないといけないのか・・・と、思ってしまいますが、このような風習を守って暮らしている人たちが、世界にはたくさんいます。

ということで、イスラム教の国が男女格差ランキングで下位にいる理由・・・、もう分かりましたかね?

男女格差ランキングでは、このような文化を持つイスラム教の国々は、どうしてもランキングの下位になってしまいます。

ただし、これがイスラム教の国の「伝統」であり「文化」なので、男女格差があるからと言って、その文化を簡単に否定していいのかと言われれば、難しい問題で、意見が分かれるところです。

しかし、一方で、ランキング101位のインドネシアのように、イスラム教徒が多い国にも関わらず、日本よりもランキングの上位に位置している国もあります。こうした国々に、どんな違いがあるのかを、もっと詳しく調べてみるのも、面白いかもしれません。

話題になっている女子サッカーの動画

少し話は逸れてしまいますが、こうしたイスラム教の文化をきちんと理解するという意味で、すごく良い動画を見つけましたので、こちらも紹介しておきます。これは、イスラム教の国、ヨルダンの女子サッカーの試合のお話です。

一方のチームの女性たちは、頭髪を隠すために「ヒジャブ」と呼ばれる布を頭に巻いて、髪の毛が見えないようにしていますが、相手選手との接触により、その布がとれかかってしまいます。その時の相手チームがとった行動が、世界中から称賛されています。

再生200万超! ヨルダン女子の粋な“人の壁”が話題沸騰「スポーツより大切なもの」

https://www.football-zone.net/archives/225492

 1年前のヨルダン女子サッカーリーグ決勝で生まれた粋な計らいが1年の時を経てネット上で拡散し、話題沸騰中だ。接触プレーで、イスラム教徒の女性が頭髪を隠すために着用する「ヒジャブ」が外れてしまった選手のプライバシーを守るため、相手チームの選手が即座に周りを囲って“人の壁”を形成。海外でも「心温まるビデオ」と称賛の言葉が飛んでいる。

(中略)

 イスラム教の聖典コーランでは、女性は顔と手以外を隠し、近親者以外には目立たないようにしなければならないとされ、多くの女性は頭髪を隠すためにスカーフのような布のヒジャブをかぶっている。アラブ・オーソドックス・クラブの選手が両手で頭を覆い、髪を隠そうとするのに気付いた相手チームの選手は、1人、2人……と次々と身をかがめている選手のもとに集まり、計5人が円になって“人の壁”を形成。周囲から見えないようにして、ヒジャブをかぶり直すのを助けた。

https://www.football-zone.net/archives/225492 より

ということで、こちらのサッカー情報サイトで紹介されているツイッター上の動画がこちらです。

自分とは違う文化なんだから知らん!ではなくて、相手のことも、相手がリスペクトしている文化のこともきちんと理解し、思いやってあげれば、こういった素晴らしい行動が出来ます。だから、イスラム教徒が登場人物にいるようなマンガも、みなさんの異文化理解を助けると思いますので、教室に置いてみようと思います。

また、こちらの投稿には、”Bigger than sports.(スポーツよりも大切なもの)”と書かれていますが、もしかしたらこれは ”Bigger than study.(勉強よりも大切なもの)”かもしれませんね。

今回注目したい事件は・・・

さて、本題に入っていきます。1週間ほど前に私が気になったニュースは、このニュースでした。

アフガニスタン 爆発で女子生徒ら60人以上死亡 テロとの見方

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210510/k10013021081000.html

 アフガニスタンの首都カブールにある学校近くで8日に起きた爆発で、死者の数はその後も増え、これまでに女子高校生ら60人以上が死亡しました。ガニ大統領は、反政府武装勢力タリバンによるテロとの見方を示し、「人道に対する犯罪だ」と非難しました。

(中略)

 2014年にノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイさんは9日、自身のツイッターに「テロリズムの拡大は、アフガニスタンの平和と民主主義にとって憂慮すべきことだ。世界のリーダーたちは、学校の子どもたちを守るために団結しなければならない。私の心は、犠牲者の家族とともにある」と投稿しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210510/k10013021081000.html

このテロ事件が起こったのは、5/8のことででした。アフガニスタンではこれ以外にも、4/30、5/14にも同様の爆弾テロが起こって、多くの方が犠牲になっているようです。以前から何度かご紹介をしている、日本人医師でアフガニスタンの復興のために尽力した中村哲さんも、アフガニスタンで銃撃に遭い、命を落としています。

もしかしたらこの事件は、女子学生を狙ったものではない、単純な無差別テロなのかもしれません。2001年にアメリカで起こった同時多発テロの報復のため、アフガニスタンには今現在、アメリカ軍が駐留していすが、今年の9月にアフガニスタンから撤退をするそうで、それが何か関係しているのかもしれません。

ですが、私は女子学生を狙ったテロだとするならば、この事件には、イスラム教の国の男女格差が関係しているのではないかと考えました。

「女子は勉強なんてするな、勉強なんてするなら殺してやる」

おそらく日本国内で、こんなひどいことを言われる人はいないでしょう。ですが、イスラム教の価値観の強い、パキスタンという国で、そのようにして命を狙われた女子学生がいます。それが・・・

PRO-VISION English Communication Ⅰ New Edition p.97より

2014年に17歳、史上最年少でノーベル平和賞を受賞した、マララ・ユスフザイさんです。みなさんは、彼女のことをご存知でしょうか?

彼女が住む町に住んでいたイスラム教の過激派の集団が、「女に教育は必要ない」と200以上の学校を破壊します。学校に通えなくなったマララさんは11歳のときにイギリスのテレビ局BBCの投書欄に現地の様子を投稿、国内外から注目を集めるようになります。

その結果、過激派に命を狙われるようになり、ある日スクールバスに乗っていた彼女は、頭部を拳銃で撃たれてしまい、死の淵をさまよいます。ですが、奇跡的に一命をとりとめます。生きていることが公になれば、また命を狙われるかもしれない。それでも彼女は、男女問わず平等に教育を受ける権利を訴えるために、国連でスピーチをしたり、本を出版したり、アメリカのオバマ大統領やイギリスのエリザベス女王と面会をしたりと、22歳になった今も精力的に活動を続けています。

マララさんの話しは色々な教科書でも取り上げられていて、現在尾道北で使われている英語の教科書PRO-VISIONの高1範囲にも、尾道東で使われている英語の教科書PROMINENCEの高2範囲にも、彼女のことをまとめた章が登場します。

今回の女子学生が多数亡くなった爆破テロ事件も、マララさんを襲ったのと同じ過激派の団体が疑われていますが、真相はまだ分かっていません。また、全てのイスラム教徒の方がそのような思想を持っている訳ではないので、その点も留意してください。うちの塾には、真面目に勉強を頑張る女子たちがたくさん通ってくれているので、このニュースを見て胸が締め付けられる思いでした。

私が前に努めていた塾では、退塾をした生徒さんが一人交通事故で亡くなっています。その生徒さんが既に塾を辞めた後でしたが、夏休みに塾に向かっている途中で車にはねられたそうです。他にも、他塾との併用を希望して体験をしてくれたものの、他塾のスケジュールが忙しくなって入塾には至らなかった生徒さんが、水難事故で亡くなったとニュースで聞いたこともあります。実際に見たことのある子供たちで、自分よりも若くして亡くなった子供たちの話を聞くと、本当に辛い。今回のニュースも、それに近い感情になりました。

最近のニュースを取り上げたブログでは、毎回書いていますが、こういったニュースを通して、皆さんにとっての当たり前が、当たり前ではない世の中もあるということをぜひ知っておいてほしいです。

ということで、もちろんうちの塾は男女の格差などなく、みなさんに毎日頑張ってもらっています!月曜日からは多くの学校が中間試験。みなさんの努力が結果に表れることを期待しています!

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