【学校紹介】広島県立広島高等学校(その①)

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

現在は試験前で、教室は毎日開いております。頑張りましょう!(休日は10時から、月曜日は16時から、それ以外は14時から)

さて、大変長らくお待たせいたしました!

高校紹介をする準備と覚悟が出来ましたので、さっそくですが紹介していきます!

広島県立広島高等学校

HP:http://www.hcyuko.hiroshima-c.ed.jp/

男女:共学

アクセス:JR西高屋駅から徒歩10分

学科・コース:普通科

全県模試受験者平均偏差値:62.3

R4卒業生の主な進学実績:※()内は、過年度生

東京大学3名、京都大学2名(1)、北海道大学6名(1)、東北大学1名(1)、大阪大学10名(1)、名古屋大学1名、九州大学14名(1)、広島大学51名(3)、国立大学医学部医学科10名(1)、早稲田大学8名(2)、慶應義塾大学2名(1)

ということで、塾開校4年目にして、ようやく「県広」に来ることが出来ました!

第一印象は、大きくてキレイな学校、ということですね!

そして、道が混んでいなければ、高速道路を使わなくても、尾道からだと1時間もかからずに行けるというのも、ちょっとした発見でした。

説明会の様子・話された内容

説明会会場の様子

通された会場は、先ほどまで生徒さんたちが、何か発表の授業をしていた「多目的教室」でした。

そして、この部屋の入口には、色々と学校紹介用に作られた資料が掲示されておりました。

正面から撮っているものが少ないので、少し見えにくい部分もあると思いますが、受験を考えていらっしゃる方は、ぜひ写真をズームして、細かいところも確認してみてください。

説明会会場入り口の掲示物その①
説明会会場入り口の掲示物その②
説明会会場入り口の掲示物その③
説明会会場入り口の掲示物その④
説明会会場入り口の掲示物その⑤
説明会会場入り口の掲示物その⑥
説明会会場入り口の掲示物その⑦

基本情報は写真のように全て掲示物に。そして、こちらの掲示にある内容は、説明会ではあまり触れられません。確かに、毎年説明会に参加されている塾の先生にとっては、既に知っている情報ですからね。説明不要なことは省いてくれ、その省かれた時間を今年度からの変更点や入試情報などのお話しに充てていただくというのは、大変ありがたかったです。

説明会では、最初に校長先生がお話しをされました。今まで、SGH(スーパーグローバルハイスクール)として英語教育に力を入れていて、海外の高校との交流も行っていたそうです。中学校の「ことば科」では「論理的な思考力・表現力」、つまり国語力の育成に力を入れてこられたようです。

そして、英語、国語ときて、「数学」です。昨年度からは「数学研究会」というものが作られ、数学にも更なる力を入れるようになったそうです。広大との連携をした数学の授業を行うようになり、数学オリンピックに出場する生徒もいたということで、入学を考えている皆さんは、中学生のうちから、数学を一生懸命頑張っておいたほうが良いでしょうね。

教務の方のお話しでは、高校の「卒業研究」についても色々と説明がありました。尾道北や福山誠之館のような「単位制総合学科」と呼ばれる学科には、自分が高校で調べ学習をしたことをまとめる「卒業研究」がありますが、県広にも同様のものがあるようです。

県広の高校生たちは、「深い学び」を目標として、タブレットを活用しながら、生徒1人1人が興味関心のあることを研究していき、高3になったらその研究内容を論文にまとめるんだそうです。卒論のテーマは様々、つまりそれぞれが好きなことを研究出来ます。実際、昨年度の卒論には、「西条の酒造り唄と伝統技法の継承に関する研究」、「多文化共生社会の研究」、「ミクログリアの研究」、「チョークの粉がまうのを防ぐ研究」など、色々なものがあったそうです。

伝統技法の継承を高校生のうちから調べるなんて・・・この生徒さんはきっと「文化人類学」という学問の、優秀な研究者になれるはずです!市立の図書館に行って、「郷土史」という本を調べたり、自分のおじいちゃんおばあちゃんから聞きとり調査をしたり、学校の勉強以外に、色々な努力をしているはずです。ぜひ読ませてほしい!

論文を書く途中段階では、広島大学の大学院の方から個別に指導を受けることもあるようです。大学生ほど本格的とはいかないまでも、大学に入ってからのレポート・論文を書く基礎が学べるというのは、素晴らしいことだと思います。

このほかには、英検準1級取得者が今年度は既に60人以上いる話や、4月の短期入寮のお話、入試問題の解説などがありました。

入試問題を作成した学校の先生から直接、入試の話を聞ける機会というのは貴重だと思いますし、寮生活に関して気になっている人もいると思います。ですから、受験を検討している方は、ぜひオープンスクールに参加してくださいね。

また、「中学から入学した生徒たちと高校から入学した生徒たちの間で、大学の進学実績に差があるのか」というのは、個人的にものすごく気になっていましたが、こちらに関しても回答がありました!

あまり詳しくない方のために少しだけ解説をしておくと、いわゆる「中高一貫校」と呼ばれる高校の大学進学実績というものには、大きく分けて3つのタイプがあり、これは受験校を選ぶ上でしっかりと押さえておいた方がよい情報です。このあたりは少し話が長くなってしまうので、改めて別のブログで、ダラダラと書きたいと思います。

中学から入った中入生と高校からの高入生、その生徒比(中入160人:高入80人)と難関大学+広島大への過去5年間の合格者の比率(中入の合格者244人:高入の合格者124人)が、どちらもほぼ「2:1」、つまり進学実績に差は無いそうです。

そして、中入と高入の生徒たちは、すでに1学期が終わるころには打ち解けているとのこと。ですので、難関大学を目指している生徒さんにとっては、競うライバルがたくさんいる県広というのは、目指すべき学校の1つであると言えるでしょう。

最後に、昨年度の入試問題の解説や出題意図の説明などがありました。はっきりと言われた訳ではありませんが、「塾の先生たちは、受験をする生徒さんには、せめてこれくらいの力はつけさせてから受験をさせてくださいね。」という圧を感じました。笑

国語では、「問われていることを要素ごとに分解し、『誰が』『何を』『何のために』という根拠を明確に記述してほしい」「身近な問題に対する課題意識を持っておいてほしい」というコメントがありました。記述問題はたくさん練習して、色々な問題に対応できる力をつけるべき、ということでしょうね。

数学では、「推論の過程を表現する記述力を磨いてほしい」ということで、途中式や自分の考えた過程をきちんと書く力は必要ですね。「計算の過程も書け」と言われるような問題で、なんとなく自分の計算した式だけを解答用紙に書いて、解答用紙をメモ代わりにしか使えていない生徒さんには、少々厳しいかもしれませんね。

英語では「素早く英文を読む力を鍛えておいてほしい」「受験生たちの日本語の訳が雑」と言われたので、英語をきちんと速く正確に読めるように、和訳問題にきちんと解答出来るように、普段から解き終わった長文の和訳をするなどの練習が必要でしょうね。

当塾での取り組みですが、数学に関しては、塾では宿題を回収して記述問題のチェックもしていますし、英語に関しては、中3生には和訳の課題も出しています。また、塾ではいつでも添削オーケーなので、記述問題にも対応できると思います。5教科対応で、国語の授業も普通にやっています。 説明会後に、校長先生や他の先生に色々と質問をして、さらに分かった部分もありますので、県広を志望している生徒さんは一緒に頑張りましょう!(とはいえ、うちからはまだ過去に受験者は1人もいないのですが・・・)

グランドの様子

さて、入試制度について説明する前に、ちょっとだけ横道に逸れます。笑

高速道路を使わなくてもスイスイ進めて、高校付近に予定よりもかなり早く着いてしまったため、校内に入れる時間になるまでは、学校の周りをうろうろとしておりました。(不審者ではありません!) その結果、学校のグランドをじっくりと見ることが出来ました。

中学生と高校生合わせて合計約1200人が通う学校のため、当然といえば当然なのかもしれませんが、とにかくグランドが広いのは印象的でした。広さを実感してほしくて、スマホの「パノラマ撮影」機能を使って撮影をしてみました。ですので、実際より少し歪んでしまっているのはゆるしてください。

グランドがめちゃくちゃ広い!!

同じ西高屋駅が最寄り駅である近大東広島も、学校説明会では県内最大のグランドがあるというのを売りにしていましたが、県広もこの広大な敷地を確保するために、西高屋に作られたのでしょうかね?

グランドに併設されたテニスコートとバスケットコート。さらにそれだけでなく室内には器具のそろったトレーニングジムなど、その充実した設備に思わず、「私立じゃん!」と叫んでしまいました。この環境なら、勉強も頑張りつつ、部活動も思いっきり頑張れそうですね。

入試制度の変更点&今年度の展望

最後に入試に関する変更点です。

最大の変更点は「日程」です。

昨年度までは広島県の公立の選抜Ⅰ、広大附属福山、市立福山が同日で、一緒に受けることは不可能でしたが、この度の広島県立高校の入試改革により、受験日は2/27、28となり、県立高校の一次選抜と同日になりました。つまり、広大福山と県広を同時に受験が出来るということです。(もちろん、呉高専も日程が異なるので3つを同時に受験できます。)

これは県東部で少しでもレベルの高い高校を受験したい生徒さんにとっては、朗報かもしれませんし、広大福山にわずかに届かなかった子が、県広も受験するかもしれないと考えると、県広第一志望の生徒さんにとっては大変かもしれません。

このあたりが気になって、県広の先生にも質問をしてみました。

西川「今年度の入試日程の変更で倍率は上がりそうですか?それとも下がりそうですか?」

先生「読めないのではっきりしたことは言えませんが、ちょっと下がるかもしれないと思っています。国立(広大附属、広大附属福山)とは入試日程が被らなくなりましたが、逆に基町や国泰寺などの人気校と日程が被ってしまうので、西部からの受験者が減るかもしれないと思っています。」

私はてっきり、国立と入試日程が被らなくなったことで倍率がさらに上がると考えていたので、学校関係者の方がこのように感じていらっしゃるのは少し驚きでしたね。県西部から受験をする生徒さんにとっては、行きたい学校の日程と被って受験をしづらくなったかもしれませんが、逆に県東部の人にとっては良い変更点だと思います。

県広は安全圏だけど広大福山はチャレンジだから、広大福山は諦めて県広にしようかな・・・と思っていた生徒さんが、果敢に広大福山に挑戦できるようになります。そうすれば、岡山から越境して広大福山を受験する生徒さんと、さらに戦えるようになるかもしれません。例年なら県広を受験する予定だった生徒さんが基町や国泰寺に流れれば、県東部の生徒さんはさらに合格しやすくなります。

・・・と、こんな風に話していても、うちから今年度受験をする予定の生徒さんはいないんですけどね。笑

ですが、来年度以降には受験を希望する生徒さんがいらっしゃるかもしれないので、倍率の変化は注意して見守りたいと思います。

入試に関しては、1日目に行うのが英・数・国の3教科の自校作成問題です。公立高校の入試問題とは異なるため、過去問を解いて、しっかりと対策をしておくことが必要です。学力検査・自己表現・調査書の割合は「6:2:2」で、特色枠はありません。つまり、当日のテスト結果が非常に重要であるということです。自己表現に関しても、「中学で頑張ってきたことを話せば大丈夫だから、テストに向けた勉強を頑張ってください」とおっしゃっていました。自己表現はあまり気にせず、とにかく3教科の勉強をしっかりやっておいてください、ということです。

オープンスクールは8/5金の予定です。コロナのこともありますし、最近は「サル痘」なる病気も、世界で流行の兆しを見せています。自分が中3になるまで高校の説明会には参加しなくてもいいや、なんて考えていると、もしかしたらここ数年のコロナのように、急遽説明会が無くなることだって考えられます。ですので、中3だけではなく、受験を検討している生徒さんは、中1・中2のうちからでも学校見学やオープンスクールに行っておきましょう!

ということで久しぶりの高校紹介でした!

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