【雑談】ロボットに仕事を奪われる時代?

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

現在はテスト対策期間中です!通ってくれている中学生のみなさんは、ぜひ教室をどんどん活用してください!

本日もお問合せをいただいてしまいました・・・ご期待に沿えず申し訳ございません。

また、明後日には久しぶりに高校紹介のブログを書こうと思っておりますので、ご期待ください!

先日SNSで、とある企業の広告を取り上げている人を見つけまして、画像を見て色々と考えさせられたことがありましたので、共有させてください。

どんな商品の広告かというと・・・「配膳ロボット」です!

https://usen.com/service/robot/?utm_source=usencom&utm_medium=mainvisal より引用

ついに・・・、レストランに行くとロボットが料理の注文を受けてくれて、ロボットが料理を運んでくれる時代が来るんですね。写真を見ると、このベラボットくんのお顔は、「猫」ですね。

猫型ロボット・・・?それって、ドラえ・・・。

今、特に地方ではどんどん若者がいなくなっています。アルバイトを募集しても、スタッフが集まらないこともあるでしょう。また、数年前には「バイトテロ」なる言葉が流行しました。面白い動画をSNSにあげて、「いいね」をたくさんもらったり、バズったりするために、お仕事中に悪ふざけをしてしまうアルバイトの子たちもいるようです。「PCR検査をしてみたらコロナの陽性だったので、2週間バイトを休みます」・・・なんて言われて、大変な状況になっているお店もあるかもしれません。

そんなアルバイト事情に頭を悩ませていて、猫の手も借りたいと思っていた経営者にとって、この「配膳ロボット」というのは救世主なのかもしれませんね。(猫型ロボットだけに)

さて、別にこの会社の商品のPRをしたい訳ではないのですが、気になったのがその「お値段」です。

https://usen.com/service/robot/?utm_source=usencom&utm_medium=mainvisal より引用
https://usen.com/service/robot/?utm_source=usencom&utm_medium=mainvisal より引用
https://usen.com/service/robot/?utm_source=usencom&utm_medium=mainvisal より引用
https://usen.com/service/robot/?utm_source=usencom&utm_medium=mainvisal より引用

気になったのが、疑問02への回答のところにあった「ロボットの時給は約123円!」の部分ですね。今なら、どんなに安くてもアルバイトは時給800円以上、都内なら時給は最低でも1000円以上はもらえるはずです。

人間のアルバイトのように、お店の悪口や内部事情をSNSに書き込んだりしないし、仕事中にサボらないし、病欠や大学のテスト勉強でのシフトのドタキャンもない。言葉遣いや接客態度などでクレームを言われる心配もない、・・・そんなカンペキなロボットくんが、時給に換算するとわずか120円台で仕事をしてくれる。お店側からしたら大助かり!

・・・ですが、これってとんでもないことじゃないですか?

アルバイトをする側の人たちからしてみたら、たまったもんじゃありません。遊んだり、旅行に行ったりするために自分で計画を立ててコツコツとアルバイトをする。アルバイト先で色々な失敗を経験することや、年齢や環境の異なる色々な人と一緒に働きながらコミュニケーションをとっていくことで人間的に成長する。その機会が奪われてしまいます。

私も学生時代に旅館で住み込みのアルバイトをして、一緒に働いていた50代のおじさんと仕事終わりにお酒を飲みながら「哲学」や「生きる意味」の話をしたことがあります。(我ながらすごい経験・・・笑) 某牛丼屋でアルバイトをして、「からし」を付け忘れたことに怒鳴り散らすお客さんの家に行って、ひたすら謝罪をした経験もあります。公民の授業で「流通」の話をする際には、某卸売の工場でアルバイトをした話を毎年しています。アルバイトというのは、お金がもらえることももちろん大事ですが、本当に色々な経験が出来るんです。

お給料を払うお店側からすれば、「そんなことのためにお金を払っているんじゃない!経営をなめるな!」と、なるかもしれませんが、これらのアルバイトを通した経験が、学生たちから奪われてしまう、ミュージシャンや芸人などの夢に向かって頑張っているフリーターたちから奪われてしまう、というのは悲しいことのように思います。

こうやって、外国人労働者やロボットのような「安い労働力」によって、どんどんアルバイトのお仕事が奪われていくんですよね。

「この給料で働いてくれないの? ならもういいよ。嫌なら、ロボットに任せるから。」「こんなこともまともに出来ないの?じゃあ明日からロボットに任せるから来なくていいわ。」となってしまえば、若い人たちに「経験」と「お金」が回らなくなっていくんじゃないだろうか。それではなんだか寂しい気がします。

と、色々と言ってきましたが、このロボットを作った会社を悪く言うつもりはありませんし、特定の誰かを批判している訳でもないことはご理解ください。

このロボットを作っている会社は、とても説明が丁寧だと思います。上の動画は同じ広告のページにリンクが貼られていたものですが、売る側がちゃんとロボットに対する批判的な意見も挙げているんですよね。(もちろん、最後はいい感じに肯定的な意見でまとまっていますが)

とにかく、日本はこれからどんどん人口が減少していくので、AI・ロボットに頼らなければならなくなるのは必然です。もしかしたら、外国人労働者の数も増えていくかもしれません。そうなるとこれから先も、ロボットが次々にアルバイトの仕事を奪っていくでしょう。

実はこのお話しは、集団授業の際に、各学年の生徒さんたちに既にしています。

にしかわ

みんなはこれから先もどんどんロボットに仕事を奪われていくんだよ。じゃあ、そんな中でロボットに仕事を奪われないようにするためには、どうしたらいいと思う? 先生は、ただ勉強が出来るだけじゃダメだと思うんだよね。

『こいつには職場にいてほしい』って思ってもらうために大事なのって、「コミュニケーション能力」じゃないのかな? この人がいると、みんなが笑顔になる。この人が色々と気をつかってくれるから、仕事がやりやすくなる。この人がいると、みんながやりたがらないことも率先してやってくれるから本当に助かる!

そんな風に思ってもらえることが大事なんじゃない? そうなれば、ロボットよりも高いお給料でも、この人には職場にいてほしい、ってなるんじゃないかな。

だから、体育祭とか学級活動とか、学校行事のときにちゃんとクラスに協力することって大事だと思うんだよね。ちゃんと相手の目を見て挨拶をすることも大切だと思うんだ。めんどくさいとか、恥ずかしいとかいう理由で、学校行事をちゃんとやらない、コミュニケーションをとらないと、一緒に働きたくないと思われて、もしかしたら将来、大変なことになるかもしれないよ?

私の話を聞いて、生徒さんたちが少しでも、今の学校行事などに前向きに取り組めるようになるなど、良い影響が与えられると良いんですが・・・どうでしょうね。

ということで、ふと目にした広告のお話しから、話を広げてみました。世の中って、色々と考えてみると面白いことが転がっているみたいです。目の前のことだけ、友達数人だけの小さな世界で縮こまらずに、世の中のことにも色々と興味を持ってほしいです。

それが、今の中学生に求められている「生きる力」や「思考力」の養成にも、今年度から広島県の入試に追加される「自己表現」にも活きてくると思っています。ぜひ、中学生のうちから色々なことを考えられるアタマにしていきましょう!

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