【季節講習】2021年度夏期講習5日目

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

本日も中3の授業がありました。ここから、授業までは少し期間が空きますが、全県模試の過去問を配布したので、8/17の模試に向けて、しっかりと勉強を頑張ってほしいと思っています。テニス部やバスケ部などの大会が明日行われるようで、どうかみなさんが「完全燃焼」をして終われることを願っています。

さて、最近少しずつ教室に、新しい本を置くようにしています。今回は珍しく、マンガではありません。というのも、将来理系の道に進みたい生徒さんに、「大学での研究ってこういうものだよ」、「第一線で研究をしている人はこんなことを考えているんだってさ!」ということを伝えたいからです。

ということで、最近教室に置くようになった本は・・・

「キリン」と「鳥」と「ウナギ」です。

実は、教室に置いてすぐに、生徒さんたちに貸してしまったため、うろ覚えではあるのですが、少しだけこの本たちを紹介していきたいと思います。

郡司芽久『キリン解剖記』

https://www.natsume.co.jp/books/11548

長い首を器用に操るキリンの不思議に、解剖学で迫る!「キリンの首の骨や筋肉ってどうなっているの?」「他の動物との違いや共通点は?」「そもそも、解剖ってどうやるの?」「何のために研究を続けるの?」etc. 10年で約30頭のキリンを解剖してきた研究者による、出会い、学び、発見の物語。

https://www.natsume.co.jp/books/11548 より引用

自称「世界で一番キリンを解剖している」という、若い女性研究者のキリン研究者の方が書かれたお話です。研究に対する情熱と、キリン博士によるキリンの知られざる豆知識をぜひ味わってみてください!

川上和人『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』

https://www.shinchosha.co.jp/book/350911/

必要なのは一に体力、二に体力、三、四がなくて、五に体力?! 噴火する火山の溶岩、耳に飛び込む巨大蛾、襲い来るウツボと闘いながら、吸血カラスを発見したのになぜか意気消沈し、空飛ぶカタツムリに想いをはせ、増え続けるネズミ退治に悪戦苦闘する――アウトドア系「鳥類学者」の知られざる毎日は今日も命がけ! 爆笑必至。

https://www.shinchosha.co.jp/book/350911/ より引用

この方の文章は、淡々と書かれているはずなのに、めちゃくちゃ面白い!まず、本の1ページ目、どんな「鳥」にまつわる情報が書かれているかと思えば・・・、なんと「梅干しに対するグチ」です!果物のはずなのに塩漬けにしやがって非常識な・・・といった感じです笑

そこから、鳥という生き物が、いかに素晴らしいかという話が、思ったのとは全然違う角度から語られ(神様や天使たちの背中にある翼が、鳥の羽根じゃなくてクワガタのハネで出来ていたらかっこ悪いでしょ?みたいな笑)、火山にジャングルに無人島に・・・と、命がけの「出張」のエピソードが語られます。こちらもぜひ、動物に興味がある生徒さんには、目を通してもらいたい本です。

塚本勝巳『大洋に一粒の卵を求めて:東大研究船、ウナギ一億年の謎に挑む』

こちらの本は、先に紹介した本よりも少し「お堅い」文章です。出版社のホームページを探しても、見つからなかったので、著作権の兼ね合いもあって、紹介だけになってしまいますが、著者の塚本さんという方は、太平洋という世界最大の海の中から、わずか直径1.6ミリのウナギの卵を探し当てた、ウナギ研究の第一人者です。

冒頭の「研究者としてのプライド」について触れたところだけでも、大学で研究をするとはどういうことなのかを感じるには、読んでおいて損はないのではないかと思っています。

話は逸れますが、ウナギの漁獲量が減少し、ニホンウナギは絶滅危惧種に指定され、もう今後ウナギのかば焼きは食べられなくなってしまうのかな・・・と思っていたところ、なんとマグロの養殖に成功した近畿大学が、実はウナギの養殖・商品化を進めているという2019年の記事を発見!これには期待せずにはおれません。

ウナギいきのこりすごろく( https://www.nacsj.or.jp/unagi_game/index.html )なるものも見つけました。土用の丑の日が終わったばかりですが、今後も美味しくウナギを食べ続けるためにも、ウナギの保護には注目していきたいです。

さいごに・・・

・・・ということで、ほんのわずかではありますが、教室にある生き物の研究に関係する本の紹介でした。

次に教室に置く本としては、非常に有名な、「バッタ」の本を検討していますので、お楽しみに笑

私が進学した大学の学部は文系で、工学部や理学部や薬学部といった理系の研究者の人たちが、実際に大学でどういう研究をしているのかは、ちゃんとは理解していません。ですが、そんな経験不足・知識不足であっても、こうやって研究者の人たちが、私たち向けに分かりやすく説明をしてくれた本を読めば、色々なことがわかります。本当にありがたいことです。

夏休み、読書感想文の課題が出されている生徒さんも多くいて、一部の生徒さんには、おススメの本を紹介して、貸し出しています。学校の勉強がストップするため、落ち着いて自分の興味・関心を広げられる時期が夏休みです。ゲームやYouTubeのように、誰かが作った「時間を潰すための道具」で息抜きをするのもたまには良いと思いますが、少しだけ本を読む時間を作って、やらされる勉強ではなく、自分の意志で何かを選んで、自分の興味・関心の幅を広げていってほしいです。

ということで今週残りの期間は、中1・中2の5教科の授業が待っています。

私もしっかりと準備をしていますので、みなさんも頑張りましょう!

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