【社会】地方自治の現場

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

朝の雷や嵐、すごかったですね・・・停電をしている世帯もあるようですが、皆さんのお家は大丈夫でしょうか? 塾は特に変わった様子はありませんでしたので、このままであれば本日もスケジュール通り授業を進めていきます。

先日、中3の社会の授業では公民の「地方自治」の分野を勉強しました。夏期講習中は選挙・国会・内閣・裁判所と政治分野をみっちりを進めていますが、政治分野というのは、入試に出る・出ない関係なく、私たちの生活とも直結する大切な分野です。

政治が分かるようになればニュースにも興味が出て来て、世の中のことをもっと知りたくなると思います。そして、選挙権が18歳から与えられるため、中学生の皆さんにとっては3年後に参政権を行使するための大事な準備期間、下調べ期間です。

また、ちょっと危険な書き方になってしまうかもしれませんが、学校の先生方は特定の政治思想に偏りがあった状態で教えると、大きな問題になってしまうため、デリケートな部分・教えたくても教えにくい部分というものがあるはずですが、塾であればある程度その変は柔軟に対応できる気がしています。

授業の合間、生徒たちに、ある大学の先生がある議員さんの応援演説にかけつけた際の動画をお見せしました。「この国は何かおかしい!それを変えるためには〇〇さんを国会に送り出さないといけないんだ!」という内容の熱い演説でしたが、この動画を通して、政治というものがどれだけ大切なのかを感じる機会になってくれていれば嬉しいです。

「この大学の先生は〇〇党(野党)を応援していて、与党である自民党を批判しているけれど、先生が伝えたいのはそこじゃないからね。みんなが何党を応援したいかは自分で考えよう。どの政党も、自分を応援してくれている人のための政策を優先的に行いたいよね? だから、どこかの党が中心になって政治をすれば、それによって損だと感じる人もいるし、得だと感じる人もいる。世の中には色々な立場の人がいるから、1億人以上いる国民全員にとって、得だと感じるような状態にするのはものすごく難しいよね。

自民党は長いこと政権をとっているから、それでずーっと損をしていると感じている人もいるだろうけど、一方で自民党で良かったと感じている人もいる。逆に別の政党が政権をとれば、新たに損をしたと感じる人、得をしたと感じる人も出てくるはずだよ。それに、自民党の議員さんに投票をすれば、与党なんだから私たちがやってほしいことをすぐに実行してくれるかもしれないよね。それを願って自民党に投票している人も多いと思う。一方で、このまま自民党に任せていたらダメだと感じている人もいる。色々な立場の考え方があるから、そこはぜひ自分で周りの人から色々な意見を聞きながら、自分の中に政治的な考えを作っていこうね。」

生徒たちには動画を見せた後にこのようにも話をしました。生徒たちを特定の政治思想に傾けてしまわないように、十分に気を遣いながら話をしたつもりです。

そして、地方自治に関するお話しです。私たちの住んでいる市や県がどのような仕組みで運営されているのかを話しました。尾道市なら市長さんがいて尾道市議会の議員さんがいる。広島県なら県知事がいて広島県議会の議員さんがいる。それぞれを選挙で選ぶから「二元代表制」と呼んで、お互いがお互いを監視しているよ、と話しました。市議会や県議会では色々な条例を作ったり、私たちの生活に直接かかわる部分について、色々な話し合いを行ったりしているということを学びました。「直接請求権」と呼ばれる、署名を集めれば、私たちの気持ちを伝えて、市や県を動かすことが出来る仕組みについても説明しました。

さて、その勉強した内容を具体的に勉強するための良い「教材」になると考えるのが、広島県の安芸高田市です。2019年の参議院選挙の際に、立候補していた妻を当選させるために、お金を配って回った国会議員さんがいました。この議員さんは「公職選挙法」という法律に違反していたため逮捕され、当選した奥さんも当選無効となりました。お金を受け取った人はたくさんいましたがその中安芸高田市の前市長もいました。お金を受け取ったことに対する責任をとる形で辞任した安芸高田市長の後任として、2020年8月に行われた安芸高田市長選挙において、当時37歳という若さで当選したのが、現職の石丸伸二市長です。

石丸市長はSNSでも活発に発言をされることもありますし、安芸高田市議会の様子や、市長が新聞社の記者と口論をしている動画なども見つかります。居眠りをしている議員がいることに対して、「恥を知れ!」と叱る場面もありました。

地方自治に関して、色々と勉強になることもあると思いますので、よろしければ以下の動画を参考にしてみてください。

また、地方自治の話をする際にどうしても話したくなるのが、泉房穂(いずみふさほ)前明石市長でしょうか。職員に対する暴言によって、一度は辞任をするも、その後の出直し選挙で圧勝。明石市の9年連続人口増と、それを可能にした充実した子育て支援について、参議院の委員会(議長と本会議の間のアレですよ!)で参考人として話された映像があります。「本気」でやることの大切さを教えてくれる映像です。

泉さんは現在は市長をお辞めになられていますが、新しい地方政党を作ろうという動きがあったり、数日前に公式YouTubeチャンネルを解説されたりしているので、今後もどのような活動をされるのか、個人的には追っていきたいと思っています。

他にも、台風の中で阿波踊りを中止するように徳島県鳴門市が運営側に要請した話や、群馬県草津市で市長にセクハラをされたと訴えた市議会議員さんが直接請求権のリコールを発動されてクビになった話、お隣の福山市が映画バットマンに登場する架空の街ゴッサムシティと友好都市提携を行った話などなど、探そうと思えば、地方自治の具体的な取り組みに関して、皆さんが教科書で習ったことの事例はいくらでも見つかります。

情報をきちんと集めて、きちんと知っていくことが大切ですね。

ちなみに・・・妊婦さんへ配布したチラシの内容に関して問題があったとして、最近は全国区のニュースでも悪い意味で何かと話題の尾道市に関しても、尾道市議会の公式YouTubeチャンネルが見つかりました! ただ、こちらは会議の様子を4時間撮影しただけの未編集のもののようなので、かなり見づらそうで、きちんと確認が出来ていません。編集・・・誰かしてくれないかなぁ。笑

ということで、私もあまり知識がない中で、色々と地方自治の話をさせてもらいました。

このホームページ内の私記事に関しては、どんな内容が書かれているかについて「カテゴリー」という機能を利用して、分類をしていますが、過去の投稿でも、選挙について書いたものがいくつかあります。ぜひ、中学生の皆さんも、カテゴリーの社会というボタンをクリックして、あと数年で実際に行くことになる選挙について、そこで選ばれた人たちにはどんなことを期待したらいいのかなど考えてみてもらえればと思います。

さて、毎日書いていきますので、まだまだご期待ください!

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