【入試情報】広大福山が高校募集を停止へ
(追記:このブログの内容に一部誤りがございましたので、9/21に修正しました。)
みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。
4/2日、4/5水、4/6木は休講日です。ご注意ください。
さて、先週末に県東部の高校受験の勢力図がガラっと変わるようなニュースが飛び込んできましたね。
それが・・・広島大、2027年度に付属福山中等教育学校を新設 付属福山中と付属福山高を統合へというニュースです。
新設?統合?どういうこと?・・・ということで簡単に説明しますと、4年後の入試から、「広大福山」が6年間完全中高一貫の「中等教育学校」となり、それに伴い高校募集も行われなくなる、ということです。高校募集の停止は2029年度入試をもって、ということが書かれておりましたので、現小3(新小4)以降の生徒さんは、中学受験で広大福山に入学しておかないと、高校からはそもそも受験自体が行われなくなるので、入学出来なくなります。
「中等教育学校」という名前に馴染みがないかもしれませんが、完全中高一貫の高校募集をしない学校ということで、私立の広島学院や、大崎上島にある叡智学園がこれにあたります。
この改革によって、今後の県東部の高校受験がどうなっていくかを、あくまで私個人の予想ということで、好き勝手に考えてみたいと思います。
(気ままに予想しているだけなので、はずれても許してください。)
(今年度の入試が簡単になることを3年前くらいから予想していたところ、的中してしまいましたので、この予想ももしかしたら割と当たるのかもしれません。当たらないかもしれません。)
予想①:広大福山の中受が難化する!?広大三原は・・・?
現在、広大福山の中学入試(小6が受験)は、募集120名に対して例年600名ほどが受験をする、倍率約5倍の超難関入試です。新たな中等教育学校は1学年が1クラス32名の4クラス編成ということで定員は128名、つまり募集定員はほとんと変わりません。倍率はこれまで通りか、今までは高校から広大福山に入学することを考えていた人たちが、新たに中学受験に踏み出すかもしれないので、より高倍率になる可能性もあります。
広大三原はどうなるでしょうね・・・もしかしたら、附属の小学校から中学校へ持ち上がる生徒さんたちの一部が、中学受験をして広大福山へと流れる形で、「中退組」が増えるかもしれませんね。広大三原の中学受験の倍率に関しても、どういう変化があるのか・・・。中学受験はここでは専門外なのでよく分かりませんが、今よりも高くはならなそうな気がしています。
ちなみに、新たな中等教育学校では「STEAM教育」を推進していくそうです。このSTEAMというのはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字を組み合わせた言葉で、従来「STEM教育」と言われていたものに、新たにArtが加わりました。つまり、高度な理数教育+創造性を養う教育ということで、詳細は分かりませんが、なんだかすごそうですよね!(・・・語彙力)
予想②:県広、誠之館、尾道北の倍率が上がる
これは予想というほどの予想ではありませんが、例年高校受験で広大福山に合格していたはずの80名が、他の高校を受けることになる訳ですから、当然近隣の偏差値の高い高校の倍率が上がるはずです。県東部で広大福山に次ぐ偏差値の高校といえば、もちろん県広、誠之館、尾道北、大門あたりになるでしょうか。
実際のところはどうなるかわかりません。本来高校受験で広大福山を受験する予定だった子たちの中の何名かは、中学受験を決断してすでに広大福山に入学しているかもしれませんし、今の広大福山の合格者の中には岡山県から越境してきた子たちもそこそこいたという話を聞いています。そのため、実際にはそこまで倍率が高くならないかもしれません。愛光(愛媛)、西大和(奈良)、ラ・サール(鹿児島)、早慶附属校(東京他)など、県外の難関私立を受験して、高校から寮生活を始めることを検討する生徒たちが今よりももっと増えてくるかもしれません・・・が、私立でしかも寮生活となると費用面が少し気になるところです。
ということで、大学の進学実績を良くしたい県東部の公立高校からすれば、今回のニュースは「朗報」でしょうね。それだけレベルの高い生徒たちが入学してくる可能性が上がる訳ですから。
予想?③:高校受験塾としての展望は・・・
これは予想というより、うちの塾をどうしていこうかという話ですが、高倍率で入試問題も難しい広大福山がいなくなるということは、うちの生徒たちの多くが目指す学校は倍率1.2倍以下の低倍率の高校ということになります。(その倍率が上がるかもしれないという話を先程したばかりですが)
定期テストを本気の本気で頑張るという下地がしっかりとある生徒たちに、その子の実力に合った志望校をこちらがちゃんと提案出来ていれば、公立高校の入試に関しては、直前にしっかりと対策をすれば、そうそう落ちることはありません。
となってくると、受験直前期は別として、中3の秋に「高校1年生」の先取り授業をするというのも、良いんじゃなかろうかという話になってきます。特に数学に関しては、高校に進学して苦戦する子が非常に多い科目なので、高校内容をさらっと確認しておくことで、数学の落ちこぼれになる可能性をぐっと減らせるような気がしています。
まとめ
ということで、私もずーっと昔に受験したことがある、県東部の高校受験の大ボスが、あと数年でいなくなります。
寂しくなるなと思う反面、過去問を当日に校内にしか貼り出さず、学校説明会も開いてくれない学校で、情報を集めにくいのがストレスだったので、私としては、ちょっとだけホッとした部分もあります笑
大変残念に思っている広大福山志望のお子さんをかかえる保護者の方もいらっしゃるかと思いますが、そこは考え方次第なのかなと思っています。中高一貫校に高校から入るというのは、私も経験していますが、内部の子たちと上手くなじめるのかという不安や、内部の子たちに勉強でついていけるのかなど、それなりのストレスを抱える可能性があります。
中高一貫ではない公立高校の場合には、スタートラインがほぼ同じ位置からという意味で、また自分が学力面で学年上位にいる位置からスタート出来る可能性があるという意味で、良い面がたくさんあります。広大福山に高校から入学した子たちは、当然各中学校のトップ付近にいた子たちでしょうが、自分がものすごく出来ると思っていたけど、上には上がこんなにいるのか・・・と、プライドをポキッと折られる瞬間が来ることもあるでしょうから。(私は高校時代にありました笑)
もちろん、私が今挙げた点以上に良いことが、広大福山にたくさんあるからこそ、毎年ここまでの高倍率なんですけどね。
今回のニュースも、ニュースが出た当日に「先生、ブログのネタにどうぞ!」と何人かの生徒さんたちから教えてもらった情報です。ずっと塾にいてニュース記事を見られていなかったので、これはありがたかったですね。
高校受験のことに限らず、何か学校で流行っていること(北高のある部活の男子たちの間で丸坊主にするブーム?伝統?があるとか)などを教えてもらっていても、ネタに困っていてブログの内容にさせてもらうこともあるかもしれません。
ぜひ、通っているみなさんは色々なことを教えてください!
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