【読書レビュー】田村由美『ミステリと言う勿れ』&【教室内紹介】1/19~1/20の中3のコメント返信

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

土曜日は10時から、日曜日は14時から、月曜日はお休みです!

久しぶりのレビューは話題の少女漫画から!

さて、久しぶりに今回は読書レビューです。

今回は少女漫画からです。月刊 flowers連載中、菅田将暉主演でドラマ化もされている新感覚ミステリーです!

田村由美『ミステリと言う勿れ』

解読解決青年・久能整(くのうととのう)が
謎も人の心も解きほぐす、新感覚ストーリー。

カレーが大好きな大学生・久能整。

ある日、自宅にいきなり刑事が訪れて、同級生殺害事件の容疑で警察署に連れて行かれてしまう。そこで、次々に容疑を裏付ける証拠が突きつけられていくが――!?

このあらすじでは、どんな内容なのかよく分からないと思います。笑

ですが、私の思ったこの作品の魅力をお伝えしようと思いますので、私の紹介で興味を持った方はぜひ、リンク先で第一話の試し読みをしてみてください。

皆さんは、探偵が主人公の漫画と言えば何を思い浮かべますか?

私が子供のころからあるのが、「名探偵コナン」(真実はいつも一つ!)と「金田一少年の事件簿」(じっちゃんの名にかけて!)です。最近の漫画にあまり詳しくないので、今ってそれ以外にも探偵ものの作品って出ているんですかね?(おしりたんていとか??笑)

今回紹介する作品は、このコナンや金田一少年の読者層に比べると、ちょっと対象年齢が上の作品なのかもしれません。

主人公の整(ととのう)くんは、ちょっと理屈っぽいカレー作りが好きな大学生です。ある日突然自宅に警察が訪ねて来て、そこから身に覚えのない事件の容疑者として取り調べを受けることになるのですが、あら不思議! 容疑者として事情聴取を受けているはずだったのに、気づけば整くんが事件を解決してしまう!というのが、ちょっとしたネタバレありの一巻の内容です。

こういう作品は、ミステリーの中では「安楽椅子探偵もの」と呼ばれるそうです。実際の事件現場には行かず、椅子に座って関係者の証言を集めるだけで、真実にたどり着いてしまうというジャンルなのだとか。たしかに、この作品には基本的に、上の2作品のようなアクションシーンはありません。会話のやりとりが中心の作品で、文字数が多いです。

では、この作品の最大の魅力は何かというと、この整くんの発する言葉です。これが名言の宝庫なんです!

周囲からちょっと変な人と思われるくらい、誰にでも「ちょっとした一言」を言わずにはいられないのが整くんで、これがこの作品の味わいポイントになっています。

ここではとりあえず、コミック第1巻に登場する個人的に気に入っている名言を3つほど抜粋してみます。

「真実は一つじゃない。…真実は人の数だけあるんですよ。でも事実は一つです。」

→例えば「戦争」で考えてみましょう。一方の国からすると正当な理由で起こした戦争も、もう片方からすれば残虐な侵略行為に写るでしょう。例えば「いじめ」で考えてみましょう。一方からするとただ「いじっているだけ」なのに、された方はそれを「いじめ」だと感じてしまうこともありますよね。人それぞれが感じたことが、その人にとっての真実ですが、「A国とB国が戦争状態にある」「AくんがBくんに〇〇と言った」という事実は一つしかありません。起きてしまった事実を前にして、相手にはどのような真実として映るのかをきちんと考えないといけない。ハッと気づかされるような言葉でした。

「あの、僕は偏見のかたまりでだいぶ無茶なことを言いますが、おじさんたちって、特に権力サイドにいる人たちって、徒党を組んで悪事を働くんですよ。…でもそこに女の人が1人混ざってるとおじさんたちはやりにくいんですよ。悪事に加担してくれないから。鉄の結束がみだれるから。」

→警察組織の中で、なかなか組織になじめず悩んでいる女性警察官に対して、整くんが励ましの意味でかけた言葉です。これもなんだか分かる気がするんですよね。政治の世界も、談合や口利きといった悪いことも、組織のトップにいる一部の男性たちだけで決まってしまうようなところがある気がするのは、私がドラマを観すぎているだけなのでしょうか? 実際、「女性が委員会に入ると話が長い・・・」と、差別しているととられかねない発言をした元首相もいらっしゃいましたからね。今、女性が社会進出をしているといっても、管理職に就く女性の数も、女性政治家の数も、まだまだ男性には遠く及びません。今までの古い慣習を打ち破って、組織に新しい風を吹き込んでくれ、組織を発展させるというのは、もしかしたら女性にこそ出来る仕事なのかもしれません。

「どうして人を殺しちゃいけないのか。いけないってことはないんです。秩序ある平和で安定した社会をつくるために便宜上そうなってるだけです。一たび戦時下となればいきなりOKになるんですよ。それどころかたくさん殺した方が褒められる状況になる。そんな二枚舌で語られるような適当な話なんですよ。」

→バスジャックをしている犯人に対して、捕まっている整くんが、危険をかえりみずに発言した内容がこちらでした。これもなかなか興味深いお話です。私たちが絶対に守らないといけないと思っているルールだって、誰かが都合よく決めたに過ぎないものかもしれません。時が来れば、誰かの都合によって簡単に書き換えられてしまうものかもしれません。「人を殺してはいけない」というルールだって戦時下では真逆になってしまう訳ですからね。ここからもう少し踏み込んで考えると、「世の中のルールに『なぜ?』『どうして?』と疑う思考を持ち、常識の方を疑ってみる」ということが時には大切なようにも思えます。政治家が自分の都合のいいように事実をねじ曲げたり、知らないフリをして別の誰かを守っていたりする時代ですからね。

まとめますと、事件が起きて、整くんが巻き込まれ、整くんが色んな人にちょっかいを出しながら事件の真相に迫っていく、というのがお話の基本的な流れとなっています。女性向けの漫画として連載されている作品だけあって、古い考えを持つ頑固で女性差別をする男性という、ステレオタイプ的な男性がたくさん登場しているような気もしますが、じっくり読んで整くんの名言を味わいながら読むべき作品だと思っています。

先日、コミック最新刊の12巻が発売されましたが、相変わらず名言であふれていましたね!

「女はどうせ結婚して家庭に入るんだから、わざわざ大学に行ってまで勉強する必要がない。」

こう考えるおじいちゃんと、バチバチに議論を交わしている整くんをご覧ください!(右から読んでいきましょう)

こうやって、整くんに論破されたおじいちゃんは、自分を育ててくれた母親のことや、自分が家庭をかえりみなくても子供を立派に育ててくれた奥さんのことを考えるようになります。そして、自分の母や妻にも、きちんとした教養が備わっていたからこそ、自分や自分の子供たちが成長出来ていたんだということに気付きます。そして考えを改めて、反対していた孫の大学受験を応援してくれるようになります。

どうですかね? 今の世の中のことを整くんの視点から色々と教えてくれるし、おまけに犯人捜しのミステリーもついてくる!笑

興味がある方はぜひ、ご覧になっていただければと思います。

なぜ突然この作品の話をし始めたかというと、好評だったドラマの続編として、広島を舞台にした原作のお話が映画化されることが決定したというニュースを見たからです! 今年の秋公開ということで、期待しておきたいと思います!

中3コメントへの返信

では、後半は中3コメントです!1/18の如水館、1/19の尾道高校の入試直後なので、私立を受験した後の感想もいくつか書かれていますね。生徒たちからの質問を基に、解説もたくさんさせてもらいました。

私立の入試でいつもなら書ける漢字が書けなくて悔しかった。普段から本を読んだり声に出したりしたい。次は学年末なので公立の入試と両立して頑張っていきたい。

→公立高校入試が迫ってきているので、本を気軽に読むのは難しいかもしれませんね。漢字練習についてはいつも話していますが、ただ文字だけを暗記するのではなく、その言葉の意味まで覚えていった方が頭に残りますからね。頑張りましょう!(漢字を覚えるときに文字だけ暗記をしている生徒、けっこういます)

今日は、相似の証明の練習をしました。前よりは理解度も高くなってきたと思う。次は、苦手な理科の点数UPの練習をしていきたいと思います。

→相似の理解度が上がって来たなら、ぜひ問題を解いて実践練習を積みましょうね。理科も苦手なところはどんどん質問に来るようにしましょう!

来週の月曜から学年末テストというのに私立の勉強をしてたら、課題の多さに気付いていなくて、とても焦っています。期日までに提出して成績を上げないといけないと思っています。

→提出物を終わらせるためにテスト前に睡眠時間を削って頑張っているという話でしたね。私立受験直後なので、学校の先生もある程度は理解してくれていると思いますが、遅れていないことを願っています!

社会で日清から終戦まで確認した。私立の問題でわからないところを聞いたので公立に向けて生かしたい。

早めに復習しないと理解できたと思っても忘れてしまいますから、早めに復習しておきましょうね。色々と質問をしてくれましたが、そうやって自分から質問してくれたところは、普通に教わるよりも強く印象に残るので、覚えていられることが多いです。これからもどんどん積極的に質問をしてください!

社会の日清戦争〜第二次世界大戦までの一番あやふやだったところを説明聞きながら、理解できた。穴埋めもして、年代の流れを覚えたい。

→一番あやふやだったんですね、しっかりと復習出来たならよかったです!上にも書きましたが早めに復習をしておきましょう!

今日は、広福H21社会を解いた。社会は対策が必要だと思った。尾高の入試は、国数英理は80点以上ありそうだけど、社会が60点台かもしれない。特待は危ういけど最難関合格はすると思う。

親とまったく同じ遺伝子を持つ子はクローンと言うらしい。

→模試を見ても、入試問題を解いた感じでも、やっぱり社会ですね。西川先生を上手く利用しながら効率よく復習をしていってください!

<社会補習>

日清戦争〜WWⅡ終までを復習し、それぞれの戦争が起きた年代や起きたきっかけ、条約名、条約の内容まで細かく知り、思い出すことができました。歴史の中で比較的最近習った範囲なのに忘れていることが多いのはショックだったので、思い出したことを維持していきたいです。

→比較的最近習ったといっても春頃なんですよね。復習をしないと、確実に忘れている単元です。今は小テストの並び替え問題もしっかりと毎日取り組んでくれているので、この調子で知識を頭の中に定着させていきましょう!

<社会>

昨日受けた入試の中で、地理分野は忘れていることが多かったので、”南アメリカ州”と”中部地方”の単元を総復習しました。基本的な単語ですら忘れているものが多かったことから、小テストの1問1答をうまく利用して、忘れないよう定期的に復習していきたいと思いました。

<明日の予定>

・尾高の英語長文を理解した上でもう1度解いてみる。

・数学電話帳から解く!

→いいですね。出来なかったところを復習して小テストで確認するというのは、ものすごくいい流れです!数学も色々と質問をしてくれているので、順調だと思います。ラストスパート頑張りましょう!

今日は、H21数学を解いた。[2]は(1)が分かれば(3)も解けたので、先生にアドバイスしてもらった通り、角度をマークなどで書き込んでいって解こうと思う。明日も過去問を頑張ろうと思う。

数学では、関数の問題で座標や直線の式を書き込むことや、平面図形の問題で図形の角度や辺の長さを書き込むことは、必ずやる基本動作なので、それが確認出来たら良かったです。数学と社会を最後にどんどん解いていこう!

尾高の入試の解き直しをしました。今まで大体ミスをしていた化学反応式を書けていたのでよかったです。でも数学で計算方法は合っているのにかける数を間違えていたので、7³のような3という数字に騙されないように計算していきたいです。

→尾道高校の数学の最後の問題で、7×7×7をしなければいけないところ、なぜか7×7×3をしてしまったということでしたよね。これはもったいない! そうやって、きちんと間違い直しをして、悔しいミスを見つけて、二度としないように心に誓うという作業が、受験でミスをする確率を少しずつ減らしていきます。解いて復習、解いて復習、頑張りましょう!

仮定法と関係代名詞をやった。

couldとwouldを使うときの区別がまだわかっていないので見直します。

仮定法は昨年度から中学生の学習範囲に入った単元ですが、高校入試というのはそういう新しい単元が狙われます。

実際に去年の広島県の公立高校入試でも、新しい学習単元である「原形不定詞」を使って解答するべき問題が出題されていました。他の教科でも、去年の広島県の入試では、数学で「箱ひげ図」、理科で「ダニエル電池」という新課程で登場した学習単元が既に狙われています。だから、入試直前のこの時期に、「新課程」の単元を復習するというのは、ものすごく良いことだと思っています!

この日のように、どんどん積極的に質問をしてください!

・塩酸は、塩化水素が水にとけたもの。

・二次関数は、文字おきして考える。

・阿倍仲麻呂は遣唐使で中国行って、帰ってこなかった人。百人一首のっている。

・リカを解き直した。

→理科・数学・社会に関して、色々と確認ができたようで良かったです。特に如水館の数学の出来なかったところは、きちんと解き直しておきましょうね! 入試レベルの問題にも対応できるように、小テストで基礎を確認しつつ、どんどん問題を解いていきましょう!

実力テストで英語がちょっと半分と少ししかとれていなかったので、これから、学年末が終わったら、誠之館の数学と一緒にしていきたいと思います。

→学校の実力テストは、広島県の高校入試に似せて作ったものですから、英語が苦戦したのはちょっと心配ですね。誠之館の自校作の過去問もまだ数年分先生の手元にあるので、早めに解いていきましょう!

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