【ニュースで知ろう!】定期テストは廃止の流れ!?

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

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さて、ちょうど1か月前になりますが、中国新聞でこんな記事を見つけました。

中国新聞 2021年6月7日朝刊 22面

「今やっている学校の定期テストは、一夜漬けになって勉強が習慣にならない、詰め込み教育でよくない」ということで、「出題範囲をしぼった単元ごとの確認テストに変えましょう」、「テストを廃止して思考力を問うレポート課題を増やしましょう」、という方向に世の中が変わりつつあるという記事でした。

今あるものを変えるとなると、今回のことに限らず、色々と批判が起こります。

今でも問題ないんだからそれでいいじゃないか!そんなことをしたら学力低下につながるぞ!・・・などなど。確認していませんが、おそらくそのような辛辣な意見をおっしゃっている方もいるのではないかと思います。私も正直なところ、第一印象はそちらの考えに近かったのですが、大して考えもせずに新しいものを批判をするのは良くないと思い直し、改めて少し考えてみたいと思います。

定期テストは廃止すべき?存続すべき?

まず「定期テスト」を廃止して、「単元確認テスト」と「課題発見レポート」にした場合、どのようなメリット・デメリットがあるのかを、私の狭い見識ではありますが、少し考えてみたいと思います。ちなみに、この場で「絶対にこっちが良い!」などという結論は出すつもりはありませんので、ぜひ皆さんも一緒に考えてみてほしいです。

世の中で議論されているものに、「絶対正しい答え」というものはありません。では、「答えのない問題だから、考えるだけ無駄」なのかというと、そんなことはありません。考えること自体には、ものすごく大きな意味があります。

時代がどんどん変化し、新しいもの・新しい価値観が生み出されていく世の中で、中学生のみなさんは、これから大人になっていく中で、前例が少ない、どちらを選べば正解という答えの無い問題に対して、常に考えて、自分の行動を自分で選択しないといけません。世の中のニュースを見て、自分が賛成か反対かどちらの立場なのかを考えることは、その良い練習になりますからね。

自分の意見に合わない人を変な人だなと切り捨てることは簡単ですが、もしもその相手のことをきちんと理解したいなら、きちんとその主張をする「理由」を聞くべきですね。

定期試験廃止のメリット

①勉強を習慣化できる

定期試験があると、「定期試験の直前だけ勉強をすればいい」と考える生徒たちにとって、「一夜漬け」型の勉強に陥りやすいと指摘されています。定期試験を廃止し、単元ごとの小テストを細かく行っていく。そして、疑問に思ったことや気になったことを深める、思考力を問うレポートで評価をするようにすれば、「テスト前だから頑張る」ではなくて、普段からしっかりと何かを考えるきっかけになると指摘されています。

暗記科目なんかは特にそうですが、一晩で暗記したものは、もう一晩経てばすぐに忘れてしまいます。時間をかけてコツコツと覚えたものは、頭のどこかに残っているので、一度忘れたとしても思い出しやすくなります。習慣化が上手くできれば、生徒の皆さんの学力アップにつながるかもしれません。

②単元ごとの確認テストにすることで、単元ごとの苦手を把握できる

現在の定期テストは、比較的試験範囲が広く、いくつかの単元がまとまって出題されることもあります。そのため、どの単元に苦戦していて、どの単元は問題ないのかが、分かりにくいと言われています。また、試験範囲が広くて、定期試験期間の1~2週間の試験勉強だけで、手が回らない部分があれば、その部分をきちんと復習することが出来ないまま、先に進んでしまいます。

だから定期試験という形にせずに、ミニテストを単元ごとに出題するようになれば、生徒がどこでつまづいているのかをピンポイントに把握することが出来る、先生たちはそれを指導に活かせる、ということです。

③思考力を問う課題をたくさん出せる

定期試験ではなく、疑問点や気になったことを各自がレポート形式で書くことによって、しっかりと自分で考えることが可能になるのだそうです。そして、これは私の意見ですが、レポートを書く練習がしっかりと出来ていれば、それはレポート形式の課題がたくさん出されるであろう、大学での勉強にも大いに役立つはずです。

試験勉強でたくさん知識を習得して、やれと言われた課題は頑張ってやるけれど、その知識を自分の意志で深めようとはしない。

これって料理にたとえるなら、食材はたくさん買ったし、レシピもたくさんあるけど、何も作ろうとはしない状態なのではないでしょうか。それならば、多少は具材やレシピのレパートリーは減ってしまっても、きちんと自分で料理を作れるようにさせてあげよう、モチベーションを高めてあげようというのが、今回の定期試験廃止と、それにより新たな評価基準になるレポート課題のポイントなのではないかと思います。

ということで、新聞記事を読んで私が理解した限りでは、以上の3点が主なメリットとして挙げられています。

もちろん、実際にやってみれば色々な問題もあるでしょう。全てが最初から上手くいくことは難しいかもしれません。それは東京都千代田区の中学校や、広島市内の中学校の導入事例をしっかりと見ていくべきかと思います。

定期試験廃止のデメリット

では、ここからは今までの定期試験を廃止することによって、生じるであろうデメリットを考えてみましょう。

①トータルの勉強量が減る→学力低下につながるのでは?

定期試験を設けないということは、今の試験期間のように部活が活動休止になる期間も必要ないでしょう。そうなると、意識を勉強「だけ」に注ぎやすい期間が、無くなってしまうことを意味します。部活もやりながら、色々な習い事をしながら、きちんと勉強を日常的に頑張れる生徒さんたちというのは、どれくらいいるでしょうか?

私が見ている限りは、中学生のほんの一握りのような気がします。

つまり、テスト勉強をしなくなった結果、学習時間が減ってしまい、最終的には学力低下につながってしまうのではないか・・・と、考えることも出来る訳ですね。

定期テストの代わりに出すと言われている、「思考力を問うレポート」とやらも、きちんと管理をしなければ無意味な気がします。

以前、都立高校の生徒さんが、卒業研究ということで、レポートを作っているのを見たことがありますが・・・、まぁ「研究」「レポート」とは到底呼べないようなひどいものでした。文章も大して読んでいないのに、ウィキ〇ディアの文章を切り貼りして、文章になっていない「駄文」をひたすら並べていました。あれでも高校は卒業できる訳ですから、先生たちもちゃんと読んでいるのか疑わしいです。

もちろん、全ての生徒さんがそんなことをするとは思いませんが、高校3年生ですらそんな状態ですからね。中学生にそれと同じように「レポート」を書かせるというなら、学校の先生たちは作業を細かく区切って、生徒さんの進捗状況を細かく管理していかないと、本当に意味のないものになってしまう気がします。

ということで、それらの意見を踏まえて、「中学生の間は、とにかくたくさん知識を得ることが大切。どんな勉強をしたいかは、高校生や大学生になったときに考えればいいんだから、中学生はその準備期間として、ちゃんと知識を身につけないと!」という考えもあるのではないかと思います。

メリットの③で述べた、料理のたとえに当てはめれば、「そもそも、食材やレシピがないと料理が作れないんだから、まずはそちらの準備をしっかりとするべき!」ということでしょう。これも、どちらがどのくらい大切なんでしょうね?

生徒さんによっては、「色々な知識を得るのが好き」という生徒さんもいれば、「暗記よりも、自分の頭で考えるのが好き」という生徒さんもいて、「知識重視」と「思考力重視」のカリキュラムには、向き不向きがあるような気もしています。

②メリハリをつけられなくなる

勉強を習慣化・・・というと聞こえは良いですが、大人の中で勉強を習慣化出来ている人はどれくらいいるでしょう?

もちろん、きちんと勉強を続けて、色々な資格を取られたり、新しい仕事に就いている方もいらっしゃいます。お仕事のスペシャリストになるために、欠かさず勉強をされている方もいらっしゃるでしょう。

ですが、忙しい毎日の中で、お仕事やパート、ご近所付き合い、人間関係、子育てにいっぱいいっぱい・・・、そんな中でもずっと勉強をされている方というのは、そこまで多くないのではないかと思います。

だからこそ、普段の「OFF」の期間は、勉強に関して少しのんびりしていてもいいから、定期試験という「ON」の期間に入れば、しっかりと集中をして頑張る、というメリハリをつける練習が必要な気がしています。「毎日は出来なくても、やらなければいけないときはちゃんと頑張る」、という練習が出来るのが、定期試験の良い点なのではないでしょうか。

もしかしたら、今の大人たちが、今までの教育を受けていた結果、きちんと勉強が習慣化されなかった・・・という反省の上に立って、勉強を習慣化するための定期試験廃止が叫ばれているのかもしれません。ですが、大人でもなかなか出来ないことを子どもにはやらせるというのは、なんだかフェアじゃないような気もします。

③塾が学校の勉強に関与しづらくなる

これはもしかしたら、一部の人にとっては良いことなのかもしれませんが、塾講師の我々にとっては・・・というところですね笑

塾というのは、基本的には、学校で習った知識を定着させる場であり、そのための環境を提供する場です。新聞記事に書かれている「単元ごとの確認テスト」というものが、どんなものかよく分かりませんが、学校の勉強が、各自調べてレポートを作ることが勉強の中心になっていけば、おそらく、塾のあるべき姿も変わってくるでしょう。もしかしたら生徒全員が塾へタブレットを持参して、ネットでの検索の仕方、レポートの書き方を練習して・・・といった形にシフトしていく必要があるかもしれません。そうでもしなければ、皆さんのニーズに合わなくなってくるのかもしれません。

また、大学でも一部で話題になりましたが、卒業論文を別の人が書いてくれる、いわゆる「卒論代行」というサービス。もしかしたら、これが高校生・中学生の間でも流行るかもしれないですね。

そうなると、現在、進学校を目指す生徒さんたちの大半が通っている「塾」というものが、勉強を教えなくなってしまうかもしれません。では、子どもたちの学力はどうなってしまうのか。それとも、定期テストが無くなっても入試の制度自体はそこまで変わらずに、今のスタイルの塾の必要性は残り続け、今までとほとんど変わらないか。

本当にどうなってしまうんでしょう?少し怖い気もしますし、世の中がどうなるのか、ワクワクもしています。

まとめ

ということで、定期テスト廃止に関する記事から、私が考えたことを書いてみました。

広島県教育委員会の平川委員長は、色々な改革に意欲的に取り組まれています。その結果、来年度(現中2)の高校受験から、入試制度が大幅に変更されます。定期テスト廃止も、この数年のうちに広島県内の全ての中学校で採り入れられるというのも、ありえない話ではないはずです。

もしかしたら、定期テスト廃止をするべきかどうか「ヒアリング」という名のアンケートが、みなさんの中学校で取られていくかもしれません。ですので、学校のテストというものがどうあるべきなのか、どうすればより自分にとって有意義な中学校生活が送れるのか、ぜひ考えてみましょう!

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