【教室内紹介】教室内のBGMは坂本龍一
みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。
5/12日は13時から、5/13月は17時から教室を開けます。テスト勉強頑張りましょう!
今週は5/9に県広の塾対象学校説明会、本日5/12は誠之館セミナーと各種イベントに参加しておりました。そちらも近々更新しようと思っておりますし、GWレポートもしたいと思っておりますので、5月はここから2,3日に1回くらいの頻度でブログ更新を強化していきたいと思います。ご期待ください!
絶賛定期テスト対策中!
さて、各中学校、試験まで残り2週間を切りました。中1の生徒さんたちに部首クイズを出したり、中3の生徒さんに社会のプチ授業をしたり、質問に答えたり、定期試験後にある英検の作文添削をしたりと、少しだけバタバタしております。
それでも毎日のように塾に来て、学校のワークを早々に仕上げて、ワーク2周目・3周目に突入している生徒さんたちもたくさんいます。この調子で頑張っていきましょう!
以前紹介したオンライン教材に関しても、1日で2時間以上学習をしてくれた生徒さんもおります。塾に来ない時間も、ご家庭で前向きに取り組んでくれていて非常にありがたいです。
また、向東は昨年度から、高西は今年度から1学期中間試験を実施しなくなりました。広大三原は前期・後期の二期制なのもあって、そもそもこの時期に定期テストはありません。
既に福山市でも1学期中間試験は実施されなくなっているようですが、3年前に書いたこのブログの内容が、いよいよ尾道市にも広がりつつあります。
試験前はどんどん問題を解くアウトプットの時間にしてほしいため、集団授業を一旦止めていますが、集団授業がお休みの期間に、これらの中学校の生徒さんの勉強のモチベーションを下げてほしくない! ということで、英語と数学の問題集の範囲を指定して、教室で問題を解いてもらっています。計算問題を速く正確に解くためには練習が必要ですし、英語に関しては学年のスタートでつまづきたくありません。
今後の定期試験・実力テストでしっかりと結果を残すためにも、やる気を出して頑張りましょう!
教室のBGMが変わりました!
さて、内部の生徒さんたちには既にお話をしたのですが、1か月ほど前から教室に流れるBGMが変わっております。
勉強をしている間は生徒さんたちは真面目に黙々と頑張ってくれているのですが、私はどうも「シーン」とした環境が苦手です。
というのも、いくら静かに頑張っていても、誰かが鼻をすする音や、ページをめくる音はします。そして、長時間頑張ってくれているからこそ聞こえてしまうお腹の「グゥ~」の音や、「プゥ~」という何かのガスがどこかから吹きだす音が聞こえると、なんだかこちらが申し訳ない気持ちになってしまいます。そのため、教室では皆さんの邪魔にならないように、歌詞のない音楽をかけています。
私はかねてより、ブログでも紹介させてもらうくらい「BLUE GIANT(ブルージャイアント)」というジャズ漫画にはまっています。
このマンガがアニメ映画化された時にはわざわざ上映されている倉敷まで観に行きまして、上記のような記事も書かせていただきました。そんなこともあって、教室では何年もずーっとジャズをかけておりました。
ですが最近は、ある番組を観た影響で別の音楽をかけています。
その番組というのが・・・
Last Days 坂本龍一 最期の日々
です。
YMOのメンバーとしてテクノ・ミュージックで世界に衝撃を与え、その後も独創的な音楽で多くの人の心をとらえた坂本龍一さん。最晩年の日記には「死刑宣告だ」「安楽死を選ぶか」という闘病生活の苦悩や、「音楽だけが正気を保つ唯一の方法かもしれない」「残す音楽、残さない音楽」といった音楽を深く思考する言葉など、本音が刻まれていた。知られざるYMOのメンバーとの交流、最後になってしまった未発表の曲も心を打つ。
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/9L46Y89MGL/より引用
最近のテクノ・ミュージックといえばPerfumeですが、それよりもさらに前の1980年代に、日本でテクノ・ミュージックを流行させた、元祖ともいえるグループがYMO(イエローマジックオーケストラ)であり、坂本龍一さんはそのメンバーの1人でした。
ただ、私は昔から坂本龍一さんが好きだったということは全くありません。坂本さんは私の父と同い年であり、それくらい年齢が離れていて、私にとっては全くなじみのない人です。坂本さんに対する私のイメージと言えば、『戦場のメリークリスマス』という映画の音楽の人、栄養ドリンクのCMの音楽を作った人、たまにテレビで見かけるシュッとした白髪の人、くらいの印象でしかありませんでした。
ですが、深夜になんとなくつけていたテレビで、NHKスペシャルのこの番組を観てしまいました。その結果、2023年3月末にお亡くなりになるまでの、死ぬ間際の数年間の、坂本さんの音楽に対する取り組み方が、私の心の中に強烈な印象を残していきました。
余命宣告をされ、病と戦いながらも音楽を作り続けました。たとえ死が早まってしまうとしても、自分の今作っている音楽のために治療を中断しながら、音楽を作り続けました。若いころの不摂生を悔いる気持ちや、病気が小康状態になって音楽が出来ることの喜び、自らの死を前にして身辺整理をする心境など、坂本さんの手記やスマホのメモには、噓や偽りのない坂本さんの様々な気持ちがつづられていました。
そして、2020年末に行われた無観客のオンラインピアノコンサート。これも実際は、病気で体力がもたない坂本さんが、何日にも分けてピアノを弾いた様子をつなげて編集をしたものです。教室でかけているのがそのコンサートの音源です。
東日本大震災に心を痛め、震災で心に傷を負った子供たちの助けになればと「東北ユースオーケストラ」を立ち上げました。亡くなる2日前の2023年3月26日の定期演奏会の様子も、病室からオンラインで鑑賞し、感想をおっしゃっていました。
そして番組の最後・・・。坂本さんが亡くなる1時間前の映像では、坂本さんの手元だけが写されていたスマホで撮影した画像のようでしたが、意識を失った状態でも、小刻みに動いている坂本さんの指先の映像が流れました。ああ、この方は死ぬ瞬間まで音楽を奏でていたんだなと思うと、言葉には出来ないような気持がこみあげて来て、どうしてもCDを買いたくなってしまいました。
正直、私には音楽の良し悪しというのはよく分かりません。だから、教室でCDを流していて、どの部分のメロディーラインが素晴らしいとか、どの部分に感動するというのは無いのですが、曲を流し続けていると、ジャズとはまた違った穏やかな気持ちになれるような気がしていますし、死という負のパワーに負けないような生命力を感じます。
この音楽が流れている教室で勉強を頑張っている皆さんにも、坂本さんの音楽の持っているパワーが良い影響を与えてくれれば嬉しいです。
ということで、テストに向けて、問題をどんどん解いて解いて解きまくりましょう!