【高校受験・入試情報】今年度の高校入試情報が公表されています!

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

例年この時期は、我が家のツバメ情報をお届けしておりました。需要があるかはわかりませんが、今年度も少しだけ。

ということで、毎日すくすくと育っています!(そしてフンが玄関前にばらまかれて大変・・・)

さらにどうやら今年は屋根の中にスズメが巣を作っているようで、屋根の中から「ピヨピヨ・・・」という声がしていて、虫をくわえたスズメが忙しそうに行き来しています。

そんな5月ですが、気づけば今年度の入試情報に関して、色々な公式発表が行われています。

私立高校の入試日程はどうなる?

まずは昨年度まで1月中旬から下旬にかけて実施されていた、私立高校の受験はどのようになるのでしょうか?

広島県私立中学高等学校協会 (sakura.ne.jp)

私立高校における令和5年度入試は、従来の考え方を踏襲することとして、仕組み及び日程を

大きく変えることなく実施します。

(中略)

5月中旬までに  各校の入試実施日をホームページにて公表(例年より早い時期に公表します)

  9月上旬   各校の募集定員の公表(従来と同様の時期)

  10月     私学協会ホームページに入試情報を掲載(従来と同様)

広島県私立中学高等学校協会 (sakura.ne.jp) より引用

ということで、もうすでに各私立高校の入試日程が公表されているはずです。

尾道高校、如水館、近大福山、近大東広島、福山暁の星女子、盈進、銀河、英数学館・・・など、受験予定の私立高校のHPをみなさんチェックしてみてください。入試日程とともに、今後のオープンスクールの日程が記載されているはずです。

尾道高校の新しい制服ってどんな感じ?台湾研修はいつから再開?

如水館のeスポーツ部の活動はどんな感じ?留学はいつから再開?

近大付属から近畿大学への内部進学は大変?そうでもない?

暁の星は上智大学などのカトリック系大学への優遇措置があるの?

英数学館の国際バカロレアコースって高校から入れるの?

高校に入ったら中学校から内部進学をした生徒たちとごちゃまぜのクラス?別のクラス?

特進や難関など、入試でどれくらいの点数をとればどのコースに入れるの?

部活動はどの部がどれくらい大変なの?尾道高校のラグビー部や野球部や女子バレー部は?如水館のロボット部やチアリーディングは?

などなど、色々と気になっていることがあると思います。オンライン授業に関する取り組みも、各校で少しずつ違うはずです。ぜひ、実際に自分で行ってみて情報を集めましょう。

また、私立がどこがいいのか1つに絞り切れない人は、7月に福山で実施予定の「私学フェスタ」に参加してみると良いと思います。こちらは、私立の学校が集まって開く合同説明会です。ここ2年間はコロナのために開催されておりませんでしたが、マスク着用のルールが緩和されつつある今年なら、開かれる可能性もあります。一度に複数の学校の資料を集められますので、絞り切れていない人には本当におススメです。私は一応顔を出してみる予定ですので、日程が判明したら、またこちらでお伝えすると思います。

公立高校の入試日程も判明しています!

令和5年度広島県公立高等学校入学者選抜の実施内容 | 広島県教育委員会 (hiroshima.lg.jp)

県立高校の入試の得点比率もこちらに既に出されていますので、簡単に変更点やわかったことをまとめていきます。

①入試日程が3月6日前後から、2/27火・2/28水の2日間に

→昨年度まであった「選抜Ⅰ」と「選抜Ⅱ」が一本化されて、「一次選抜」になり、「選抜Ⅲ」が「二次選抜」と呼ばれるようになりました。(「二次選抜」は定員割れをしている一部の学校しか実施されない上に、万が一こちらに落ちてしまえば、あとは定時制・通信制の学校くらいしか行き先がなくなります。そのため、こちらは無いものと考えてください。)つまり、県立高校の入試は、実質一発勝負です。「一次選抜」に関しては、昨年度までの「選抜Ⅱ」と比べて、1週間ほど入試日程が前倒しされます。

1日目に5教科の学力検査を実施、2日目は自己表現+独自検査

→今までなら1日目に3教科、2日目に残りの2教科でしたが、今年度からは5教科の入試が1日で一気に行われます。ということは、普段の模試で5教科を一気にやっているものに大きな意味が出てきますね。後半の科目で、疲れてウトウトしてしまう人がいるなら、前日に早く寝るなどの対策をとらないといけません。

1日目の昼休憩後に自己表現カードを記入、その内容に基づいて2日目に自己表現を行っていきます。自己表現に関しては、学校で色々と指導を受けているようですし、広島県教育委員会のYouTubeの内容を見る限りは、大きな得点差は生まれなさそうです。ですので、塾での自己表現に関連した指導は、今年度は見送る予定です。もちろん、何か気になることがあれば、質問をしてくれれば、分かる範囲で答えていきたいと思いますし、塾対象の高校説明会でも色々と質問をする予定です。

自己表現というものが、どういうものなのか、具体的に何をやるのかは、私の過去の記事も参考にしてみてください。

③各高校の「一般枠」「特色枠」の比率も判明!

「一次選抜」では、合格者の選抜方法は「一般枠」と「特色枠」の二種類があります。

教育委員会の定める「学力検査:調査書:自己表現=6:2:2」、調査書の割合は「中3:中2:中1=3:1:1」で合否を決めていくのが「一般枠」、各学校独自の割合で合否を決定するのが「特色枠」です。

ご注意いただきたいのは、2種類の問題を解くという訳ではなく、入試を受けたあとで、学校独自の点数配分(特色枠)と、広島県が定めた点数配分(一般枠)の、2種類の点数の出し方でそれぞれ点数を出し、上から順に定員になるまで合格者を出していく、というやり方であるということです。

教育委員会のホームページから分かる範囲で、近隣校の状況をまとめてみます。(今後、高校の説明会に参加した際に、こちらに誤りがあった場合はその都度訂正します。8/7追記:「特色枠」と「一般枠」の選抜の順番が逆だったため、修正しました。9/23追記:福山誠之館について、加筆・修正しました。)

【尾道北】

特色枠が全体の40%、残りの一般枠が全体の60%です。受験者の中からまずは「特色枠」の基準で総合得点を出し、点数の高い順に定員の40%の合格を出します。特色枠の比重は「学力検査:調査書:自己表現=3:5:2」ということで、調査書重視です。本番で失敗をしてしまったとしても、内申をコツコツ稼いでおけば、合格の可能性が充分にあるということです。そして、残りの60%は「一般枠」での選抜です。なお、一般枠・特色枠どちらも、学力検査の英語・数学の得点を2倍して点数を出します。

【尾道東・普通科】

特色枠が全体の20%、残りの一般枠が全体の80%です。受験者の中からまずは「特色枠」の基準で総合得点を出し、点数の高い順に定員の20%の合格を出します。特色枠の比重は「学力検査:調査書:自己表現=3:4:3」ということで、やや調査書重視です。本番で失敗をしてしまったとしても、内申をコツコツ稼いでおけば、合格の可能性が充分にあるということです。ただし、残りの80%は「一般枠」での選抜です。特色枠の人数は全体の20%しかないので、学力検査で点数が取れなければ少し危険です。当然ですが、きちんと一般枠での合格を狙うことが大切です。

【尾道東・普通科国際教養】

特色枠が全体の50%、残りの50%が一般枠です。受験者の中からまずは「特色枠」の基準で総合得点を出し、点数の高い順に定員の50%の合格を出します。特色枠の比重は「学力検査:調査書:自己表現:独自検査=4:3:2:3」ということで、特色枠も学力検査を重視しています。また、独自検査はおそらく「英語による面接」だと思われますので、英検3級や準2級の2次試験の対策をしっかりとしておくこと、入試説明会で面接内容に関する情報をきちんと集めることが大切です。なお、特色枠では学力検査の英語の得点が2倍、調査書の英語・数学・国語の内申を2倍して点数を出します。残りの50%が一般枠です。

【福山誠之館】

特色枠が全体の50%、残りの50%が一般枠です。受験者の中からまずは「特色枠」の基準で総合得点を出し、点数の高い順に定員の50%の合格を出します。特色枠の比重は「学力検査:調査書:自己表現:独自検査=7:1:2:1」ということで、「超・学力検査重視」です。誠之館は、英語・数学の自校作成問題を使用します。数学は他の公立高校と同じ問題を使わずに、独自の問題のみを受験します。英語は共通問題に加えて、20分で文法中心の自校作成問題を解きます。よって、英語・数学の学力が非常に大切です。

なお、特色枠では、学力検査の国語の得点を2倍、英語の得点を4倍+独自問題の得点、数学の得点を6倍にして点数を出します。他の学校であれば、5教科×50点満点の250点満点のところ、誠之館では国語100点、英語300点(共通200点+独自100点)、数学300点、理科50点、社会50点の800点満点ということです。つまり、特色枠での英語と数学の比重は同じということです。そして、残りの50%が一般枠での選抜です。

特色枠の配分をもうすこしイメージしやすくするために、百分率を使って考えてみます。5教科の配点が均等な他の公立高校の場合、各教科の比重は20%ずつです。どの教科も同じくらいのバランスで勉強をした方が合格する可能性が上がります。しかし、誠之館の場合は国語が約13%、英語と数学が約38%ずつ、理科と社会が約6%ずつということになります。この比重が分かっているなら、自然と勉強も、どの教科にどれくらい時間をかけるべきなのかが分かりますね? 英語と数学の比率が理科と社会の比率の約6倍です。つまり、誠之館を受験したいのに、英語・数学から逃げて、理社ばっかりひたすらやっても、合格には結び付きづらいということです。

誠之館の特色枠から伝わるメッセージはシンプルで良いですね。「内申なんて関係ねぇ、入試得点力が無い子は来ないでください」という、東部地域トップ校としてのアツい意志を感じます。笑

ということで、とりあえず4つの高校・学科・コースの一般枠・特色枠の比率とその内訳を見てきましたが、特色枠は各学校によって大きく異なりますね!意外に感じたのが尾道北です。基本的には進学校は「入試得点重視」、進学校ではない学校は「内申重視」となるはずですが、まさかの特色枠で内申を重視する傾向でした。

ここからは完全に私の想像ですが、もしかしたら今後の尾道北は、大学入試の一般入試よりも推薦入試(総合型選抜)に力を入れるのかもしれません。だからこそ、得点よりも内申の傾向なのかもしれません。もしくは、「ちゃんと学校の先生の話を聞ける子(=内申が良い子)なら、うちの学校のカリキュラムで、全員成績を上げてみせるわ!」ということなのかもしれません。入試で点数がとれるか不安だからという理由で、志望校を変えてほしくないということなのかもしれません。

また、尾道商業や総合技術など、今回取り上げていない学校も、偏差値が高くない学校であれば、基本的には特色枠は「内申重視」の傾向があります。ですので、こちらの学校を受けるみなさんは、たとえ本番で失敗をしたとしても、内申で十分挽回が可能ですので、中3の今の勉強をしっかりと頑張って、学校の授業は真面目に聞いて、提出物はちゃんと提出して、少しでも内申点を上げておくことが大切です。

ということで、以上が私の想像も含めた、今年度の高校入試の情報です。福山市立や国立に関しては、現状は大した情報はありません。必要があればまた別の記事で取り上げたいと思いますが、今年はおそらく受験する子がいないかな?(ということは記事にはしないかな・・・)

しっかりと目標に向かって頑張っていきましょう!!

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