【入試情報】自己表現は都立のPPを参考に!

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

日曜日・月曜日はお休みですので、ご注意ください。

さて、みなさんは土曜日の朝10時からライブ配信されたYouTubeをご覧になりましたか??

既にご存知の方も多いと思いますが、来年度の広島県の入試から「自己表現」という項目が追加されます。

自己表現の試行事例はこちら、自己表現の実際の流れはこちら、評価方法はこちら、入試の1日目に記入する自己表現カードの見本はこちらです。動画を見ると、自己表現というのがどういうものなのか、最初に思っていた印象とはだいぶ変わりました。

今までの入試では、中学校の先生が、高校へ提出する調査書に、生徒の所感を細かく書いていました。

この調査書の中で、みなさんが学校の成績以外にアピールできるところは、生徒会や委員会、部活動などの中学校内の活動だけです。クラブチームやその他の習い事、学校とは無関係のボランティア活動をアピールするのは、難しかったように思います。

また、中学生からの投書によると、内申の比重があまりにも大きく、中学生が学校の先生に逆らえず、やりたいことをやりにくい制度だと何人もの生徒たちが感じていたようです。そのため、やりたくもないのに生徒会に入ったり、内申のために色々なものを犠牲にしたり、という中学生が多くいたようです。

平川教育長は、学校の先生、調査書にいいように書いてもらうために、中学生たちが色々なものを諦めていると知って、それをなんとかしてあげたいと考えていたようです。そのため、調査書を簡素化して、学校の先生が書く代わりに、「自己表現」という形で生徒自身に、自分のことを紹介させたら良いだろう、となったようです。

これは同時に、中学校の先生方の負担軽減という意味もあったのかもしれません。全生徒の所感を、私立・国立・選抜Ⅰ・Ⅱと、時期を分けて何度も何度も別々に書かなければいけないのは、学校の先生も大変ですからね。

・・・というここまでの流れで、入試得点の比重の変更と、自己表現の追加が決まっていきました。中1の頃に失敗してしまっていても中3で挽回できるように、内申は中3をより重視するようになり、当日のテストと内申の配分も、当日のテストが重視されるようになりました。

そして、自己表現に関してです。

これが新入試の入試得点のうちの、2割を占めるのですが、今回の動画を見て、正直かなり気が楽になりました。動画では何度か触れられていましたが、この自己表現では、「お辞儀の角度が何度」とか、「こぶしを軽く握って膝の上に置く」のような、いわゆる面接のお作法は必要ありません。とにかく、自分の好きなものを、持ち時間5分を使って、好きなように試験官に伝えれば良いそうです。

面接の得点は5点満点のうち、「5点(とても良い)」か「4点(普通)」か「3点(もう少し)」のどれかしかありません。「0点」「1点」「2点」が無いということなので、失敗を恐れずに気軽に入試が受けられると思います。ということは、受験する生徒さんの同士で、そこまで大きな差は生まれないはずです。

これに関して、生徒さんたちに「今学校で、自己表現のための活動って何かやってるの?」と尋ねると、全ての中学校で、しかも中1・中2どちらでも実施されているようです。

せっかく学校でやってくれているんだし、塾としてこの対策をするべきかどうか・・・と少し迷ったのですが、当塾としてはとりあえず、希望者がいない限りは、自己表現に関する授業というものは行わずに「学校にお任せ」する形をとりたいと思っています。

理由としては、①私立単願や国立志望などのそもそも自己表現が不要の生徒がいる、②全体の得点のうちの2割でしかない自己表現よりも、6割を占める入試科目をやりたい、③そもそも私にそこまでのノウハウが無いのに、無理して対策をしても費用対効果が見合わない、④YouTubeを見る限り、自己表現による差はつきにくそう、 というのが挙げられます。

もちろん、自己表現は全ての生徒さんにとって重要だと思いますが、まずは塾として、5科の対策を優先しようかと思っています。学校の対策だけでは不安・・・などの意見があれば、何か対策をするかを検討しようと思っています。

この自己表現に関して、もっと情報が欲しいという方がいらっしゃると思います。以前は東京都で受験指導をしていた私からすると、「これって都立高校入試のPPにそっくりだよな・・・」と毎回思っていました。

・・・変な略し方をしてしまい、申し訳ありません。(都内にいた時もこんな訳し方をしたことはありません。)

PPというのは、「パーソナルプレゼンテーション」のことです。私がいた頃、東京都立の入試は、推薦と一般という、こちらで言うところの選抜Ⅰと選抜Ⅱに分かれていました。推薦入試では、面接・小論文・グループディスカッションの3つが基本でしたが、ごく一部の学校では、面接の代わりに「パーソナルプレゼンテーション」が実施されることがありました。

この「パーソナルプレゼンテーション」というのが、どんな入試だったのかというと、「持ち時間3分で、持ち込める道具は自由で、自分の好きなものを好きなようにプレゼンしてみよう」という内容でした。

・・・ということで、もうお気づきですよね? この「3分」を「5分」に変えれば、あっという間に、来年度から実施される「自己表現」の内容と同じものになります。

ということで、この「自己表現」、教育委員会のHPには具体例も載っていますし、学校では友達がプレゼンをしている様子を見ていると思いますが、それでもまだ、自分がどんなプレゼンをしたらいいのかわからない・・・という人は、YouTubeで「都立 パーソナルプレゼンテーション」と検索すると、こんな実例が見つかりますよ。

この他にも「知恵袋」のようなもので色々と相談をしているものも見つかりました。ただし、こちらはあまり参考にする必要はないと思います。広島県の教育委員会が随時質問受付中ですから、分からないところは絶対にそちらで質問をしましょう。今年度から新たに実施される入試なので、教育委員会の人以外は絶対に正しい情報をしりません。わざざわネット上でどこのだれか知らない人に質問をするよりも、「本家」に質問をするのが一番です。

ちなみに、平川さんは動画の中で「TED」をイメージしてほしいと言っていたので、TEDのおススメ動画のリンクを作ってくれた人のページも置いておきます。

日本人のTED talksおすすめ7選|心に響く日本語のプレゼン – mazmoto blog

今回のこのお話、私は最初塾内のグループメールだけで話そうと思っていましたが、そんなけち臭いことを考えるのはやめました。うちの塾の生徒さんだけでなく、みなさんにプレゼンで大成功してほしいと思っていますので、参考に出来るものは色々と参考にしながら、肝心な5科の勉強を頑張ってほしいと思っています。

何か、皆さんからも情報があれば教えてほしいです。

新中3はまだまだ受験勉強という実感はないかもしれませんが、もう半年後には中3の勉強は全て終わって、受験勉強が始まっているかもしれませんよ? 少しずつ、受験への意識を高めていきましょう!

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