【雑談】成長をするためには「考える」こと

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

さて、本日までで集団授業は一旦中断。明日からはテスト対策期間に入ります。

ここから私は、みなさんからの質問には答えますし、気になる生徒さんには声掛けをしていきますが、基本的に「放置」していきます。テストの成績を上げる、というそれぞれ目標に対して、言われたことをやるのではなくて、きちんと考えて行動をしてほしいと思っています。

というのも、うちの塾では基本的に高校生の授業は行っていないので、みなさんは中学卒業後、この塾からは去っていく訳ですが、その後にもつながる勉強をするためには、やっぱり「自分で考える」ことが大切だと思うからです。

この話は、ブログで何度もお話しをしていますので、「またその話か・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここからは私の意見の援護をしてくれる、強力な「助っ人」を二人、ご紹介していきます。

堀江貴文さんのお話

まずは、実業家の堀江貴文さん。昔は参議院選に出馬し、この尾道を中心に選挙活動をされていた方です。少し前には、尾道の某餃子屋さんとトラブルになったり、色々と過激な発言をされる方ですが、現在もロケットを飛ばしたり、本を出版されたり、様々な活動をされています。

そんな堀江さんが、オリンピックで日本人が活躍していることに関して、昔をふり返りながら、SNS上でこんなことをおっしゃっていました。

なんか私たちの世代のアスリートは世界に一歩及ばない感じがしてたけど今の若い世代は全然そんなことない理由を考えてたんだけど、我々世代は指導者による体罰当たり前、セクハラパワハラなんでもござれで真夏に水を飲ませてもらえなかったの思い出した。

それを乗り越えた根性で勝てるとか言ってたの太平洋戦争の竹槍で勝てる説と同じだな。そりゃ勝てんわ。

俺も小学生六年間やらされてた柔道が嫌いだったのも指導者(地元の警察官)が、練習中に欠伸をしたり喋っただけでボコボコにされて、砂利の上で足に竹刀を挟まれて一時間座れとかいう謎の拷問をさせられたりしたからだからなぁ

堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp ) Twitter より引用

上からの体罰はプラスにならない、それを今回の東京オリンピックで日本人アスリートが証明したというお話です。

私は現状、大きな声で怒鳴りつけることも、「言葉の体罰」ではないかと考えているため、授業中も基本的には「大声で叱る」ことはありません。怒られるから条件反射でやる、怒られなければやらない。そんなムチで叩いてやらせるような、家畜みたいな扱いをしたくありません。これに関しては、色々なご意見があるかと思いますし、私以外の誰かの考えを否定する意図はありません。ですが、私の方針としては。一方的に怒鳴るのではなく、まず話をするように心がけています。

夏休み中も、宿題や小テストを適当にやる男子たちがあまりにも多かったため、授業中に話をしました。

「一般的に、お父さんが外で働いて、お母さんが家で家事をしている家庭だと、女の子はお母さんの行動を見ながら『大人らしさ』を身につけることが出来るけれど、男の子はお父さんがどんな仕事をしているか分からないから、なかなか『大人らしさ』を身につけられない。だから、中学生くらいの年頃だと、女の子の方が大人っぽくて、男の子の方が精神的に幼いことが多いと言われているんだよ。だから、男子たちがちゃんとしてくれないのも、先生は『まだまだ子供だな~』と微笑ましくみています。

けれど、男の子がここから『大人らしさ』を身につけたときの成績の伸びってものすごいんだよ。表面上だけ『大人らしく』みせて、怒られないように工夫しているだけの女の子を勉強で簡単に抜き去ってしまうんだよ。だから先生は、男子たちのそんな成長の瞬間を見たいと思っているので、男子たち、いつまでも子供でいないで早く大人になれ!笑 女子は追い上げてくる男子に負けないように、今から圧倒的な差をつけておきな!」

正直、怒鳴りたい・・・怒鳴ってスカッとしたいと思わないこともないですが、自分のストレス発散を子どもに対してする大人にはなりたくない。何より、真面目に頑張っている、「怒られる対象外」の生徒さんたちに、私の怒鳴り声という「余計なストレス」を与えたくないんです。そのため、アンガーマネジメントを頑張っています。

そうすると、「怒られないとやらない」で成長してきた子たちには、なかなか伝わらないんですけどね・・・。けれど、きっと怒ったところで、一時的にやるようになるだけで、結局のところ、大して伝わってはいないんですよね。難しいところです。

ダルビッシュ有さんのお話

ダルビッシュ有が否定する日本の根性論。「根性論のないアメリカで、なぜ優秀な人材が生まれるのか」

https://real-sports.jp/page/articles/345850526409163798

 日本経済界に優秀な人材がどれくらいいるかを見ると、他の国に比べて少なくないですか? 例えばアメリカ。いわゆる先を行っているこの国には優秀な人材がたくさんいます。アメリカには根性論のような考え方がないのに、なぜそんなに優秀な人材が生まれるのか。それってきっと、人生でたくさん訪れる苦しい場面を乗り越えていくための打開策を、自分自身で考えているからだと思うんですよね。

 一方で日本では、いろいろな経験をしたのに、自分の成績や収入、能力に結びついていない人が多い。それは教育にとって良い状態ではないと思うんです。だから、根性論については一度考え直さないと。もちろん、それしかやってきていないから、根性論を否定することによって自分の人生を否定することになってしまう人が多いとも思います。ただ、だからと言って、自分のやり方や考え方を正当化するのはやめてほしいと思う。

(中略)

自分の高校時代もそうでしたよ。監督は神様であり、監督の言っていることはすべて正しいし、部員はみんな、監督には絶対服従のスタンスで臨んでいたので。

 でも、それは自然のことなのかなとも思いますけどね。小さな頃からみんなそうやって生きてきているし、それ以外の考え方や発想がないわけですよ。だから、せっかく自分を成長させられる可能性があるのに、すごく小さな世界に自分を閉じ込めてしまっている。それではなかなか成長できないと思います。

(中略)

 変えるのが怖いんですよ、日本人は。基本的に変化をものすごく恐れる。現状を変えなければ、今の状態を維持できるわけですからね。現状よりも上を目指して、もっと良くしようと考える人が多くないから、先ほども言いましたけど、成長がストップしやすいのかなと感じます。

https://real-sports.jp/page/articles/345850526409163798 より引用

アメリカのメジャーリーグで活躍し、昨年は大リーグで最も素晴らしい活躍をした投手に贈られる「サイヤング賞」の最終候補にまで残った、日本を代表する野球選手、ダルビッシュ有さんのインタビュー記事です。

大切なのは、「根性」ではなく、「自分自身で考える」こと。「慣習を守る」ことではなく、「変化をおそれない」こと。本当に大切なことだと思います。

今までのやり方で結果が出ていないなら、それは「気持ち」ではなく、「行動」を変えるしかありません。「気持ち」を変えたところで、それは一時的なものなので、おそらく結果は大して変わりません。もう定期テストも新学年になって3回目です。ここまでの勉強で、しっかりとまずかった「行動」を変えられているでしょうか。また、試験前の大切な時間を自分にとって必要なことに、きちんと利用出来ているでしょうか。目の前の誘惑に負けて、自分の目標とは違う方に進んでいないでしょうか。

火曜日には、中2の長江の生徒たちが自習に来てくれて、今までには無いくらい集中をして勉強をしてくれていました。中2はそろそろ、男子の逆襲もありそうな予感がしていて、とても楽しみです。

と、ここまで色々と書きましたが、「根性」だって大切だし、「怒鳴られる」ことも時には必要かもしれない。「人の意見を愚直に聞く」ことだって大切だし、「変化させずに守り続けていく」ことも大切です。私が前に述べたことと、0か100か、白か黒かという話ではありません。

人の意見をちゃんと聞く人が多いからこそ、日本は治安が良く、混乱することのないのだと思います。自由意志の国アメリカでは、外出自粛の指示は無視され、コロナ禍でも若者たちが街で大騒ぎして感染拡大したり、麻薬のヘロインが蔓延して、路上には意識がもうろうとしている中毒者があふれている地域もあるようですからね。自分で考えて行動した結果、他人のことを思いやらなかったり、大きな失敗をしてしまうこともあります。

また、伝統を守り続け、新しいものを拒み続けてきたからこそ、古き良き日本の風景の残した「尾道」がある訳ですよね。尾道の伝統的なお祭りだって、慣習を守り続けたからこそ残っている訳です。何かを始めることよりも、それを続けていくことの方がはるかに大変なことで、それが尾道の魅力になっていることを考えると、「変化をしないことを貫く」ことにも、美しい部分があります。

ただし、勉強のやり方に関しては、勉強のプロである先生の言うことは、もっとちゃんと聞いてもらいたい。みなさんにたくさん宿題を与えて困らせたいのではなく、みなさんが勉強したらその分だけ結果につながるように、手助けをしているつもりです。そのために、日ごろの授業の中で色々なアドバイスをしているつもりなので、それを吸収して、どんどん良い方へ変化をさせていってほしいと思っています。

さあ、いよいよ2学期のテストが始まります。精一杯頑張りましょう!!

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