【英語・国語】国語力を問う英語の問題が増えていく?
みなさん、こんにちは!
進学塾ライトアップ、代表の西川です。
4/29~5/3はGW休みですのでご注意ください!
日曜日は非常に良い天気で、ソフトボールをやっていました。ちょっとだけ日焼けしました。
フライをダイビングキャッチしようとして、胸を強打し、左腕が痛くて上がりにくい状態です。年齢と体重のことを考えずに、ちょっとだけ無茶をしてしまいました。(ちなみにボールは取れずに後ろに転がっていきました・・・泣)
さて、今回はとある大学入試を見ながら少し話をしてみたいと思います。
まずはこちらの問題をご覧ください。
さて、こちらは2023年度、慶應義塾大学経済学部の入試問題です。
ここで皆さんに質問です!この入試問題。教科は何でしょう??
国語の問題? 国語なのに縦書きじゃないのって珍しいですよね。ということは、国語ではない??
国語ではないとしたら、社会の問題? 公民系の問題なのかな。みなさんはどう考えるでしょう?
・・・
では、正解を発表します!
実はこちらは「英語」の問題です!
その証拠に・・・
問題はちゃんと英語です。慶応義塾大学といえば、私立大学の最高峰なので、入試問題の難易度もものすごく高く、英文を読むスピードも、単語・熟語の知識も求められますが、そんな入試問題の文章が大問が5つあるうちの1つだけとはいえ日本語だったんですよね。
問題文が英語で書かれているので、それをしっかりと読む英語力も必要になるのですが、そもそも日本語をちゃんと理解出来ているの?そういったことが、この入試では問われていたように思います。
「へー。難しい大学が変わった問題を出したんだね。けど、別に慶応受けたい訳じゃないし、自分には関係ない話だよ・・・」
となっている人、もしかしたら関係なくないかもしれないんですよ。
慶応大学と一緒にうちの大学も受験してほしいと考えている大学が、入試問題を似せて来るかもしれません。また、この入試の形を面白いと思った高校や都道府県の教育委員会があれば、高校入試の段階で、英語・国語のレベルを高校入試ののレベルに合わせて、この形式の問題を出すようになるかもしれません。
トップが変われば、下はマネをするんです。これは過去の入試でも行われてきたことです。つまり、これから先の高校入試・大学入試では、英語を解くためにしっかりと国語力をつけておかなければいけなくなるような問題が増えるかもしれない、ということです。
英語を勉強する前に、しっかりと国語力の下地を作っておかないといけないということです。国語の教科書の内容をきちんと理解したり、分からない単語はちゃんと「国語辞典」を引いて意味を調べたり、自分が習った言葉を使ってみたり・・・そういった地道な努力が国語の力だけでなく、英語の力を上げるかもしれないということです。
それ以前の段階であれば、マンガでもライトノベルでも、小学生向けの小説でも何でもいいので、文字を読むことが苦手ではない状態にしておきたいところです。これは以前も少しお話したことですね。勉強が出来る子の中にはマンガや小説が大好きという子は多いですから。それだけたくさん「母国語」に触れ、色々なことを考えているということですから。
内容は少し違うかもしれませんが、英語を勉強する前にしっかりと国語力を・・・という話はこちらのブログでもされています。
皆さんが何かを考えるときに使うのは外国語ではなく、「母国語」。だからこそ、しっかりと国語も頑張りましょう!
近々、このテーマに関連した本を塾の本棚に追加して、私も読書レビューを書きたいと思っています。ご期待ください!