【英語】イチローの殿堂入りスピーチ!
みなさん、こんにちは!進学ライトアップ、代表の西川です。
9/14日、9/15月はお休みです。
尾道北の体育祭がいよいよ明日に迫っておりますが・・・本日はあいにくの雨ですね。果たして、予定通り体育祭が実施されるのか、ひそかに見守りたいと思います。さて今回の内容も、少し時間が経ってしまいましたが、8月前半の塾の皆さんの授業では何度か触れさせてもらった話題です。
7月28日(現地は27日)に、大リーグのシアトル・マリナーズなどで活躍したイチローさんが、大リーガーの中でもほんの一部の人にしか認められていない米野球殿堂入りを果たし、その式典でのスピーチが話題になっています。
イチローさんの素晴らしい記録は、調べてもらうとすぐにいくつも出てくると思いますので、ここでは省略します。とにかく長い歴史のある野球の本場大リーグにおいても、今まで誰も達成したことがないような、ものすごい記録をいくつも打ち立てたものすごい人だということを覚えておいてください。
こちらはメジャーリーグ(MLB)公式の動画ですが、下に日本語訳をつけてくれている、MLBコアラさんという方が編集された以下の動画の方が、かなり見やすいと思います。
このスピーチのすごいところは、中学生の皆さんでもある程度理解できるところが、たくさんちりばめられているところです。最初は日本語字幕を追いかけるだけでも構いません。そこから少しずつ英語を確認していって、理解できそうなところは、英語でも理解をしてみてほしいです。
また、時折イチローさんがジョークを言って、会場が爆笑しているところがありますが、それのどのあたりが面白いのかも、よければ私でも親御さんでもいいので、周りの人たちに聞いてみてくださいね。
そして、ここではイチローさんが話している内容の中で、ぜひ中学生や高校生の皆さんと共有したい部分について、話していきたいと思います。では、いってみましょう!
If you consistently do the little things, there’s no limit what you can achieve.
(もしもあなたたちが小さなことをコツコツとやっていけば、あなたたちが成し遂げられることは無限にあります。)
イチローさんは、すぐに大きな結果が残せなくても、1つ1つ日々の努力を積み上げていくことが大切なんだと教えてくれています。中2以上の人たちは、ifを使った接続詞の文、there is …の文は分かりますね? achieveはあえて発音をカタカナにするならアチーブで、「達成する、成し遂げる」という意味です。
また、毎日自分でスパイクやグローブを磨いて、常に準備を怠らなかったというイチローさんでも、アメリカに渡ったばかりのころは周囲から「あいつは活躍できないんじゃないか?」と疑いの目を強く向けられていたそうです。そして、「本当に俺は活躍できるのか?」と、イチローさん自身も不安だったそうです。
But I knew if I stuck to my beliefs about preparation, I could overcome the doubts, even my own.
(しかし私は、自分が準備についての自分の信念を貫けば、(周囲から向けられる)疑いも、自分自身が持っている自分に対する疑念さえも克服することが出来ると知っていました。)
とにかく小さなコツコツやっていこう、そうすればきっと周りの見る目も変わってくるはず・・・と思ってやり続けた結果が、大リーグで最高の成績な訳ですからすごいことですよね。
もちろん、努力をして結果が伴わなければ、努力の方法を変えるべきときかもしれません。ただ、先生など周りに相談したときに「そのやり方で間違っていないよ。」と言われたならば、信じてそのやり方を続けていってほしいですね。そうして結果が出たときには、大きな自信になるはずです。
英文としては、I knew のあとにthatが省略されていてthat節、knewが過去形なのでstick to(貫く、こだわる) → stuck to, can → couldと、どちらも過去形になっていて、時制の一致がおきていることがわかりますね。evenは「~でさえも」という意味で、my ownの後にはdoubts(疑い)が省略されています。
I have been asked, “What’s the best thing you can do for your team?”
(「あなたがチームのために出来る最も良いことは何ですか?」と尋ねられたことがあります。)
My answer is taking responsibility for yourself.
(私の答えは、自分自身に責任を持つことです。)
皆さんは色々な「チーム」に所属しているはずです。公民の授業で使われている言い方であれば、「社会」とか「社会集団」と置き換えてもいいかもしれません。そう考えると、皆さんにとっては「塾のクラス」「学校のクラス」「部活動」「家族」「バイト先の職場」だって、1つのチームだと言えると思います。
その中で、皆さんはチームを良くするために何か心がけているでしょうか?それが自分自身に責任を持つということかなと私は考えます。
塾の授業をより良くするために、小テストは毎回しっかりと勉強するとか、おしゃべりをして周りの人の迷惑にならないとか、先生の話をしっかりと聞いて理解しようと努めるとか、1人1人がやるべきことはたくさんあります。
学校であれば、学校行事に積極的に関わろうとするとか、困っている友達がいれば助けてあげるとか、そういったことも必要ですね。
部活動であれば、部長や顧問の先生の指示の意味をしっかりと理解するとか、声出しをして他の部員たちを鼓舞するとか、チームとしての改善点を提案するとか、後輩たちにきちんと指導するとか、でしょうか。
家族であれば、決められたルールをちゃんと守るとか、家事のお手伝いをするとか、自分のことを優先する前に弟や妹たちの面倒を見てあげるとか、そういったことも当てはまるでしょう。
ただその場にいるだけで一切協力しようとしないとか、後ろ向きな発言をしてチームのやる気を下げてしまうとか、そういうことはしないようにしないといけませんね。
英文自体は現在完了の受動態だとか、関係代名詞thatの省略だとか少し難しい表現も使われていますが、2文目のtaking responsibilityの部分が動名詞であることには気づけたでしょうか?
最後に、イチローさんが「夢(dreams)」と「目標(goals)」の違いについて語っているところをご紹介します。ここもすごくいいです!
Dreams are not always realistic, but goals can be possible if you think deeply about how to reach them.
(夢はいつも現実的とは限りませんが、目標は、もしもあなたがそれにたどり着く方法について深く考えれば、実現可能です。)
Dreaming is fun, but goals are difficult and challenging.
(夢を見ることは楽しいですが、目標は難しくてやりがいがあります。)
夢は現実的ではなくてもいい。例えば、「世界一の〇〇になりたい」、「不老不死になる薬を作りたい」(某国のトップの人がおっしゃっていますが)、「部活で日本一になりたい」など、今の自分のいる場所から遠いところを目指したっていいんです。
文法的には、not alwaysで「いつも~とは限らない」という部分否定の表現、how to 動詞の原形という「疑問詞+不定詞」という中3で習う表現が使われていますね。単語のレベルとしてはそこまで難しくないと思います。
そして、夢だったものが目標になってくると、もっと具体的に、何を・いつ・どうやって・・・と考えなければいけなくなります。ただ、楽しいだけではなくなります。
It’s not enough to say, “I want to do something.”
(「私は何かをしたいんだ。」と言うだけでは不十分です。
If you are serious about it, you must think critically about what is necessary to achieve it.
(もしもあなたがそのことに真剣なら、達成するために何が必要なのかをしっかりと考えなければいけません。)
As I continued to set my goals, I also came to understand that consistency would be the foundation to achievement.
(私は目標を設定しつづけているうちに、やりつづけることが達成の土台であるということも理解するようになりました。)
例えば、行きたい高校があってそこに合格したいという目標が出来たとすれば、何を・いつ・どうやってやるのかを真剣に考えなければいけなくなります。自分の成績と志望校の目安の偏差値が大きく離れているのだとしたら、今までの生活リズムを大きく変えなければ合格できないかもしれません。大切なのは、consistency(一貫性、やり続けること)だとイチローさんはおっしゃっています。
そうですよね。ダイエットだって1日やっただけでは成果は出ないし、勉強だって1日頑張ったからといって、それを続けなければすぐに忘れてしまいます。何かを習慣化するには、諸説ありますが、数週間から1か月ほど必要だと言われているので、継続してずっとやり続けるように、行動を変えていかなければいけません。
文法的には1文目は、it … to ~の形式主語・真主語の文章です。3文目のas は接続詞で「~するにつれて」、continue to do で「~し続ける」、come to do で「~するようになる」、foundation で「基礎・基盤・土台」など、こちらは単語や熟語の表現が少し難しいように思います。
ということでまとめます!
今回は、中学生の皆さんでも一部は理解できそうだし、リスニングもできそうということで、イチローさんの殿堂入りのスピーチを特別に取り上げてみました。
大リーグというものすごい舞台で、誰もできないようなことを成し遂げたイチローさんの言葉ですから、ぜひ皆さんにも刺さってくれるんじゃないかと思います。
ちなみに私は、先日のブログでもちょっとだけ紹介した、イチローさんが昨年、高校女子野球の選抜選手たちにかけたアドバイスの言葉も大好きです。「努力は必ず報われるとか、努力が大事とか、努力という言葉を良く聞くけど、努力をしているかどうかはしょせん他人が決めること。大事なのは、皆さんが努力をしている状態を『当たり前』だと思えるようになること。自分は当たり前のことをやっているつもりなのに、周りから『すごく頑張ってるね』と言われる状態がすごく良い状態だよ。」とか、そんな内容だったかと思います。自分は普通にやっているのに、「あいつはすごすぎる」「頑張りすぎでしょ」なんて言われたら、それはもう相手からの「あなたには勝てる気がしません」という降伏宣言ですからね。皆さんには、何か達成したい目標があるなら、とにかくがむしゃらに、周りから「すごい」「頑張ってる」「あなたみたいには頑張れない」と言われるまでに、一生懸命頑張ってほしいです。
今、みなさんが持っている「将来なりたい自分」「将来やってみたいこと」「理想の高校生活」をただの「夢」で終わらせないように、しっかりと「目標」を設定して、それに向けて必要なことを真剣にじっくりと考え、必要なことを残りの期間で続けてみてください。
何をしたらいいのか分からなければアドバイスはできますし、一緒に目標を考えることだってできます。いつでも力になりますので、ぜひ最後まで一緒に走り抜けましょう。ということで、英語のスピーチを引用するというのは、私の覚えている限りで、サッカー女子アメリカ代表のミーガン・ラピノー選手のスピーチ以来6年ぶりです。(それ以降も何かやったかもしれませんが…忘れました笑)
英語を勉強して、世界の色々な人の意見を聞けるようになれば、今の自分にはない考えが得られて、皆さんの考える力はどんどん深くなっていきます。そうなれるように、まずはコツコツと日々の勉強を頑張りましょう!


