【ニュースで知ろう!】今、アフガニスタンで起きていること

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

9/12(日)、9/13(月)はお休みを頂いております。ご注意ください。

新型コロナの影響もあり、大事をとってお休みをされる生徒さんが増えています。土曜日も10人近くの生徒さんの補習がありました。私も、可能な限り補習対応をしていきますので、体調が悪いときは無理をしないようにしましょう。

さて、話は少し戻りますが、夏期講習中に何人かの生徒さんから質問を受けました。

「先生、今アフガニスタンってどうなってるんですか?」

「国連軍が介入して、止めることって出来ないんですか?」

これに対して、私は、「ごめん、夏期講習中はあんまりニュース観れていないんだよね。また調べてブログに書くよ!」というお話をしていました。頑張って調べましたので、その報告をして、関心があることを話してくれた生徒さんへのアンサーとしたいと思います。さて、なぜこの記事を「今日」載せるのか・・・。知っている人は知っているでしょうね。

20年前の9月11日に何が起こったのか・・・

さて、今からちょうど20年前の2001年9月11日。2001年と言えば、21世紀最初の年です。新しい世紀になり、新しい時代はどんな時代になるんだろう?となっていた矢先に、衝撃的なニュースが飛び込んできました。

「どうやら、アメリカで『事故』が起こって、航空機がビルにぶつかったらしい。」

最初は、『事件』なのか『事故』なのかがはっきりせず、こんな報道のされ方でした。

なんだなんだ??・・・大変なことが起こったな。と、ニュースを見ていたその時でした。アメリカのニューヨークの『事故』現場に中継がつながり、ビルを映し出した瞬間に・・・

ビルに飛行機が突入していく映像が生放送で映し出されました。

「20年前の9月11日、何が起きたのか ── 写真で振り返る」

https://www.businessinsider.jp/post-175023

本当に衝撃でした。

「映画みたい・・・。けど、これが現実で起こってるんだよね?」

本当に信じられませんでした。

気づけば100階建てのツインタワーと呼ばれていた世界貿易センタービルが次々に崩壊。

さっきまで煙をあげていたと思っていた巨大なビル2棟が、わずかの時間の間に跡形もなく崩れ落ちました。

その後、イスラム系のテロ組織「アルカイダ」が犯行声明を発表。

アメリカでは、報復のために戦争をする機運が高まり、反戦の歌であるジョンレノンのImagineはアメリカでは放送禁止歌となりました。

<歌詞和訳>Imagine – John Lennon 曲の解説と意味も

https://lyriclist.mrshll129.com/johnlennon-imagine/

そして2001年のアフガニスタン紛争、2003年のイラク戦争、2011年のシリアでの内戦や、2010年代のテロ組織「イスラム国」によるテロ活動など、世界では次々に戦争・内戦・テロが起こっていきました。

今回のニュースは、アフガニスタン紛争の後、アフガニスタンに駐留していた米軍の撤退が決まった矢先のニュースです。

アフガニスタンでタリバン政権が復活

米軍がアフガニスタン撤退を発表してから、タリバンの武装勢力が動き始め、アフガニスタン国内の都市を次々に制圧。

そして、アフガニスタンのガニ大統領は国外へ逃亡し、米軍がいなくなったアフガニスタンの軍隊は機能不全に。

そして、首都カブールもタリバンによって制圧されました。空港には国外へ退去したい人々が訪れ、そこを狙ったテロ組織によるテロ攻撃も行われました。

今、アフガニスタンで何が起こっているのか、というのはニュースを見てもらうとして、そもそもなぜそんなことが起こったか。私の浅い知識で恐縮なのですが、簡単な流れを確認しておきます。

1979年 ソ連という国が、アフガニスタンに侵攻します。当時はどんな時代かと言えば、冷戦時代。アメリカとソ連が世界の覇権を争っていた時代です。そのソ連の侵攻を妨害したいアメリカが、アフガニスタンに武器を提供します。

1989年 アメリカが提供した武器の効果は絶大で、ソ連のアフガニスタン侵攻は失敗に終わります。ソ連はアフガニスタンから撤退し、その後ソ連は解体、冷戦が終結します。

1990年代 ソ連の脅威がなくなったアフガニスタンでは、どのグループが政権を握るかの争い、内戦が起こります。その内戦に勝ち、政権を握ったのが「タリバン」です。タリバンはイスラム教の宗派の中でも「原理主義」と呼ばれる宗派で、女性に特定の服装を強制したり、女性の教育を禁止したり、女性の外出を制限したり、厳しい刑罰を行ったりする、過激な宗派です。

2001年 テロ組織「アルカイダ」がアメリカで「同時多発テロ」を起こしますが、そのテロ組織をかくまったということで、アメリカがアフガニスタンを攻撃し、「タリバン」は壊滅します。そこからアメリカは、新政府を作る支援を行ってきました。

以前、私がブログでも取り上げさせてもらった、医師の中村哲さんは、この後の荒廃したアフガニスタンで、医療活動を行い、そこから多くの人を救っていったわけですね。

しかし、壊滅したはずのタリバンは、実は各地に潜伏し、アメリカや新政府から政権を奪う機会をうかがっていました。そして、麻薬の密売で資金を集め、着々と力を蓄えていました。

そんな中、新しく出来た政府は、やりたい放題。国連の支援した食料を市場に横流しをして利益を得たり、アメリカからもらった資金を着服するなど、汚職のたえない政権となり、国民の不満が高まっていました。

この状況に、アメリカ国内でも不満の声が高まりました。お金がかかる割に成果が出ていない、タリバンの単発的なテロ攻撃により駐留している米軍に死者が出ている、ということで、軍をアフガニスタンから引きあげてほしいという声が強くなってきました。そして、バイデン大統領は2021年8月31日までに、駐留している米軍の「完全撤退」を宣言しました。

しかし、そこから水を得た魚のように「タリバン」が活動を活発化させ、武装した兵士がアフガニスタン国内の各地を制圧していって、今に至る・・・・というお話です。

2001年9月11日の同時多発テロから20年経ちましたが、アフガニスタンでは20年前に崩壊したはずの旧政権が復活してしまいました。そのため、この20年は一体何だったのか・・・となっているところです。これからアフガニスタンがどうなってしまうのか、国際社会から認められるために、タリバン政権が20年前のやり方を改めて、女性の権利などを保護していくのか。それとも昔のままイスラム教の過激な思想で、人権侵害をしてしまうのか、その辺りにも注目が集まっています。

私のこの説明だと少し分かりにくい・・・もうちょっと詳しく解説をしてほしい・・・。そんなみなさんは、池上彰さんが解説をしている、以下のリンクや、元芸人でYouTuberの中田敦彦さんの解説動画を見てみてください!

タリバンがアフガニスタンを制圧。タリバンとは? アメリカとの関係は? 池上彰がズバリ解説!

https://kadobun.jp/trial/sekainodaimondai/1yh7mbkirae8.html

以下が、中田さんの解説動画です。(めちゃくちゃ分かりやすい)

色々と調べていて勉強になりました!アフガニスタンについては、中村哲さんの本をここから読み直せば、さらに理解が深まるのかなとワクワクしています。それに、アフガニスタンのお隣、パキスタンで人権侵害を受けた、マララ・ユスフザイさんのお話もここでつながってきます。

勉強して色々なことが分かって来ると、世の中のことにもっと興味が湧いて、さらに調べたくなってきます。そして、インターネットを上手く活用すれば、こうやって簡単に色々な情報に触れることが出来ます。(もちろん、インターネットの情報は、全てが正しいわけでなく、検証が不十分なままの怪しい情報があるのも事実ですが。)

皆さんが自習に来た時にでも、色々と皆さんが気になっているニュースを押しててください!私も、その場で答えられることは答えますし、分からないものや自信のないものは可能な限り調べて勉強します。一緒に、どんどん世の中のことを知っていきましょう!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です