【あっちこっち鳥取】鳥取砂丘で危うく・・・
みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。
8/29土~31月はお休みです。
さて、お待たせしました!お休み中に家族で行ってきた旅行記の最終回です。
前回の記事はこちら
前々回の記事はこちらです。
境港、大山、倉吉、三朝・・・と島根方面から東へ東へと鳥取を進んでいき、最後はやっぱり「砂丘」です。
思わぬ体験をしてしまった鳥取砂丘
鳥取砂丘といえば、実は先日、こんなニュースの見出しがありました。
鳥取砂丘を観光中の60代男性が、熱中症の疑いで倒れる…救急隊や居合わせた人の応急処置で回復→自分で歩いて帰る 鳥取では最高気温全国2位の「38.9度」、砂丘は“灼熱”
鳥取砂丘を観光中の男性が倒れて救急搬送されたけど、無事だった。暑かった。というニュースですが、私たぶんこの男性を知っています。
・・・だって、男性が鳥取砂丘で倒れて周りの人に応急処置をされていた時、私すぐ近くにいましたから!

この図はAIに作ってもらった図なので、多少誇張されているのですが、鳥取砂丘の駐車場から階段を上ると目の前は一面砂丘です。階段を上がってすぐのところにラクダがいて、記念撮影をすることが出来ます。

そこから、日本海が見渡せる「馬の背」と呼ばれている小高い場所まで徒歩10~15分くらいかけて歩いていくのが定番のコースです。歩き始めは緩い下り坂で、風が吹いているためそこまで暑さを感じず、「気持ちイイね」なんていいながらのんきに歩いていられました。馬の背に上ったときにも、「疲れたけど眺めは最高だね!」なんて、言いながら、まだまだ余裕はありました。
しかし、その余裕が裏目に出てしまいます・・・。

この写真の中央付近、砂浜と海の境目のあたりに、小さな2つの黒い点のようなものが見えるでしょうか?
信じられないかもしれませんが、これが私の妻と娘です笑
娘の「貝殻ひろいた~い」のリクエストに応じて、まさか、あろうことか、馬の背から海に向かう急斜面を2人が下って行ったのです・・・すでに馬の背に到達するまでに、なかなかの体力を消費していた私はパスして、上から2人が海のそばで貝殻を拾っているのを眺めていました。
すると、すぐ近くに寝そべっている人がいて、周りには数人が集まっていました。最初は休憩しているのかなくらいに思っていたのですが、救急隊が馬の背のふもとまでやってきて、そこから担架を持った人がこちらに向かって上がってきます。
「暑くなっています。熱中症にはくれぐれもお気をつけください。」
「救急搬送が多発しています。みなさん、くれぐれも無理をしないように。諦めるのも勇気です。」
などと、アナウンスが流れます。
ここで私はようやく、すぐ近くで寝そべっている人が熱中症で倒れた人なんだと気づきました。この方はしばらくその場で処置を受けた後、担架で運ばれて行きました。おそらくニュースになっていた人はこの方です。
その後、妻と娘が急斜面を上るのを手伝い、帰ろうかとなりますが、その時にはすでに砂丘に入ってから1時間近くが経過、持ってきた冷却ジェルも冷感タオルもすでにほぼ効果がないくらい暑く(なんてったってこの日、日本で二番目に暑かったのが鳥取ですから)、我々から一切の余裕がなくなりました。
持ってきた飲み水もなくなり、娘には抱っこしてくれとせがまれてさらに体力を奪われ、砂に足を取られて思うように進めず、フラフラへろへろになりながら、なんとか命からがら駐車場まで戻ってきました。
駐車場で買ったペットボトルのお茶がとんでもなく美味しかった!
と、ここまで多少ユーモアを交えて書かせてもらいましたが、笑えなくなる事態が発生してしまいました。実は先日、鳥取砂丘で熱中症で亡くなった方がおられるそうです。実際に同じ場所で同じような体験をしたので、一歩間違っていたら自分たちも・・・と考えるとぞっとします。
ということでみなさん、「危ないかも」と思ってから熱中症の症状は一気にやってきますので、くれぐれもご注意を。
💡【塾長コラム】一歩間違えると危険!知っておくべき熱中症の知識
【こんな症状が出たら注意!(段階別)】
軽度: めまい、立ちくらみ、足のこむら返り、汗が止まらない
中度: がんがんする頭痛、吐き気・嘔吐、全身のだるさ・力が入らない
重度: 意識が朦朧とする、まっすぐ歩けない、体が異常に熱い、けいれん
【命を守るための予防・対策のポイント】
喉が渇く「前」に水分&塩分補給: 喉の渇きを感じた時点ですでに脱水が始まっています。水だけでなく、スポーツドリンクや塩飴で塩分も一緒に補給しましょう。
「冷やす場所」を知っておく: 体温を効率よく下げるには、太い血管が通っている**「首のまわり」「脇の下」「太ももの付け根」**を氷や冷感タオルで冷やすのが効果的です。
「無理をしない」「諦める勇気」: 熱中症は「ちょっとおかしいな」と感じてから一気に進行します。違和感を覚えたらすぐに日陰やクーラーの効いた場所に避難し、休憩をとりましょう。
とんでもない体験でしたが、そのスリルと恐怖(笑)、そして灼熱の「馬の背」から見下ろした日本海の雄大さは、今でも忘れられません。鳥取砂丘は、まさに自然の厳しさと美しさを同時に教えてくれる場所でした。これから行かれる方は、命を守るための準備を絶対に忘れないでくださいね。
さて、命からがら駐車場まで戻り、エアコンをガンガンに効かせた車内でペットボトルのお茶を貪り飲んだあと、私たちが向かったのは、砂丘のすぐ隣にある「砂の美術館」です。
まるで生きているかのような迫力!砂の彫刻「スペイン編」

ここ「砂の美術館」は、世界初の「砂」を素材にした彫刻作品を展示する美術館です。毎年テーマを変え、世界中からトップクラスの砂像彫刻家を招いて、驚くほど精巧で巨大な砂像を制作・展示しています。

私たちが訪れたとき、展示されていたのは第17期、「砂で世界旅行・スペイン編」でした!
知らない方のために解説をすると、この砂の美術館は鳥取砂丘の砂を使い、世界から砂の彫刻家を招いて約半年で制作、その後半年展示。それが終わったら、作った砂の彫刻をまた崩して、次の制作・・・と言う形で、毎年違うものを展示している変わった美術館です。だから、その時の展示はその時でしか見られないんです。
私が砂の美術館を訪れるのは今回が2回目だったのですが、前に来た時は第5期のイギリス展だったので、HPを見ればそれが約15年前だと分かります。展示物が変わらない美術館であれば、何度も行こうとはならないかもしれませんが、こうやって前に行ったときは何展だった?と言う話で盛り上がることも出来るので、そういう意味でも楽しい美術館です。

美術品は砂なので、空調や湿度なども砂に合わせて設定されています。だから少し蒸し暑く感じます。

館内に一歩足を踏み入れると、そこには砂でできたスペインの世界が広がっていました。 巨大なサグラダ・ファミリア、フラメンコの踊り子、闘牛、そしてアルハンブラ宮殿……。

入って一番最初に目に入る砂の彫刻が、サグラダファミリアをテーマにしたものですが、この時点でもう大満足ですね。

手前は大きく、奥は小さく、という遠近法の技法を彫刻でも用いることで、実際の大きさよりもスケールが大きく見えます。

ぜひ実物を見て、大きさや細かい部分まで精巧につくられていることに感心してみてください!

瞳の彫刻も素晴らしい!

スペイン人作家セルバンテスが表した「ドン・キホーテ」のテーマ彫刻ですね。現実と空想の区別がつかなくなるおじさんのお話なので、いろいろな作品でオマージュされているのではないかと思います。興味ある方はぜひ元の作品も読んでみてください!

塾の中2社会の授業では「大航海時代」の話をしたばかりなので、コロンブスが持っている世界地図をついついズームで撮ってしまいました。これを見れば、彼らがどうしてアメリカ大陸のことをインドだと勘違いしてしまったのかわかるかもしれません。
これ、本当に砂と水だけでできているなんて、信じられますか? 風吹いたら崩れちゃうんじゃないか、と心配になるほどの繊細さと、今にも動き出しそうな迫力に、ただただ圧倒されました。
タイムリーな「スペイン」のテーマに感動!
実は、私がこの「スペイン」というテーマを知ったとき、とても嬉しくなったんです。なぜなら、今年に入ってからスペインは、何かとニュースで目にする機会が多かったからです。
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サッカーワールドカップ: スペイン代表が優勝を果たし、世界中の注目を集めました。
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サグラダ・ファミリア: 未完の傑作と言われ続けてきたこの聖堂が、144年の建設期間の末、ようやく今年外観がほぼ完成したようしたようです。(参考:サグラダ・ファミリア、「イエスの塔」完成 それでも144年続く工事は終わらず)
このように、世界中から注目されている「スペイン」というタイムリーな国を、このタイミングでテーマに選んでくれた美術館の企画力に、一人の歴史担当講師としても、とても感動しました。砂像を通してスペインの文化や歴史に触れることで、子どもたちにとっても世界が広がる素晴らしい機会になったと思います。
帰りもスムーズ!山陰旅行は高速道路が「無料」でお得?
素晴らしい砂像の世界を堪能し、鳥取の地をあとにしました。帰りは鳥取から一気に高速道路を使って、我が家のある尾道まで帰ります。
ここで、山陰地方を車で旅行する際のとってもお得な情報をご紹介します。
実は、鳥取県内を走る山陰自動車道などの高速道路は、なんと多くの区間が無料で通行できるんです!

「えっ、高速なのにタダ?」と思われるかもしれませんが、これ、本当なんです。無料区間と有料区間が混在しているのですが、鳥取県内では主要な区間がほぼ無料で、ドライブ旅行には本当にありがたい存在です。この無料区間の多さも、鳥取が「旅行に向いている」と私が強く感じる理由の一つです。
おかげで、帰路もストレスなく、スムーズに帰ることができました。
【総括】歴史、自然、地域おこし、そして命の尊さを学んだ鳥取旅行
全3回にわたってお届けしてきた鳥取旅行記、いかがでしたでしょうか?
振り返ってみると、今回の旅行は本当に多くの「学び」がありました。
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第1回(境港): マンガのキャラクターを活用した地域おこしの情熱と、水木しげる先生の半生から学ぶ、戦争の悲惨さと平和への思い。民俗学という学問への気づき。
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第2回(大山・倉吉・三徳山): 雄大な自然と、後鳥羽上皇の歴史、ゴミ捨て場から特産品を育て上げた人々の不屈の精神。そして、断崖絶壁に建つミステリアスな投入堂。
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第3回(鳥取砂丘・砂の美術館): 砂丘という自然の厳しさと美しさ、そして熱中症という命に関わる体験から学んだ、準備と諦める勇気の尊さ。世界を旅する砂の美術館の素晴らしさ。
歴史、民俗学、自然科学、そして防災意識。塾の先生として、そして一人の人間として、これほどまでに多くの気づきと感動、そしてスリルを(笑)体験できるとは、出発前には想像もしていませんでした。
鳥取県は、ただの「砂丘がある県」ではありません。歴史のロマン、地域の熱意、そして生命の尊さまで教えてくれる、本当に奥深い魅力を持った場所です。皆さんも、ぜひ一度、鳥取へ足を運んで、ご自身の目で、体で、その魅力を感じてみてください。
これにて、私の鳥取旅行記は完結です。 最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
それではまた、次回のブログでお会いしましょう!


