【雑談】定期テストと入試の得点が「相関しない」驚きの理由

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

先日、とある高校の先生とお話ししていた際、入試に関する非常に興味深いデータを教えていただきました。

それは、合格した生徒たちが中学時代に取っていた「内申点」と、入試「当日のテスト結果」に関するデータです。

その学校がたまたまそうだった可能性もありますが、驚くべきことに、「内申点」と「入試の得点」の間に、相関関係がほぼなかったというのです。

つまり、

  • 中学校の成績(内申)が良い子でも、当日の入試点はあまり高くない

  • 逆に、中学校の成績が悪かった子でも、当日の入試点はそれなりに取れている

という現象が起きていたということです。

ここから、「今の学校の定期テストでは、生徒の本当の学力は測れなくなってきているのではないか?」という仮説が成り立ちます。そして私自身、日頃から生徒たちを見ていて、この仮説はおおむね「正しい」と感じています

今回は、なぜ学校の定期テストが入試の得点と結びつかなくなってしまったのか、その背景にある公立中学校の「深刻な問題」について考えてみたいと思います。


理由①:定期テストの「ぬるま湯化」と、測っているものの変化

まず1つ目に考えられるのは、学校の定期テスト自体が非常に「ぬるく」なってきているということです。

実際、テスト対策中に生徒たちと話をしていると、こんな声をよく耳にします。

「このプリントをやっておけば、ここから80点分出るよって先生が言ってた」

「学校の先生から渡された過去問がほぼそのまま出た」

今や、各教科でそうした「お助けプリント」のようなものが配られるのが当たり前になっています。

つまり、真面目にそのプリントを暗記した子は、例え初見の問題を解く「本当の実力」がなかったとしても、高得点が取れて良い内申点がもらえてしまうのです。

一方で、いくら頭の回転が速く能力が高い子でも、そのプリントをやらなければそこそこの点数に落ち着いてしまいます

そう考えると(今に限った話ではないかもしれませんが)、学校の定期テストは純粋な教科の学力を見るテストではなく、「先生の話を真面目に聞いて、指示通りに実行できるか」という従順さを測る指標になってしまっている可能性があるのです。


理由②:学習環境の二極化と、公立中学校の地盤沈下

では、なぜ学校の先生方はそこまでテストを優しく(あるいは対策しやすく)せざるを得ないのでしょうか。それは、「テスト勉強を全くやらない子」が恐ろしい勢いで増えているからではないか、と推測できます。

実際、1学期中間テストの結果を見ていても、「先生から配られたプリントからそのまま出た」と80点、90点を量産する子もいれば、一方で、そんな「ただプリントをやるだけで点がもらえるテスト」ですら10点、20点しか取れない生徒もいます。もちろん、その中には学習特性による難しさを抱えている生徒さんもおられるでしょうが、そうでない、単純に不真面目なだけの子も一定数いそうです。

背景には、近年の受験環境の大きな変化があります。

  1. 私立高校の無償化(就学支援金の拡充)

    経済的負担が減ったことで、「無理して公立に行かなくても、私立でいいや」と考える家庭が増えました。

  2. 公立中の統廃合による環境変化

    少子化により学校の統廃合・合併が進んでいます。中学校の合併を機に、通学距離が遠くなったり、学校の雰囲気が大きく変わる(荒れる)のを避けるため、最初から私立を選択する保護者が増えています。

実際、とある私立中学校の先生から「近所の公立小のトップ層(優秀な子たち)が、ごっそりうちの中学へ進学するようになった」という話を聞きました。また、今年の中1の生徒からも「〇〇小出身の子たちは半分以上、中学受験で出て行きました」という話も耳にしています。

地域によって差はあるものの、「中学受験を考える人がかなり増えた地域」は確実に存在します。

これは東京都などの首都圏で長く問題視されてきた現象ですが、ついに私たちの地元でも起き始めています。

勉強ができてリーダーシップの取れる優秀な層が中学受験で抜けてしまい、勉強が苦手な子や、学校での集団生活に後ろ向きな子ばかりが地元の公立中に残る。その結果、学校全体の学習環境やモチベーションが下がってしまい、さらに公立中学校が人気を落としてしまうという悪循環です。

学習環境が悪くなれば、高校受験に向けて真面目に勉強と向き合える子は少なくなります。これが公立高校の生徒の質の低下、ひいては大学受験における「地方と都会の格差拡大」へと繋がっていくのではないかと危惧しています。


これからの地方の子どもたちが生き残る道

このような状況下で、地方の子どもたちが高い目標(難関大学など)を目指す場合、選択肢は大きく2つに分かれていくでしょう。

  • 選択肢A:

    公立中学校に進学し、学校のテストで点数が取れていることに満足せずに勉強を続け、高校受験で地域のトップ校に進学し、そこから難関大を目指す。

  • 選択肢B:

    優秀な生徒を集め、独自のカリキュラムで学力を引き上げてくれる「私立や国立の中高一貫校」に中学受験で進学し、そこで難関大への切符を掴む。

現状はまだまだ選択肢Aの生徒さんも相当数いるわけですが、今後、地方で高い学力を身につけようと思った時、選択肢Bのような「私立主導のルート」が一気に強くなっていく可能性は否定できません。


それでも「内申点(真面目さ)」は無意味ではない

ということで、話が少し別の方向に延びてしまったので、「内申点」のところまで話を戻します。

ここまでの話を聞くと、「じゃあ内申点なんて無意味なのか?」「大事なのは地頭(テスト当日の得点力)だけなのか?」と思われるかもしれません。

結論から言うと、決してそんなことはありません。

高校に進学すると、勉強の内容は一気に難しくなります。その時、最も大きな武器になるのは「地頭の良さ」ではなく、「テスト前にきちんと時間を確保して、泥臭く猛勉強ができる能力」です。

中学のぬるい定期テストであっても、先生に言われたプリントをきっちりやり切って内申点を取ってきた「真面目さ(やり切る力)」は、高校の膨大な勉強量をこなすための大きな土台になります。

この「泥臭い努力の重要性」については、私自身も高校・大学時代に身をもって痛感しました。

私の高校時代も、入学してすぐの実力テストでTOP3に入っていた同級生が、気づけば高校卒業時には学年下位に沈んでいました。最大の原因は、定期テストで手を抜き続けたからです。(※この話以外にもいくつか話したいことはありますが、そのエピソードはまた別の機会に詳しくお話ししますね。)


最後に

学校のテストで点が取れるからと安心していると、入試本番で思わぬ足元をすくわれる時代になっています。だからこそ塾では、学力上位層の生徒さんたちには、学校の枠にとどまらない「本当の初見対応力」を育てていきたいと考えています。

また一方で、「どうしても行きたい学校があるけれど、今の実力では届かないかも……」という場合でも、今の学校の定期テストの仕組みなら、本人の努力次第で内申点を大きくカバーできるチャンスが増えているとも言えます。

だからこそライトアップでは、定期テストで泥臭く頑張れる生徒さんを全力で応援できるシステムを作り、実際に偏差値40台・50台から、努力で60台にまで上がった卒業生たちを地元の高校に何人も送り出してきました。

今の勉強環境に不安がある方、模試の点数が伸び悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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