【高校紹介】如水館高等学校(その⑤)
みなさんこんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。
先日、三原市にある如水館高等学校の「塾対象学校説明会」に行ってまいりました。
如水館といえば、地元でも「面倒見が良い学校」としておなじみですが、今回のお話を聞いて「なるほど、だから今、生徒がすごく増えているんだな!」と納得の連続でした。
中学生の皆さんや保護者の皆様に、ぜひ知ってほしい耳寄りな情報を分かりやすくまとめてレポートします!
と、その前に参考までに前回のブログはこちらです。
前々回のブログはこちら。
英語教育の話、指定校の話、部活動の話、地域の少子化の話、e-スポーツに関連するマンガの話(これは私が勝手にした話ですが……笑)など、毎回話すテーマが少しずつ異なるので、色々なお話を持ち帰れています。ぜひ、過去のブログもご覧ください。
では、いってみましょう!
如水館高等学校

如水館高等学校
HP: http://www.josuikan.ed.jp/
アクセス:JR三原駅よりバス(約20分)、JR尾道駅からおのみちバスか中国バス(約40分)
学科・コース(全県模試受験者平均偏差値):
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S類: 一般入試で国公立大・難関私大を目指す(偏差値 61.8)
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A類: 一般+推薦等で国公立大・私立大を目指す(偏差値 51.5)
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B類: 推薦での私大進学 or 就職を目指す(偏差値 43.8)
R8春の主な大学進学実績:神戸大学、横浜国立大学、上智大学、明治大学、広島大学、岡山大学、愛媛大学、島根大学、県立広島大学など
1. 活気あふれる校内の様子と「女子生徒」へのアプローチ
まず冒頭では、校長先生から学校の現状についてお話がありました。
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過去20年で最多の生徒数: 現在、中学・高校合わせて約1100名の生徒が在籍。なんと21の都道府県(北は北海道、南は熊本まで)から生徒が集まっており、全国的な魅力の高さが伺えます。
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校舎のリニューアル: 建て替えから32年が経ち、現在は内装やトイレの改装工事を順次進めているとのこと。今年の夏休み中には、3つある体育館のうち2つにエアコンが設置されるそうです!
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女子生徒が大幅に増加: 学校として女子募集に力を入れた結果、女子生徒が昨年度より37名増加(全体割合の46.0%)。具体的には、吹奏楽部や茶華道部、美術部といった文化系部活動のアピールが実を結んでいるようです。
また、生徒の自主的な学習を促すため、主に中学部では丁寧な面談を実施。「将来〇〇をやりたいなら、今はこれを頑張ろう」と具体的な勉強法を提示し、モチベーションを引き出しているとのことでした。
2. 高校部の魅力的な取り組み(進路探求&学習選考)
高校部では、土曜日に「進路探求講座」を開講し、大学や専門学校の先生を招いて多彩な講義を行っています。
なかでも「メイク・ネイル講座」は女子生徒だけでなく男子生徒にも大好評だったとか!このほかにも、英検対策や小論文講座など、生徒たちの将来の自己実現に向けた手厚いサポート体制が整っています。

3. 今春の入試分析:多様な生徒が集まる理由
続いて、広報部の先生から今春の入試分析についてお話がありました。
入学者の内訳と傾向
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単願での入学者: 287名
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併願での入学者: 25名 (うち12名は公立入試前に如水館への進学を決定、6名は福山誠之館高校からの併願者)
高校全体で生徒数が95名増加したそうですが、これは単に「就学支援金(実質無償化など)の拡充」によるものだけでなく、「クラブも勉強も両方頑張りたい!」という生徒たちが積極的に如水館を選んだ結果だという印象を持たれているそうです。
内申点の「二極化」とその背景
今年度の特徴として、高校から入学した生徒の内申点が「ほどほど」の生徒の割合が減り、「非常に高い生徒」と「非常に低い生徒」という両極にある生徒たちの割合が過去最高に高かったそうです。
内申点が高い生徒に選ばれるというのは、良い学校ということの裏返しでしょう。一方で、内申点が低い生徒に選ばれているという事実は、如水館が不登校などで「内申点がほぼつかない生徒たち」も積極的に受け入れているという、面倒見の良さの証明でもあると思います。
【不登校傾向の生徒へのアプローチ】 内申点が低い=勉強ができない、という訳ではありません。実際、中学校には色々な事情があって通えなかったものの、入試当日に高得点を取れるような、非常に優秀な学力を持つ生徒たちもしっかりと合格を掴んでいるとのことでした。
なお、一般入試の不合格者については、単願で「S類以外は行かない」と希望していた1名、および併願でどうしても学力が届かなかった9名のみだったそうです。
4. クラブと勉強の両立&国公立50名を目指す進学実績
同校では、国公立大学50名合格を目標に進路指導を行っています。特筆すべきは「部活動との両立」の実績です。
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サッカー部: 秋まで引退を伸ばしながら、愛媛大学や福山市立大学(過去には大阪教育大学や北九州市立大学も)に合格!
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吹奏楽部: 卒業式後の「卒業コンサート」まで活動があるハードな部活でありながら、徳島県の鳴門教育大学や岡山大学などの国公立大学にもしっかり合格!
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指定校推薦: S類の生徒たちの中で指定校推薦を受けた生徒さんたちは、みなさん同志社大学を選ばれたそうです。
💰気になる「就学支援金」の目安
今年度からの新制度により、世帯年収に関わらず年間45万7000円(※上限額等、詳細は学校案内をご確認ください)の支援が出るケースを利用すると、実質の負担額は以下のようになります。
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授業料:月々 1,400円
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振興会(PTA)費:月々 1,000円
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生徒会費:月々 1,000円
- 【合計:月々 約3,400円】で通うことが可能とのこと。
このあたりの説明も非常に明確で分かりやすいです。塾代よりもはるかに安いですが、この費用を安いとみるか「無料じゃないじゃん!」とみるかは人それぞれかもしれませんね……(笑)。
※なお、お話を聞いていると今年度の合格最低点は若干上がりそうな気配があります。そのため、受験を検討している生徒さんは過去問対策を徹底しておく必要があります。(※ライトアップの生徒たち全員には、過去問はすでに配布してあります!バッチリ対策していきましょう!)
5. 「進路実現校」としての圧倒的な情報力と、2026年問題への備え
最後に、進路指導部長の先生から大変興味深いお話がありました。
「如水館は、単なる『進学校』ではなく『進路実現校』を目指している」
これは、上位層だけでなく、勉強が苦手な子や進路に悩む子にも徹底的に寄り添うという意味です。

① 知らないから選択肢に入れなかった、を防ぐ
例えば「声優になりたい」という生徒に対し、専門学校だけを勧めるのではなく、「大阪芸術大学などの芸術大や音楽大」という選択肢も提示し、生徒自身に選ばせる。複雑化する入試制度や奨学金の有無まで、徹底的な情報収集をもとに複数の選択肢を提示してくれるのが強みです。
以前のブログでも、S類の1人の生徒に対し、複数人の教員がタッグを組んで声かけをしたり勉強の様子を共有したりと、丁寧な進路指導をやっている様子がうかがえましたが、今回は特に「情報収集」という点において、学校の並々ならぬ力の入れっぷりが伝わってきました。
② 教育界が直面する「2026年問題」と、データに基づいた冷静な進路指導
会の終盤、これからの大学入試の展望として提示されたのが「2026年問題」でした。 これは、大学進学率の伸びを人口減少率が上回る時代に突入することを指します。今後10年ほどで50〜100の大学が淘汰され、最終的には今ある大学の約4割が削減されるだろうという、具体的な出生数や定員データを用いたお話は非常に説得力がありました。
また、世間では「これからは総合型選抜(推薦・年内入試)の時代だ」「早く進路を決めた者が勝ち」と騒がれていますが、ここでも如水館高校は極めて冷静なデータを提示されていました。如水館の進路指導の先生によると、世間の推薦ブームとは裏腹に、上位難関大学における「総合型選抜」による入学者数は、全体の5%程度に留まっているそうなんです。
確かに、すべての大学で見れば今は一般入試(=学科試験ありの入試)よりも、推薦入試(=学科試験なしの入試)での合格者の方が多いのは事実なのですが、進学校の皆さんが目指すであろうトップクラスの大学は、部活動で全国大会出場とか、全国〇〇コンクール金賞とか、海外へボランティアに行ったとか、とんでもなく尖った経験がなければ、合格は難しいと思います。
つまり、難関大を目指すなら、必ずしも総合型選抜に頼ることが最善の手ではなく、一般入試を見据えた確かな学力をつけることが結局は一番の近道ということのようです。
同校では、こうした独自の膨大なデータを進路指導室だけで抱え込まず、担任の先生や部活の顧問の先生など、学校全体(チーム如水館)で共有して指導に役立てているそうです。ブームの表面だけを見るのではなく、本質的な進路実現に向き合っている姿勢に、プロの塾講師としても非常に感銘を受けました。
💡 まとめ:なぜ如水館に生徒が集まるのか?
この少子化の時代に、如水館高校がどうして生徒を増やし続けられているのか。その理由の一端が分かった気がします。
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生徒主体の楽しそうな学校づくり(ポロシャツ通学やクラスTシャツなども生徒の発案!)
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部活も勉強もどっちもあきらめさせない環境
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偏差値だけで切り捨てず、生徒の夢に徹底的に寄り添う情報力 という、圧倒的な「安心感」があるからだと肌で感じました。
如水館高校のオープンスクールは6月14日(日)に開催予定です。近隣の高校の中でもかなり早い時期に開催されます。 「まずは如水館を見に行って、雰囲気を体感し、それを一つの基準にして他の学校と見比べてみる」という高校選びがとてもオススメです!
「6/14は期末テスト前だし、ちょっと行くのが難しいかも……」という方は、6月7日(日)に開催される「進学情報フェア」にも如水館のブースが出展されます。個別でじっくりお話が聞けるチャンスですので、ぜひ保護者の皆様も一緒に足を運んで、学校の熱気を感じてみてください!


