【高校紹介】広島県立広島高等学校(その④)
みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。
5/31日、6/1月はお休みです。
少し前になりますが、今年もGW明けに「広島県立広島高等学校(通称:県広)」の学校説明会・授業見学へ行ってまいりました!
広島県内の公立高校の中でも毎年のように東大合格者を輩出できる公立の雄・県広。入試制度が変わって日程が変更されて以降、県東部からの受験地図にも変化が起きていますが、その人気と教育クオリティの高さは健在です。
今回は、過去の訪問の話も少し振り返りつつ、「これまでブログで紹介しきれなかった、県広の充実した施設風景」をたっぷりの写真とともにお届けします!
前回のブログはこちら
科学研究部や東大・京大・医学部医学科へ生徒を合格させようという「TKIプロジェクト」について紹介しています。
前々回のブログはこちら
入試制度や自校作成問題についての取り組み方、写真などが多めです。
ではいってみましょう!
広島県立広島高等学校
広島県立広島高等学校
HP:http://www.hcyuko.hiroshima-c.ed.jp/
男女:共学
アクセス:JR西高屋駅から徒歩10分
学科・コース:普通科
全県模試受験者平均偏差値:63.9
R8春卒業生の主な進学実績:※()内は、過年度生
東京大学4名、京都大学2名、北海道大学5名(1)、大阪大学11名(1)、九州大学11名(1)、広島大学46名(5)、国公立大学医学部医学科14名(7)、早稲田大学4名、慶應義塾大学4名(1)
ということで、県内屈指の名門校である県立広島高校の紹介です。
まず、冒頭に校長先生のお話がありました。先生のお話は一言でいうと、「切実」でした。

中学部の受験者減少、高校部の定員割れが続いていて、生徒集めに苦戦している。魅力が不足しているのか、時代のニーズに合っていないのか、PRが不足しているのか、とにかく情報交換がしたいとおっしゃっていました。
人気は落ちているが、良い学校だと自信を持って言えるという言葉が印象的でした。
- 先取り研究開発校として、中学部では「ことば科」という学科があること
- 卒業研究は大学院生の協力のもと、しっかりとしたものを書いており、それが大学進学後の大学の先生方からも大変評判がいいこと
- 東京大学が推薦入試を始めてから11年で県広からは累計17名の生徒が推薦合格していること、特に今年度の入試においては3人が受験をし3人全員合格ということ
以前のブログでも触れたことがありますが、私は特に2つ目の卒業研究に対して、非常に魅力を感じています。(尾道北や誠之館にも同様の卒業研究がありますが、そちらにあまり詳しくないので、詳しい方がいらっしゃればぜひ教えてほしいです)
以前のブログから抜粋して、その魅力をお伝えします。
尾道北や誠之館などの単位制総合学科に卒業研究があるのは知っていましたが、普通科で卒業論文があるのは割と珍しいのではないかと思っています。しかも県広は、ただ論文を書かせるのではなくて、広島大学の大学院生の方が、卒論を書くサポートもしてくれるようで、実際に大学に入ってから、レポートや論文を書く際にかなり役立っているそうです。
そして、今回の大学入試でも、県広からは東京大学に2名の生徒さんが推薦合格をされているそうなのですが、そのうちの1人の生徒さんが、実際に書かれた卒業論文をまとめたポスターを見せて頂きました。そのテーマは・・・「『知的障害者の健康問題から学ぶ健康格差是正に向けた健康政策評価方法の提案』と今後の課題」です!
私も大学生のときには卒業論文を書きましたが、本当に大学生の書いたものと見劣りしないくらいしっかりした内容だと思いました。まず感心したのが、研究の動機・研究の目的・「知的障害者」や「健康」などの言葉の定義・現状分析・現状の課題・今後の展望などが、章立ててしっかりと書かれていたところです。
定義をきちんと調べるってところで、大学の卒業論文っぽさが一段と上がります。何か研究をするときには、自分が使う言葉を正確に使わなければいけないので、自分が知っている言葉であっても、その意味を正確に理解するために、まずは辞書で意味調べを行うことから始めることもあるんです。図書館に行って、日本最大の国語辞典である「日本国語大辞典」を何度か引いたのを思い出します。(日本国語大辞典というのは、百科事典のような分厚さで全20巻もあります!)
卒業論文って、高校3年生の貴重な時間を割かなければならず、受験勉強の邪魔だと感じて、テキトーにやってしまう生徒も少なからずいるんだろうなと勝手に想像していますが、自分が大学でどんな研究をしたいのか、その問題意識の種を作るという意味では、実はかなり重要な作業だと思います。「自分のやりたい研究の先行研究を行っている先生が、〇〇大学にいるから、その先生の研究室で学びたい!」なんてことが、推薦入試で話せれば、絶対に大学の先生たちからの評価も高いと思うんですよね。
今年度も、説明会の実施された多目的教室の入口には「メンタルヘルスリテラシーを軸とした地域における子どものこころの健康支援の提案」や「弓道における手の内の技術の解明」といった面白そうな卒業研究が展示されていました。
これらをそのまま大学に持って行って、知識をさらに深めた状態で研究していけば、とても良い卒論が書けると思います。早い段階からそういった学問の入口に立てるというのは、私にはとても魅力的に映ります。

玄関前です。A(あたりまえのことを)、B(ばかにしないで)、C(ちゃんとする それが)、D(できる人)
そこから、別の先生にバトンタッチして、学校概要の説明に入りました。
「特色ある教育課程」の説明では、中学部の「ことば科」や高等部の「卒業研究」の説明が再度ありました。また進路意識を向上させるために高等部では「プロフェッショナル探求」という、教科の垣根を超えて先生たちが連携して行う授業があるのだそうです。
また、SGH(スーパーグローバルハイスクール)ネットワーク参加校として、海外の学校と連携した授業も行っているそうです。
さらに、令和4年度から数学に特化した活動を行う「数学研究会」が作られており、そこでは広島大学理学部数学科の先生を招いて、数学に特化した課外活動を週1で行っているようです。
こういった活動が実を結んで、課外活動による様々な実績や、大学入試の結果につながっているのだろうと思います。
TKIプロジェクト
以前伺ったTKIプロジェクトに関しても、改めて簡単に説明しておきます。
県広には、東大・京大・国公立大医学部への現役合格を目指す「TKIプロジェクト」というものがあります(※実際に東大、京大への毎年素晴らしい合格実績を出しています)。
校長先生がおっしゃるには、「TKIにいるような難関大へ進学する生徒ほど、塾や予備校には通わず、学校の授業と課題をトコトン重視している」のだそうです。
学校の周辺に大手予備校が少ないという環境的要因もありますが、生徒たち自身が「学校の先生を信頼し、学校のカリキュラムを120%使い倒す」というマインドを持っています。困ったときだけ部分的に塾を利用することはあっても、学校の授業を疎かにする生徒はいない。
これって、公立高校として最高の教育環境だと思いませんか?

その他、学校施設を写真付きでお届け!
さて、ここからは今回の授業見学のときに、「今までと違う画がほしい」と思って、授業見学をほとんどせずに学校の施設を見て回りましたので、そちらの写真を紹介したいと思います。

教室の壁には至るところに生徒さんの作品が展示されています。


購買部のパンはこんな感じ。昼休みになるとパンを買いに全力疾走する生徒の姿が見られるのは、中学校・高校の風物詩ですよね。
夕方も利用できるというのはポイント高い!部活や居残り勉強で小腹がすいた高校生にとって、この夕方のパン販売はまさに救世主ですね!



今回一番の収穫だと思ったのが、図書室です。
図書委員の生徒さんが自分のおすすめの本の一節を紹介するコーナー、いいですよね。自分だったら何を書こうかとワクワクします!ちなみにですが、うちの塾にも、私がチョイスした、名著・偉人の名言・格言コーナーが存在します!県広の図書室を見て、うちの塾の環境作りも間違っていなかったと勝手に自信を深めました(笑)
また、「新聞一面読み比べコーナー」もとても良いと思いました。メディア・マスコミが、どういった視点に立って、どの情報を読者に伝え、どの情報を伝えていないのか。メディアリテラシーについて考える上でもとても大切だと思いました。毎日更新するのは、先生方にとってそれなりのご苦労かと思いますが、ここで何かを感じた生徒さんが、世の中のことを深く考えるきっかけをもらえるかもしれません。

これは県広とは直接は関係ありませんが、私が一番印象に残った掲示物です。
「聞き書き甲子園」という、森・川・海の名人にインタビューをして記事にするという、大変面白そうな課外活動です。地方創生や伝統文化の継承といった問題を考える上でとても役に立ちそうな活動ですよね!

この手前の掲示物、いわゆる0.01の法則というやつです。
「1」は何回かけ算をしても「1」のままだが、「1.01」を365回かけるとおよそ「38」に、「0.99」を365回かけるとおよそ「0.03」になる。
つまり、ちょっとした努力を毎日続けていけば大きな力になるし、毎日少しずつさぼり続けていけば力はかなり弱くなってしまうという、格言めいたものなんです。
いいですよね、これもうちの塾に掲示してあります!(ドヤ顔)
寮について、生徒さんから聞いた話
そして、今回の説明会ではありませんが、GW中に塾を開けていたときに、昨年度県広に合格した生徒さんが顔を出してくれて、少し話が出来たので、そのお話を共有させてもらいたいと思います。
その生徒さんは男子寮に入寮したのですが、同級生が自分を含めて11名で、内進(中学入試組)4名、外進(高校入試組)7名なんだそうです。部屋は2人部屋で内進と外進が同室になるように組まれていますが、この学年は人数に差があるので、4部屋は内+外、2部屋は外2名で内進1名が1人部屋なんだそうです。
そして、この生徒さんは中学生時代はTikTok大好きな生徒だったのですが、「寮にWi-Fiがないからスマホをいじれなくて、その分勉強がめっちゃはかどります」という、保護者の方にとっては大変ありがたい情報も聞けました。
また一昨年度、県広に合格した生徒さんの保護者の方からも以前メールをいただいており、「家では起こしてもなかなか起きなかったのにいつの間にか朝方の生活リズムが身に付いていた」「寮から家に帰省しても『早く寮に戻りたい』と言っていて、毎日が修学旅行みたいで楽しんでいる」という、とても好意的な内容を教えていただきました。集団生活に抵抗がない生徒さん、かつ食べ物の好き嫌いがない生徒さんであれば、寮生活は本当に楽しく(ときに嫌な気分になることもあるかもしれませんが)、充実した高校生活を送れるように思います。
また、寮の人数に関しても、教えてもらった人数から各学年を逆算すると、中・高、男女合わせても100名いかないくらいなのかなと推察できます。
以前の広島商船のブログのときに寮生活の話を少し書かせてもらいましたが、私も高校時代に寮生活を経験しているのですが、ここで得られる人間関係は本当に特別なものになると思います。
昨年度の説明会にて・・・
また、昨年度の入試説明会では、会が終了した後に、竹原市で塾をやっているというおじいちゃんに話しかけられました。
「とにかく、県広にいれときゃあ、みんなすごい成長するわ。うちから合格した子は、寮に入って、最初はちょっと大変じゃったこともあったみたいじゃけど、スピーチの代表をやって・・・・(中略)ええ大学に進学していったわ。ほんま、ええ高校よ!」
と、(時折自分の塾の卒業生の自慢も入っていたような気がしましたが、)とにかくべた褒めの大絶賛でした!どうやらいい学校みたいです!
まとめ
入試制度に関しては、その②でまとめた内容から大きな変更はなさそうなので、割愛をさせていただきます。中学入学組と高校入学組の大学進学実績の差に関しても、学校からの発表は以前とそこまで変わりませんでしたので、同様に割愛します。
その一方で、入試日程が大きく変わっていますので、そちらは少し前のブログをご確認ください。
この記事で、県広の施設やカリキュラムにこれだけ魅力を感じたからこそ、2月上旬への入試前倒し(広大福山との日程重複)というニュースが、受験生にとってどれほど大きな選択を迫るものになるのか、重みが変わってきますよね。
尾道方面から通学する場合、電車の接続(三原止まり・糸崎止まりなど)によっては想像以上に移動時間がかかるケースもあります。しかし、通学中の電車内で英単語を黙々と覚えるなど、時間を有効活用してたくましく成長していく生徒が多いのも県広の特徴です。
最後にお知らせです。
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文化祭(一般公開): 6月6日(土)
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中学生対象オープンスクール: 7月31日(金)
また、これ以外にも6/7日に実施予定の「進学情報フェア」の午前の部にも、参加予定ですので、「興味はあるけど東広島までわざわざ行くのはちょっと・・・」という方はまずはこちらに参加してみてください。(県広の参加は午前中のみなので、注意してください!)
県広の入試問題(特に英・数・国)は非常に難易度が高く、合格を勝ち取るにはそれなりの覚悟が必要です。だからこそ、少しでも「行ってみたい!」と感じた中1・中2生のみなさんは、ぜひ早いうちにオープンスクールへ足を運び、その綺麗な校舎と熱気に満ちた雰囲気を肌で体感してきてください。
「県広の自校作成問題、どう対策すればいい?」「今の内申点で届く?」など、気になることがあれば、いつでも私に相談に来てくださいね!



