【さかた塾リブート】「日本人は英語能力が低い」は恥ずべきことか?

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップの西川です。

突然ですが、みなさんに少し考えてみてほしいことがあります。それは、「日本人は英語が話せない」という事実は、本当に悪いことで、恥ずべきことなのだろうか? という問いです。

今回は、かつて旧ブログで大反響(?)だったこのテーマを、2026年現在の最新データと「AI時代の視点」を交えて、完全版としてアップデートしてお届けします。

さかた塾時代のブログはこちら(前編後編


1. 日本人の英語力の「現在地」

まずは、客観的な事実関係から見ていきましょう。

国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」の調査によると、英語を母語としない国々の中での日本の英語力ランキングは、ここ数年で以下のように推移しています。

  • 2019年調査: 100カ国・地域中 53位(5段階中4番目の「低い能力レベル」)

  • 2024年調査: 116カ国・地域中 92位(過去最低を更新中)

「さかた塾」時代に記事を書いた頃から、さらに順位が沈んでしまっているのが現状です。やはり数字で見ても、日本人の英語レベルは外国と比べて低いと言わざるを得ません。


2. なぜ日本人は英語が苦手なのか?(言語学的背景)

日本人の英語能力が低い理由として、「学校教育が悪い」「島国だから」など色々と言われますが、言語学的なハンデが非常に大きいのは事実です。

  • 音の違い(母音の壁) 日本語の母音は「アイウエオ」の5音ですが、英語の母音はなんと26音もあります。お隣の韓国語の母音(21音)と比較しても、日本人が英語を物理的に聞き取りにくいのは当然なのです。

  • 文法の違い(語順の壁) 日本語は主語(S)→目的語(O)→動詞(V)の「SOV型」ですが、英語は「SVO型」。ヨーロッパ言語や中国語がSVO型であることを考えると、日本人は構造レベルで大きなハンデを負っています。

「学校の英語教育が読解ばかりで話せないから悪い!」という批判は、実はもう30年前の古い主張です。今の教科書や指導要領は「授業は英語で行うのが基本」とされ、中学校でもスピーキング試験が行われることもあります。

学校が「話す・聞く」にシフトした分、むしろ現在は「家庭学習や塾で補わないと、基礎となる単語や文法がスカスカになってテストで点数が取れない」という新たな課題(格差)が生まれているのが塾現場のリアルです。


3. 本当の理由は「必要性がなかったから」

では、言語の壁や学校教育の課題を超えて、なぜ日本人がこれまで英語を話せなかったのか。一番の理由は「日常生活において、まったく必要なかったから」です。

以前、大学生の卒論で見かけたベネッセの「英語を学習する理由」のアンケートが非常に象徴的でした。

  • 日本人: 「旅行で使いたいから」「外国人と話してみたいから」

  • 韓国人: 「良い会社に就職するために必須だから」

英語ができるかどうかに「人生がかかっている」という、必要性の切実さがまるで違っていたのです。

実は、日本語は話者数が世界第9位の非常に「強い」言語です。 大学での高度な研究論文も日本語で読めますし、海外の映画やアニメも高品質な日本語吹き替え版で子供から大人まで楽しめます。マイナーな言語の国であれば、高度な教育を受けるために「英語が使えなければスタートラインにすら立てない」のが普通です。

つまり、「日本人は英語ができない」というのは、英語が話せなくても豊かに苦労なく暮らせていた、幸福な環境の裏返しでもあったわけです。


4. 「やっておいた方がいい」から「やらないと生き残れない」時代へ

しかし、そんな幸福な時代から、いよいよフェーズが変わろうとしています。かつて私がブログで予測した未来は、今まさに現実となっています。

人口減少が進む日本において、労働力を維持するための外国人労働者の受け入れ、そして尾道の街でも毎日見かける圧倒的なインバウンド(外国人観光客)の増加。これからの時代、観光業や接客業はもちろん、あらゆる職種において英語は「あれば便利なスキル」ではなく、「自分を守り、生き残るための必須ツール」になりつつあります。

さらに、新卒の月給が40万円を超えるような海外企業へ、優秀な日本の技術者が引き抜かれるニュースも日常茶飯事になりました。

💡 AIの進化は英語学習を不要にするか?

ここで、数年前には予測しきれなかった「生成AIの爆発的な進化」という要素が加わります。 自動翻訳の精度は恐ろしいほど上がりました。しかし、だからこそ「最後は自分の言葉で想いを伝え、信頼関係を築ける人」の価値が、かつてないほど高まっています。AIという強力な道具を味方につけながら、自分の頭で考えて発信する力が求められているのです。


さいごに

「英語をやっておいた方がいいよ」の時代は終わり、「英語をやらないと選択肢が狭まるよ」の時代がやってきました。ただ、まだ保護者の方の中には、感覚がアップデートできていない方もいらっしゃいます。当然、生徒の皆さんの中にも、英語はとにかくやりたくない、後回しにしたいという子が続出で、状況は深刻です。(私の力不足でもありますが・・・)

進学塾ライトアップでは、マンツーマンの英語レッスンが受けられるオンライン英会話や、最新のAI教材を活用して効率よくリスニングやスピーキングの「場」を確保しつつ、学校では手薄になりがちな「泥臭い英文法や精読の土台」を徹底的に鍛えようとしています。

「日本人は英語が苦手」という現状は、裏を返せばこれからの伸びしろが一番大きいということでもあります。新しい時代のツールを使いこなしながら、これからの広い世界へと羽ばたく準備を、塾で一緒に進めていきましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です