【高校紹介】広島商船高等専門学校(その①)(前編)

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

4/29~5/4はお休みです。

さて教室自体はお休みをいただいている中ですが、ブログの更新はバリバリとやっていきたいと思っていますので、張り切っていきます!

先日、呉高専と広島商船が入試連携をするというお話をさせていただきました。呉高専に関しても、気づけばもう6年ほど学校には行っていなくて、以前ブログで取り上げた情報もだいぶ古い情報になってきていますし(現に前のブログで紹介していた女装した男子によるミスコンはもう行われていないようです)、当時は私の中での高専の解像度は、今とは比べ物にならないくらい低かったので、そろそろお邪魔して、改めて色々な話を聞いてみないとと勝手に思っているのですが、その前に先日初訪問を果たした広島商船の紹介をしていきたいと思います。

まず、最初にお伝えしておきたいのは、国立高専は、私立高校や公立高校とは入試日が異なっているので、併願可能ということです。だから、尾道北や尾道東を目指しながら、なんなら同じ国立である広大福山を目指しながら、同時に高専受験をするということも可能です。

ただし、入学後の進路は工業系や情報系など、進学した学科で学習する分野に限られてしまいますし、そもそも他の公立・私立とは入試の傾向が大きく異なります。

そして、昨年度はうちの塾から奈良県や島根県の高専を受験した生徒がいるくらいですから、ライバルは文字通り日本全国の中3生で、公立高校よりも倍率はそれなりに高いです。そういった状況も踏まえて、入試の時にある程度の負荷がかかることに対して覚悟があるならば、「面白そうだから挑戦してみようかな?」というチャレンジも大いに結構なことだと思います。

皆さんが、「高専を受験するなんて考えたことなかったけど、このブログを読んで、高専の受験・進学を本気で検討してみようか?」と迷ってくれるくらい、気合を入れて紹介していこうと思います!

広島商船高等専門学校

HP: https://www.hiroshima-cmt.ac.jp/

男女:共学

アクセス:竹原港からフェリーで大崎上島の白水港に行き、そこから車で約5分、安芸津港からフェリーで大崎上島の大西港に行き、そこから車で約10分など

学科・コース: 総合科学科(2025年度より新設)、商船学科

育伸模試合格基準偏差値(合格可能性80%):48(※全県模試に換算すると50~52くらい)

卒業生の就職・進学実績:

※HPより抜粋、年度の記載がないため、昨年度のものではなく、これまでの主な就職・進学実績だと思われます

(商船学科)

日本郵船、商船三井、川崎汽船(※海運業界最大手3社)、東京海洋大学、神戸大学など

(総合科学科)(※旧・電子制御工学科と流通情報工学科の実績)

ディスコ、関西電力、JR東海、ENEOS、ダイキン工業、富士通、マツダ、東京大学、九州大学、神戸大学、千葉大学など

高専の就職・進学実績を調べてみて毎回思うのですが、就職できる企業がすごすぎます。もちろん、全員がそんな一流企業に就職できるわけではないんでしょうが、ディスコって会社は、平均年収1,500万円と言われている世界トップクラスの半導体企業ですからね。(参考:https://www.disco.co.jp/jp/index.html

さて、そんな広島商船ですが、昨年度は受験を検討している生徒がいたので、行かなければならないという使命感を持っており、わざわざ塾内の模試の日程を変更させてもらってまで、行く気満々でおりました。電話をして入試担当の先生に色々な入試情報を教えてもらいつつ、文化祭にお邪魔して雰囲気を味わい、練習船にも乗せてもらい、寮の中も細かく見学をさせてもらい、説明会にも参加して、そこで色々なことを聞いてきましたので、ゆっくりじっくりと何回かに分けてお伝えしていこうと思います。

アクセスについて

まず、尾道から竹原港までのアクセスはこんな感じです。

高速道路は使わず、国道2号線をしばらく広島市方面へ進んで、途中で3,4回曲がれば車で40分前後で港に到着します。

竹原港はこんな感じです。ここから大崎上島を目指します。船の時刻表・運賃表はこちらです。

大崎上島へは、運賃はそれなりにかかってしまいますが、車と一緒に乗船をすることが可能です。ただし、船に車を乗せるにあたり、重量や車の大きさを正確に知る必要があるため、切符を買うときに必ず「車検証」が必要です。車検証はそもそも車に必ず積んであるとは思うのですが、万が一車検証を忘れて、わざわざ竹原港まで来たのに船に乗れませんでした・・・とならないよう、念のため強く言っておきます。保護者の方は車検証を絶対に忘れないでください! 生徒さんだけで行く場合や、車を船に乗せずに島に行く場合は、島に渡ってからタクシーを拾うことも出来ます。・・・が、実際に島に行ってみると、車で行った方がいいように個人的には思いました。そもそも徒歩での移動については、学校まで1時間ほどかかってしまうので、それだけで疲れてしまいます。あまりおススメはしません。

ただ、文化祭の帰りは車で港がかなり混みあっていたので、予定していた船便には乗れず、次の便や次の次の便になってしまうのは覚悟しておいてください。実際私は、港に着いた時点で予定していた便に乗れなさそうだと悟って、時間をつぶすためにそのまま車で大崎上島1周ドライブに行き、島にあるスーパーで晩御飯まで済ませてしまいました。笑 そういう意味では、車を竹原港に置いていくのもちょっとだけアリかなと思いましたが、そもそも竹原港の駐車場がすぐ満車になってしまうので、車をどこに停めておくか問題が発生しそうです。(何かアドバイスがある方はぜひコメントをください。)

船に乗ってからは、そのまま車の中にいることも出来ますし、車を降りて、上の展望デッキに上がることも出来ます。

展望デッキから撮ったタイムラプスがこちらです。

竹原港から約30分かけて、白水港に到着します。あとは海岸沿いの道をひたすら進めば広島商船が見えてきます。広島商船の少し先に行ったところにスーパーやコンビニもありました。

めちゃくちゃ広いグランドが駐車場になっていて、ここから歩いて受付へ。ちなみに、この写真の中央付近、森の中にうっすらと階段が見えると思うのですが、受付を済ませてから校舎に上がるためには、校舎で言えば4,5階分はありそうな階段を上らなければいけません。(運動不足なので疲れました・・・)

文化祭でものを買うのに利用する金券は、事前にスマホで決済してチャージしておくシステムです。さすがの高専、こういったところもきちんとテクノロジーを使っていますね! おそらく、各お店の売り上げや売れた時間帯などデータにすべてとっておいて、あとで授業で利用するんだと思います。そして、チャージをしても使わなかったお金は、最後に精算してちゃんと返金されるのでご安心を!

受付で配られた文化祭のパンフレットには、模擬店情報とスポンサー企業の紹介、各学科の寄せ書きや学園祭内のスタンプラリーなど、情報がもりだくさん! さらに、大崎上島の観光・イベント案内もあって、文化祭ついでに1日かけて島を観光することも可能です。

受付すぐ横にある「技術教育センター棟」というところには、ドックタグを作ろうという子どもが喜びそうな体験コーナーがあったり、金属を加工するための実物の機械や、それによって加工されたものを見ることが出来ました。呉高専の機械工学科にも似たようなものがあった記憶があります。

また、写真には撮っていませんが、受付近くの駐輪場部分にいくつかお店が出ていて、食べ物も食べたり、ゲームをして遊んだりすることが出来ます。

(息を切らしながら)階段を上がると、生徒さんたちが普段授業を受けているであろう校舎がありました。

説明会会場は「図書室」の2階にある会議室のようなところだったのですが、ここから見える海の景色が美しかった!

授業を受けながら、のんびりと瀬戸内海の島々を眺めることが出来るなんて、最高ですね!(授業はちゃんと聴きましょう。)

校舎の裏に回ってみると、そこにもいくつもお店がありました!

文化祭実行委員会の学生さんを中心に、高専生たちがてきぱきと動いていて楽しそうでした。小学生くらいの小さな子供も、他の学校の文化祭よりは見かけたきたします。きっと大崎上島の子どもたちもこの文化祭を楽しみにしていて、遊びに来ているんだと思います。勉強ができる子は広島商船へ、勉強が苦手な子は大崎海星高に進学するのかな。

という感じで文化祭の様子を簡単に紹介しましたが、私は文化祭の出店自体は全然回っておらず、遠くから眺めるだけで終了して、説明会が始まるまでの時間、とある場所を見に行っておりました。それはこのブログの最後に紹介します。

ここからは、学校説明会の様子をお伝えしていきます!

まず冒頭で、校長先生からの挨拶がありました。

「先生と生徒の距離が近いのが特徴で、生徒たちは日々自主性をもって生活を送っています。先日ある学生から『先生の代わりに私が校長になりたい』と言われたので、来年度の説明会で私はこの場にいないかもしれません。笑 先日のロボコンではアイデア賞をもらい、全国大会に出場できることになりました。」

といったお話がありました。校長先生が笑顔で生徒たちの様子を生き生きとお話しされているのを見ると、「この学校ってきっと楽しい学校なんだろうな」と期待が持てます。ロボコンに関しては、大会を勝ち上がっていく技術力はそこまでなかったとしても、創意工夫をして、遊び心で会場をわかせることが出来るというのは素敵なことですよね。

そして、そこからは各学科の説明と、学生さんたちがそれぞれの学校生活や、自分が感じた学校の魅力を語ってくれるコーナーがありました。

学校の制服はこんな感じ。

作業服はこんな感じ。

商船学科に関しては、弓削商船の商船学科とほぼ同じです。詳しくはまた練習船に乗ったときのお話と一緒にさせてもらいますので、ここでは総合科学科の特徴についてお話していきます。

広島商船の総合科学科の他の高専にはあまりない特徴が、「入学前に学科・コースを決めなくてもよい」というところでしょうか。(島根県の松江高専にも同様の特徴があるようです。)

高専は通常、受験の時点で学科・コースを決めて受験をしなければいけませんが、広島商船の総合科学科は1年次は共通の内容、そして2年になるときに「電子情報システム系」と「流通情報マネジメント系」という系配属を決めます。前者は、AIロボット・スマート家電・自動運転などに興味がある生徒さん向け、後者は、AI経営戦略・スマホ決済・ネットビジネスなどに興味がある生徒さん向けの系統となっています。

そこから3年になるときに「電子情報システム系」の生徒さんは、製品の製造・開発・管理に携わるエンジニアを目指す「電子システムコース」か、ものづくりに関連する情報システムの開発・管理に携わるエンジニアを目指す「電子情報コース」のどちらかを選択することになります。前者が呉高専の機械工学科、後者が呉高専の電子情報工学科と対応しているコースのようです。

「情報流通マネジメント系」の生徒さんは、ビジネスや社会システムに関する情報システムの開発・管理に携わるエンジニアを目指す「流通情報コース」か、マーケティングや物流システムと情報技術を組み合わせたビジネスを模索する「流通マネジメントコース」のどちらかを選択することになります。ビジネスが関連しているという点で、どちらかといえば大学の「経営学部」や「商学部」と「情報学部」を組み合わせたような、独特なコースだという印象を受けました。経営学部や商学部といえば、文系理系で言えば文系ですから、このコースは女子生徒がそれなりにいます。

そういった意味では、いわゆる高専の作業服を着て工場で働くイメージや、パソコンとにらめっこしながらプログラミングを書くイメージとは違うコースがあるというのが特徴だと思います。将来、尾道の商店街のお店で働きたいという生徒さんは、尾道商業もいいですが、「情報流通マネジメント系」を目指してみてもいいんじゃないでしょうか!

造船の歴史を学べる展示もありました!

トロフィーや盾がたくさん!漕艇部(カッター部)は全国大会2連覇中!

ということで、簡単ではありますが学科紹介でした! 商船学科の実際の活動について、練習船の中の様子、寮生活はどんな感じ?、入試制度は?といったお話は、また後半でお話させてください。

余談:ついでに叡智学園にも行ってきました!

さて、ここからは本筋から外れた学校紹介です。広島商船の説明会が始まるまで1時間以上時間があったので、車を飛ばして、同じ大崎上島にある「叡智学園」に行っておりました。全国的にも話題の学校ですから、せめて校舎の姿くらいは見ておこう!という感じで向かいました。

テレビで特集されることもあって、学校のことは少しは知っているつもりでしたが、知れば知るほどすごい学校ですよね。

そんな叡智学園は、広島商船からは車で15分ほど離れたところにありました。

学校の近くで自転車に乗った中学生らしき生徒さんを見かけ、「きっと叡智学園の生徒さんだ!」と思い、呼び止めて学校のことを色々と聞いてみようかと迷いましたが、見知らぬおじさんに話しかけられる中学生はきっと怖いだろうと思い、自重しました。苦笑

畑の中を車を走られていくと突然現れる雰囲気のある学校・・・

この日は日曜日でしたが、図書室のような大きな本棚がある部屋で、何人かの学生さんが勉強していました。フロアがほぼ1階しかないのもきっと海外の学校を意識した造りなんですよね。

この環境で、海外から来た学生さんたちと一緒に勉強できるというのは、とてつもない体験ですよね。海外で活躍できるグローバルな人材の育成、公立の学校でそれが出来るというのはすごい!

校舎のさらに奥の方には、学生さんたちの寮と思われる建物もありましたが、戸建てのコテージのような外観で、とてもおしゃれでした。

尾道北の生徒さんに伺いましたが、公立高校の英語の指導が優秀な先生が、どんどん叡智学園に引き抜かれているという話も聞きます。広島県が総力をあげて、最高の環境を作ろうとしている学校です。

今回はここまで!

ということで、かなり長くなってしまいましたが、学校紹介前半戦は終了です。写真もたくさんあって、それなりに楽しんでいただけたのではないかと思います。

後半は練習船の話、寮の話、そして入試制度の話をまとめていきたいと思います。広島商船に限らず、県立広島や呉高専、弓削商船などで寮生活を考えている生徒さんにとっても参考になる話があるのではないかと思います。ご期待ください!

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