【教室内紹介】言われたことを「完コピ」する難しさ

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

さて、模試の解き直しの提出期限が迫ってまいりました。期限を過ぎると定期テストの勉強に支障が出るから、「絶対に」期限を守ろうね。と言い続けてきたのですが、塾ではほぼ怒られたことのないみなさんが、実際にどれくらい実践してくれるか気になります。

また、これはただ提出すればいいものではなく、自分の実力を上げるために、自分で自分の課題を考えて出してもらうものなので、みなさんが真剣に自分の苦手課題と向き合ったのかも、提出した課題から見させてもらいたいと思います。

中3には、「中3のこの時期にやっていることを受験直前にわざわざ復習をしたんじゃ時間がもったいないから、今の時点で教わったことは完璧にするようにしよう」、という話を何度かしています。

塾の宿題なんて、何問正解だったかはどうでもいいんですよ!

だって、塾の宿題がいくら〇だろうが、学校のテストで結果を出せなければ、成績は下げられてしまいますからね。

塾の宿題で大切なのは、基本的に2つ。

「正解して自信をつけること」か、「不正解を見直しして、次は間違えないように意識する」か、このどちらかです。このどちらも出来ない生徒さんは、そもそも授業の受け方に問題があるでしょう。

宿題を頑張って解いて、本当は間違っているのに、適当に〇つけをしたら完全に無意味。むしろ答えを間違ったまま覚えてしまう分、逆効果です。それならゲームでもやって、気持ちをリフレッシュさせた方がいくらか意味があります。

この話、結構してますよね? ちゃんと出来る人は、たったの一回話しただけで・・・、いや、こんな話をする前からすでに出来ています。

そして、出来ない人はいつまで経っても、何度言われても出来ない・・・。

ここで、ネット上でよく紹介されている、プロ棋士の羽生善治さんのものとされる名言を紹介してみたいと思います。(羽生さんをよくしる将棋ライターの方が、「羽生さんが二流・三流のようなトゲのある言葉を使うかな?」と気になって、出展を調べたそうですが、実際に羽生さんがこれを言ったという資料が見つかっていないらしいので、本当に羽生さんの発言なのかは、ちょっとあやしいものなんだとか・・・。)

「三流とは、人の話が聞けない人のこと

 二流とは、話を聞いても実行しない人のこと

 一流とは、話を聞いて実行する人のこと

 超一流とは、話を聞いて実践し、自分なりの工夫をする人のこと」

勘違いをしてほしくないのは、私はこの言葉を紹介することで、通ってくれている生徒さんたちに、「お前は『二流』、お前は『三流』・・・」という風に、レッテルを貼りたい訳では、断じてないということです。みなさんはまだまだ、成長段階なんですから、未熟であっても構わない。それを直すのが私の仕事です。

だから、「どうせ自分なんて『三流』だし・・・」とはなってほしくない。色々な失敗をしてそこから学べばいいし、今の自分がマズいと思うなら、すぐに直せばいい。そんなふうに思ってます。実際に、ちゃんと直してくれている生徒さんもいっぱいいます。

むしろ、言いたいことはその逆で、「みんな、ほんの少しだけ。言葉にすれば簡単なことだけれど、『(人の)話を聞いてを実践する』ということ。たったこれだけが出来れば、『一流』と呼ばれる状態になれるんだよ!」ってことなんです。

これってすごいことじゃないですか?

家で、「〇〇、早く寝なさい!」と言われて、「はいはい。」と無視しながら、ユーチューブを見続けている。そうやって人の話を聞かないことを辞めて、さっさと寝れば、一流なんですよ笑

塾で言うなら、

「授業中、ぼーっとしないでちゃんと話を聞いて」

「〇つけをテキトーにやらずに、答えをちゃんと見て丁寧にやって」

「宿題は、答えを写さないで自力でやって。」

「宿題で分からなかったら、どこがわからないのか教えて。」

「数学の問題の途中式は、ちゃんと書いて」

「小テストで、毎回再テストになるんじゃなくて、一発合格を狙って」という、

これらが実行出来れば、それだけで実は一流なんです。

実際にこれらが出来ている生徒さんたちは、全県模試の偏差値で70を超える生徒さんが多いです。

逆にいえば、この、口にすればとても簡単そうなことが、簡単に見えて意外と難しい、ということですよね。

ちゃんと出来ている人によっては、不思議に思えるかもしれません。「ちゃんと答えを見て、丁寧に〇つけをして」と、2か月以上言い続け、返却した宿題に書き続けて、ブログでも今日みたいにネチネチと言って、・・・人って、それでも出来ないんですよ苦笑

この生徒さんは、自己採点では全部〇ですが、私がチェックし直すと、写真の範囲だけでも10か所近くもミスがある。このまま定期テストを受ければ、どういう点数になるかは、もちろん分かりますよね。

次の期末テストの範囲である、中3理科のイオン。今年度の高校入試でも狙われそうな範囲なので、しっかりと頑張れ!と何度か言ってきましたが、この有様の生徒さんもいます。答えを見れば、=(イコール)なんて、全く使われていないのに、それでも〇にしてしまう・・・。模範解答をちゃんと見れば、一瞬で気付けることです。

たまたま、この2枚の宿題を取り上げましたが、この2人に限らず、宿題の〇つけ1つをとっても、ちゃんと出来ている生徒さんは一握りです。字が汚くて人に見てもらうという気がない。間違えは全部赤で写して、見直しすらしていない。そんな状態でも質問にすらも来ない。教材についている解説動画も見ない。自分からは何も行動しようとしない。・・・それ以前に、宿題すらやらない。こんなのは珍しくありません。

まずは、どんな簡単なことでも良いから、「言われたことを素直に実行する」。これを実行してみてください。だまされたと思って、「バカ正直」にやってみてください。中途半端じゃなくて、どうせやるなら、先生や周りの人たちが言ったことを「完コピ」してください。「どうせ出来ない」「うざい」「無理~」と思わないでやってみれば、意外と簡単なことです。どうか、勝手に判断しないで。

周りから何かを言われる、注意をされるというというのは、「皆さんへの嫌がらせ」ではなく、「みなさんを一流にするための貴重なアドバイス」なんです。

・・・ということで、返却された答案は、カバンの底の方でクシャクシャにしたり、家に帰ってまとめてゴミ箱へ捨てるんじゃなくて、きちんとファイルにとじて、アドバイスを見返してみてください。勉強に関して、ここまで丁寧に添削をするのは、おそらく「〇ャレンジ」くらいしかないはず。返却が遅くなってしまっているものもありますが、その分きちんと確認をして、必要なアドバイスは書き込んでいるつもりです。

同じ教室で、一緒に頑張っているメンバー全員で、それぞれが目標とする志望校に合格するためにも、ぜひみんな、「言われたことを実行」していきましょう!

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