【雑談】目の前のことに「本気」で臨もう

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

6/8日は中高進学フェアです。6/9月からは栗原・蒼明学院以外の中学校の期末テスト対策を開始します!

さて、本日は尾道市内の公立中学校や広大三原中の運動会だと聞いています。最近の運動会は、猛暑の影響もあって時間が短縮される傾向にあり、夕方までではなくお昼ごろに終わるそうですね。学校によっては、生徒たち自身がどんな種目をやるのか案をださなければならない学校もあるようで、「先生、15分くらいで終わって、競争にならないような競技って何かありますか?」などと相談を受けたこともありました。時代が変わりつつあることを感じます。

運動会の時間短縮は、保護者や先生が参加する種目が減ってしまうと思うので、少し寂しい部分もあります。自分たちのテントの下で、精一杯応援する時間もあまりとれず、係の仕事と自分が出る種目を行ったり来たりして、バタバタして気づいたら運動会が終わってた、なんてこともあるかもしれません。

ですが、お昼休憩をはさむことでお弁当を用意することが負担になってしまったり、親御さんが仕事などの都合で来られない子供はどうするのか問題があったり、近場のファミレスに食事に行って時間通りに帰ってこない家庭があったり、・・・などの話を聞いたことがあるので、理解はできます。まだ先の話ですが、わが子が運動会のときはどうなることやら・・・。

運動会前日に「本気でやることの大切さ」を話しました

さて、そんな運動会の前日、6/6金にも通常通り中3の授業を行いました。

授業の最後に、生徒たちに私が大好きな、あるマンガを引用して、少しお話をさせてもらいました。前回のブログでも触れましたが、『図書館の大魔術師』の最新9巻です。もちろん、『ありす、宇宙までも』も素晴らしいのですが、やっぱりこっちもいいんですよ!

未読の方にも、これからする話をぜひ読んでほしいので、どういう場面なのか簡単に説明します。

これからご紹介するシーンは、文化祭のクラスの出し物について考えている場面、のようなものだと思ってください。街で開かれるお祭りに、主人公たちのクラスで何か作品を出すことになります。そこで、今回注目していただきたいのは、主人公のクラスメイトであるシトラという女の子です。

彼女は、作品作りを手伝ってほしいという主人公のお願いを断り、代わりに先輩たちの仕事を手伝おうとします。

「お祭りのノリが自分には合わない」といって、参加に後ろ向きなシトラに、ナナコ先輩がかけた言葉がなんとも味わい深い言葉でした。

泉光『図書館の大魔術師』第9巻p.101より引用

泉光『図書館の大魔術師』第9巻p.102より引用

泉光『図書館の大魔術師』第9巻p.103より引用

「本気でぶつからないと後悔するよ」

「興味ないような振る舞いを続けてると本気を手にすることができなくなる」

「そうしてこういう行事には真剣にならないのが”自分らしさ”と肯定するようになり最後は皆のやる気を削ぐことばかり言うようになる」

みなさんも何かイベントをやるときに、仲間の中にこういう人がいたり、あるいは自分自身がそんな状態になってしまった経験はありませんか? 先輩はその状態は良くないということを力説してくれています。

本気で頑張らないことがかっこいいと思える、そんな年ごろがあるかもしれませんが、外から見ているとその態度はちょっとカッコ悪いです。誰かが真剣に頑張っていることを鼻で笑って余裕ぶることなんて、誰にでもできます。(というか、ネット上ではそんな人ばかりが目につきます・・・)

そうやって、「頑張ることはダサい」という考えを自分の中にとどめてしまうと、先の人生で本当に頑張らないといけないときに「なんで自分はこんなに頑張ってるんだろ? カッコ悪いからやめよ・・・」と、早々に諦めてしまうクセがついてしまうかもしれません。

「くだらないことで、なんでそんなに盛り上がってんの?バカじゃないの?」と思ってしまうそこのあなた! それは単にあなたがグループに入り込めていないだけの可能性が高いです。しっかりと周りとコミュニケーションをとって、グループの中に入り込んで、みんなと一緒になって何かを成し遂げれば、何だって楽しいし、素敵な経験になりますよ。

きっとクラスでは本気を見せられない子も、仲の良い友達グループの仲間内では、何かを一生懸命に頑張っていたりするものだろうと思います。(たとえ周りからはくだらないと思えることだとしても)

せっかくの皆さんの人生、主人公は皆さんなんだから、お友達グループの中だけで頑張って、他の場面ではつまらなそうにしているのではなく、家族、クラス、部活動、学校と、ぜひ自分が関わるたくさんのグループで、目の前のことに真剣に向き合って、人生を楽しくしていってもらいたいです。

そして、最後に先輩は、シトラの抱える「本気を出したことで周りから否定されたトラウマ」を見抜きます。自分が頑張ったことを周りにチクチク言われ、本気になれなくなってしまったシトラを見抜いて、かけた言葉がまた素敵です。

泉光『図書館の大魔術師』第9巻p.104より引用

ちなみにみなさんが見慣れないであろう、「口(くにがまえ)」の中に「書」という字を書いた漢字が、この世界の「としょかん」という言葉です。・・・おしゃれ!

「本気は時に環境につぶされてしまう」

「本気を出すには居場所を選ぶ必要があったから私は図書館に来た」

「同じように図書館に来た者には本気で挑む」

この先輩の言葉、染みますね。どんなに自分が本気だったとしても、周りのみんなが本気じゃなければ、逆に迷惑がられてしまうんですよね。

「なんでそんなに勉強ばっかりしてるの?」と言われてしまう人は、ぜひ進学校に行きましょう。皆さんと同じかそれ以上に勉強をしているクラスメイト達がいて、切磋琢磨しながら学問を究めることができます。

「部活にガチすぎて引くわ・・・」と言われてしまう人は、ぜひ部活の強豪校を目指しましょう。周りの仲間たちとたくさん練習をして、大会を勝ち上がっていきましょう!

周りから迷惑がられるような状況が続くと、いつの間にか本気を出せなくなってしまいます。だから、自分が本気で頑張れる居場所を見つけるというのはとても大切なことです。そして、今うちの塾に通ってくれているみなさんにとって、うちの塾自体が、本気で頑張れる居場所なんだと思ってほしい!

そしてこの話って、中学生の皆さんにとっては志望校選びに通じるものがあると思います。だから、こんな話をさせてもらいました。

「進学校の学校行事って、楽しいんだよ! 進学校って、勉強で『本気』を出せる人たちの集まりじゃない? だから、勉強以外のことでも『本気』で取り組める人の割合は高いと思うんだよね。そうなると、学校行事だって楽しくなるんだよ。もちろん、進学校じゃない学校だって、勉強以外のことを『本気』で頑張ってきた人もいて、楽しいとは思うんだけどね。だから、学校選びはしっかりと自分で考えてやるんだよ?そして、そこで本気の本気で学校生活を送ってほしい。」

と、こんな声かけをさせてもらいました。同じく私が大好きなマンガに『スキップとローファー』というアニメ化もされたマンガがありますが、そちらのモデルになった学校は偏差値70を超える都内でも屈指の名門校です。作中に登場する生徒たちも、勉強も頑張りつつ、学校行事に真剣に取り組んでいるんですよね。だから、作中の登場人物たちはみんなキラキラしているんです。そんな話を以前、ブログでもさせてもらったことがあります。

【雑談】生徒会立候補者が21人!?

ということで、学校選びは勉強内容だけでなく、学校行事を本気で楽しめる仲間がどれだけいるのかという意味でも大事です。

だから言っておきたい! 日曜日にある中高進学フェアに参加する皆さん、皆さんの人生を左右するかもしれない大切な選択ですから、前向きにどんどん情報集めをしてくださいね!(まさかここにつながるとは笑)

そして、私がこの一連の話をした後、授業終了後にとある生徒さんが、「よし、明日は声枯れるまでめっちゃ応援しよ!」と言ってくれていたのが嬉しかったですね。きっと今頃、声がガラガラになっているはずです。笑 何事も本気で頑張れる人は、自分の人生を自分で幸せに出来る人です。そして、そういう人の周りにたくさんの人が集まってきますからね。勉強が出来るできない以前に、社会生活を送る上では大切なことなのかもしれません。

ということで、図書館の大魔術師の最新巻を題材にして、ちょっとお話をさせてもらいました。今回は1つのエピソードだけを取り上げましたが、それ以外にも魅力的なエピソードがこの9巻だけでも盛沢山なんです・・・が全部を話しているとこのブログの文字数が4倍くらいになってしまいかねません!ということで残りのエピソードは、ぜひみなさんが直接読んでみてください!

すでに図書館の大魔術師を題材にして、旧ブログを含めると5本以上は記事を書かせてもらっています。改めて、・・・良いマンガでしょ? 今回の投稿を機にまとめ買いして読みたくなった方は、こちらからどうぞ! 新刊は1年に1回しか出ませんので、気長に待ちましょう! みなさんからの運動会当日の頑張ったエピソードを聞けるのを楽しみにしています!

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