【高校紹介】市立福山高等学校(その③)

みなさん、こんにちは!進学塾ライトアップ、代表の西川です。

教室を毎日開けておりますので、頑張りましょう!最近は日比崎・高西の生徒さんたちがたくさん塾に来て頑張ってくれています!数学や英語はワークを2周・3周と進めて、ミスを減らしていきましょう。英語・国語は教科書の音読もしっかりと頑張りましょう! 理科・社会は教科書を見ながらでないとワークが埋まらない人は、必ずもう1周! 油断せず完璧にしていきましょう!

さて、今回も学校紹介です。前回の記事でまとめてしまってもよかったのですが、今年は例年とは違って塾内に受験希望者がおりますので、気合を入れて書こうと思っております!

その前に、一つお伝えしておきたいのが、例年市立福山の記事を書くと、うちの塾とは全く関係のない熱心な保護者の方が、突然塾を訪ねてこられることがあります。お気持ちは理解できますが、部外者が勝手に敷地内に入ってくると生徒も私も迷惑ですので、そういった行為はご遠慮ください。

ぜひ、何か気になることがあれば、お子様がお通いの塾や、お通いの学校の担任の先生に直接ご相談ください。

福山市立福山高等学校

男女:共学

アクセス:JR備後赤坂駅から徒歩12分

学科・コース:普通科

全県模試受験者平均偏差値:52.3

R5卒業生の主な進学実績:

(中学部からの生徒):京都、一橋、大阪3、岡山9(歯学部含む)、広島8、早稲田5、慶應、立命館24、同志社8、関西12、関西学院14、他

(高校部からの生徒):広島2、岡山、島根、愛媛3、香川、高知、神戸市立外語、県立広島2、他

今回の進学実績に関しても、中学部・高校部を分けたものを聞くことが出来ました。進学実績で目立っているのは中学校から6年間勉強をした生徒さんが多いようです。

前回の投稿はこちらです。

【学校紹介】福山市立福山高等学校(その②)

ということで、2年連続で市立福山の説明会に行ってきました! 最初に確認をしておきますと、市立福山は中学受験では、福山市内の生徒さん限定ですが、高校受験ではそのような制限がありません。ですので、尾道市内の生徒さんたちも受験可能です。ですので、興味がある方はぜひご一読ください。

まずは、去年の記事の答え合わせから・・・

校門を入ってすぐのところにいる、このヤギのお名前・・・去年の説明会で聞きそびれてしまってずっと気になっていたのですが1年越しに名前が判明しました。

その名も・・・「もふお」

いや~、スッキリしました。時期によってもふもふの時期と、毛を刈り込んでいて、もふもふではない時期があるようです。

私は昨年の秋ごろから、教育ネット21という福山市の個人塾の集まりに参加しています。そこで福山市内の塾の先生から聞いた市立福山のイメージが、尾道の保護者の方から聞いたイメージと異なっている印象で、少し驚いたことがあります。

私が以前、面談で保護者の方に伺った市立福山のイメージは「尾道東に届かない普通科志望の生徒さんが行く学校」ということでした。尾道市内から市立福山を受けに行く生徒さんたちの中にも、そのような感覚を持っている生徒さんもいらっしゃるでしょう。一方で、福山の塾の先生方に伺った話だと、福山市民から見た市立福山のイメージというのは、「自校作成対策をしてきてどうしても誠之館に届かないような生徒たちが行く学校」だと言うんですよね。全県模試の偏差値で言えば、尾道東の目安の偏差値が55、誠之館の目安の偏差値が62ですから、このイメージの違いは、それなりに大きいように思います。

確かに、市立福山は英数国3科受験ですが、3教科とも自校作成問題ですから、ある程度特殊な対策が必要です。また、福山市内では誠之館と市立福山の間のレベルの公立高校といえば、大門高校しかありませんが、大門は距離的には福山駅から少し離れています。

何が言いたいのかというと、尾道の生徒さんたちは勝手に「東高より下」みたいなイメージをもって、油断しないでほしいということです。

また、中学から高校に上がる段階で、市立福山の一部の生徒さんたちの中には、よりレベルの高い環境を求めて、広大福山や誠之館を受験する生徒さんも少なからずいらっしゃるそうです。その傾向が強くなってくれれば、もう少し倍率が下がってくれると思うんですけどね・・・

会の冒頭は、校長先生のお話でした。市立福山は、中学生360名、高校生600名の合計960名で、「課題の解決に粘り強く育てる生徒」の育成を目指しているそうです。今は、野球・ソフトボール・サッカーの施設が充実していて、中学生と高校生が一緒に部活動をやっているというのが部活動の特色なのだそうです。

また、大学進学に向けて探究活動やSDGsに向けた取り組み、国際交流を積極的に行っています。留学を重視しているという学校の方針は、今年度も継続しており、今年度だけでも韓国・フィリピン・メキシコ・オーストラリアへ留学生を送ったり、現地からの留学生を受け入れたりしているそうです。公立高校に通いながら留学を検討している生徒さんは、尾道東の普通科国際教養と、市立福山を比較検討してみても良いかと思います。

そして、進路指導部の先生からは、今年度の大学実績についてのお話がありました。上の大学進学実績のところでも書きましたが、中学から入学組と高校から入学組のところに差はあります。中学組の国公立大学への進学率は50%前後で、高校組の国公立大学への進学率は25%前後です。難関国立10大学と国公立医歯薬への合格者の合計が、過去2年は20名を超えていたのに対し、今年度は6名とあまりふるわなかったのだそうです。ただ、難関大学合格支援プログラム(ISSP)と、東大京大合格支援プログラム(ITKP)と呼ばれる補習は、毎年希望者を対象に行っているのだそうです。

4,5年生(高校1・2年生)の総合学習の時間に、企業見学を行ったり、ボランティアイベントに参加したり、外部の方を招いた研修を行ったりされているということで、このころから進路指導はしっかりと行っています。6年生(高校3年生)の進路面談は5回あり、大学分析・入試分析・合格分析と段階を分けて行っているということで、面倒見は良さそうです。

結果として、上記のような進学実績を残していますし、かつては推薦入試と呼ばれていた総合型選抜では、47名が受験し、30名が合格しているそうです。指定校推薦は104校の大学の枠があり、上智大学や関西学院もあるそうですが、こちらの枠はみなさんが進学した後に増減する可能性がありますので、実際に高校に入って、高3になってみないと何とも言えないところですね。

最後に、高校受験に関してです。(中学受験は割愛)

募集人数は基本的に2クラス分の80名ですが、実際のところは上でも述べたように、外部受験をして出て行ってしまう生徒たちがいるので、その分定員は増える可能性があります。実際、過去4年間の定員は88名(R3)→88名(R4)→86名(R5)→96名(R6)と80名よりも10名前後増えることが多そうです。受験者は89名(R3)→145名(R4)→100名(R5)→98名(R6)と、野球部に有名な監督さんが来られて倍率が跳ね上がったR4は例外として、その後のR5, R6は、受験者は100名前後になっています。よって、今年度は定員が例年なみの90名弱であれば倍率は1.1倍を超える可能性が高いですし、昨年同様に100名近くの定員があれば倍率は1.0倍に近づいていきます。ただ、未確認情報ですが、今年の受験者は例年より多くなるのでは?という噂を耳にしましたので、倍率がR4年度以来の1.2倍を超える入試になる可能性もあるのかもしれません。

このあたりは私たちがどうこうできる話ではないので、市立福山を志望している皆さんが今できることとしては、内申点を少しでも上げられるよう、目の前の定期試験をしっかりと頑張ることです。そして、受験者全体の上半分にいれば、少々倍率が高かろうが問題なく合格できますので、全県模試で受験者平均偏差値の52.3以上を目指すことだと思います。

実際の受験に関しては、多くの公立高校が「一般枠」以外に、学校独自の傾斜をかけた「特色枠」を設けていますが、市立福山には「特色枠」がありません。ですので、入試:自己表現:内申の比率は6:2:2、内申の比重は中1:中2:中3で1:1:3という比重ですべての合否が決まります。

各教科の平均点は100点満点で国語51点、数学41点、英語56点で、3教科の平均点は300点満点で153点ということで、これは広島県立高校の共通問題に比べて、難易度が高い入試であると言えます。ですので、自校作成問題で半分以上を取れるような勉強をしていくというのが、合格に向けて取り組むべき目標です。内申の平均点は225点満点(中1の45点、中2の45点、中3の45点×3)中、162点なので評定平均は3.6。内申は3と4が半々くらいという生徒さんが受験をされているようです。

とはいえ、内申の割合は低いので、平均に達していなくても、多くの方はそこまで気にする必要はありません。繰り返しになりますが、しっかりと過去問を解いて、英・数・国の3教科で点数が取れるようにすることが大事ですね。

ちなみに、高校入学後は中学組と高校組はごちゃまぜで同じ教室で勉強をします。高校入学組だけでクラス編成をするということは無いようです。

まとめ

ということで、市立福山の学校紹介でした。私が市立福山の中で特に気に入っているところは以前の記事でも触れましたが、中学部にある「コミュニケーション」の授業です。仲の良い友達や共通の趣味を持つ知り合いと、SNS上でコメントをしあうことが得意な現代っ子たちにとって、ふだん話したことのない人と話をするという経験は、それなりに大切なのではないかと思い、以前の学校説明会でお話を聞いてから、ずっとその印象が残っています。

留学をした場合、生徒たちはそもそも言葉の違う、文化や価値観の違う他人とうまくやっていかなければいけないわけですから、市立福山が留学と合わせてコミュニケーションを重視しているのも理解できます。高校部では中学部のコミュニケーションと似たような活動を行っているのか、また説明会に伺ったときには詳しく聞いてみたいと思います。

ということで、夏前にあった説明会からかなり時間がたってのご紹介でしたが、少しでも参考になれば幸いです。中3の皆さんは、この定期テストが終われば、いよいよ本格的な受験勉強期間に入ります。よい弾みをつけられるように、しっかりと試験勉強を頑張っていきましょう!

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